3. ユージュアル・サスペクツ
重大犯罪に関わった「伝説の」犯罪者を追っている刑事がいる。「伝説」であるのは、「誰もその男の本当の姿を知らない」といういわくつきな事情。 ある日、別件で逮捕されたコソ泥(ドラッグの売人だったか?)が「伝説の男」と会ったことがあるらしいという情報が入り、そのコソ泥の事情聴取をすることになる。 映画全体は、このコソ泥によって語られる「伝説の男」の残虐さ、破天荒さから哀愁、ヒューマニティに至るまで、重大犯罪の舞台裏と人物像の物語。 この話が大変おもしろい。 でも、実は、この映画の本当の面白さは、決してここには書けないものなので、つまり観るしかない。 「伝説の男」がなぜ伝説なのか、なぜ本当の姿を誰も知らないのか。そもそもそんな男は本当にいるのか。 なんの事前知識もなく、先入観なしに観たときに、一番面白いと思えるだろう。観て損はしない作品。 一言だけで評すなら、「卓抜した小気味良さ」という表現がふさわしい、そんな感じがする。 9点(2003-11-22 16:17:54) |