1. 許されざる者(2013)
《ネタバレ》 エンディング変更しちゃったから、この点数。ただ色んな意味で「セデック・バレ」踏まえていて、そこはかなり評価します。個人的に「黒潮に乗ってやってきた民」の物語に強く惹かれているので。クリント版もう一回観ます。 [映画館(邦画)] 7点(2013-09-20 18:10:12) |
2. EUREKA ユリイカ
《ネタバレ》 長い、ひたすらに長い。DVDで観たから自分のタイミングで休憩はさめたけど、劇場だったら辛かったと思います。むかしの大作みたいにインターミッションとかあったのかな?トイレ休憩ないと地獄のような… バスジャック犯の犯行動機がわからない、河野圭子役の背の高い女性が外出した理由が明らかにされないなどのポイントが気にかかるので、最終的に腑に落ちない。ま、つまんない作品ではないので「覚悟」をお持ちのかたにはお薦めできます。なお、むかしの日本映画の最大の悪癖〈台詞がよく聞こえない〉がありますのでヘッドフォン等で鑑賞する217分かもね。そうそう、若松、八幡、門司の方言のニュアンスの違いなんかほとんどの人にはわかんねえよ、あんまりローカルなくすぐり入れるもんじゃないですね。 [DVD(邦画)] 4点(2007-10-11 17:43:53) |
3. 夕凪の街 桜の国
《ネタバレ》 ま、佐々部清のオリジナルシナリオ作品にくらべればちゃんとしてますけど、この人これが限界なんでしょうね。歌謡曲の使いかたメチャうまいだけにいつももったいない気がしてます。というか、彼を監督にして映画化ってことは制作側が観客のレベルを低く設定してるんじゃないかと勘ぐりたくなります。ただ千田町ってフレーズは学校と原爆病院思い出して結構刺さってくるものがありましたね。あの街で高校時代3年間を過ごし、三角州部分はいつも自転車で走り回ってましたから。原作も2年前に読んでましたが、あの静謐な、そして読み手の感情にさざなみのように入り込んでくる表現を越えることは無理だってわかってますけど、これはないよね。でも、これを契機に原作読んでもらえればって思うから5点。写真の中の皆実(この字当てたってすごいよな)=麻生久美子だけは10点。なお、昭和47年には在日の人たちが住む一画を除いて、基町のバラックなくなって高層の市営アパートに変わってたはずですけど? その後市民球場の横にバスセンター&そごう、向こう側に郵便貯金ホールができたと記憶してますが… そうそう今時期の夕方ってクソ暑いんだよね、広島って。 [映画館(邦画)] 5点(2007-08-16 15:47:45) |
4. ゆれる
《ネタバレ》 マスコミで紹介されてた頃観たいと思い、ようやくわが街でも上映されたので行ってまいりました。手放しで絶賛はできないけど、佳作だと思う。なんか、明るい、台詞のよく聞こえる日活ロマンポルノ(エロじゃないほうの)観てるみたいでした。「色情めす市場」ほど突き抜けてはいませんけど、蟹江敬三もいたしね。弟の嘘を受け入れてまで逃げ出したいほどの「唾棄すべき現実」ってリアリティが、後になって滲みてきます。バスに乗ったでしょうね、彼は「もういい」んですよ。腕の傷、ちらっと見せといて最後にストンと落とすとは、西川やるなぁ。李鳳宇、是枝裕和が参加してるのは知りませんでした。 [映画館(邦画)] 7点(2006-11-02 09:33:06) |
5. ユナイテッド93
《ネタバレ》 WTCに2機めがつっこむ瞬間をリアルタイムで見ていただけに胸がつまりました。冒頭の犯人、クルー、乗客が集まっていくシーンで「この全員が死んじゃうんだ」ってわかってるわけですから。真実は知りませんが、ストーリーに子供出さなかったのは正解。もし機内にいたとしたらこんな抑えたトーンは不可能ですね。ドキュメンタリー・ドラマとして、日常の延長にある狂気と阿鼻叫喚と勇気、そして職務を全うする姿を見事に描いた作品だと思います。ただ、反撃プランの相談開始以降、機内のシーンだけになったのは演出効果をねらってるんでしょうけど、それまで各管制、軍、機内をまんべんなくなぞってたのに惜しい気もします。多くの管制官が本人出演だったのとスポンサーなしにはビックリ(エンドロール参照)。高所&閉所恐怖症でジェットコースターまったくダメなんですが、不思議と気持ち悪くならなかった、たぶん映画世界に入り込んでたんでしょう。でも、もう一度観たい映画ではありませんね、重すぎて… [映画館(字幕)] 9点(2006-08-24 17:43:35) |
6. 夢駆ける馬ドリーマー
《ネタバレ》 競馬ファンとして観に行ったので「ケッ」ですね。なんで調教がつねに単走なのかでいきなり躓く、アラブの、いやDUBAIの王子様が代理人通すので驚く、ステップレースの映像がないので腰抜かす、調教しか乗らない攻馬手がジョッキーで再起不能。極めつけは、アメリカのダート、しかもG1、最後方からのマクリで4角先頭にならびかけて勝っちゃうっていうありえないレース展開、世の中あまく見ないように。ダコタ・ファニングはすごいけど、歯並びデタラメになってきちゃったな、先行き不安。本当は0点なんだけど、アメリカのダートの質感が映像的にわかったこと、クリス・クリスタファスンを久しぶりに観られたことでわずかに加点します。テンポイント、サクラスターオー、その他競争中の骨折で命を落とした各馬に合掌。 [映画館(字幕)] 1点(2006-06-01 21:06:16) |