1. 雪に願うこと
《ネタバレ》 いまや世界中でも、帯広でしか行われていないばんえい競馬。それを支える人たちの人間ドラマを丁寧に描いていて面白かったです。実際、普通の競馬と違って、途中で止まるし、鼻先ではなくてそりがゴールラインを超えないとレースが終わらないので、現地で見ていても結果がよくわからなかったりして、かなり独特なのですが、そういうことも描かれているので、ばんえい競馬に興味がある方にはお勧めです。 また、幻の橋であるタウシュべツ橋梁(帯広からは1時間以上かかりますが)も見ることができます。 [DVD(邦画)] 8点(2018-05-13 00:30:48) |
2. U.N.エージェント
《ネタバレ》 こういう作品を観ると、異文化との共存がいかに難しいことであるのかを痛感しますね。そして、歴史は確かに大切なもので我々はそこから学んでいかなければならないのですが、それに縛られてしまうことが果たしてよいことなのかどうか良くわからなくなります。 この作品は、「スレブレニツァの虐殺」の悲惨さを告発するだけでなく、その隠蔽されかけた実態を明らかにするために奮闘する人々の姿を克明に描いていて非常に興味深かったです。 [DVD(字幕)] 7点(2010-03-06 23:38:24) |
3. 潤の街
《ネタバレ》 いま、改めて観ると20年前はお隣の国ってアングラな存在だったのだなあと気付かされますね。まあ拉致問題とかいろいろあるんで、今も嫌悪感を抱いている人の方が多いことには変わりはありませんけど、少なくとも20年前よりかはマトモな関係になっているように感じます。 映画自体は、なんというか教育映画的で「歴史を知らず差別的な日本人」「逆境に負けずがんばって生きている朝鮮人」というステレオタイプな図式から抜け出しきれていない印象を受けました。物語的には良くできていると思いますけど。 まあ、このテーマを真正面から扱った映画を商業作品として製作・上映したこと自体がこの当時としては評価されるべきであるのかもしれませんね・・・・ それと、1980年前後に書かれた脚本をそのまま映像化しているからなのか、1989年の設定とは思えない社会風俗の描写のズレが気になりました。 [インターネット(字幕)] 6点(2009-08-12 18:07:52) |
4. EUREKA ユリイカ
3時間40分と尺は長いですが、とにかく良く練られており、ストーリーの転がし方も絶妙で飽きることはありませんでした。また、登場人物たちの荒涼とした心象風景を示しているようなセピア色の世界は、不思議な心地よさを感じさせてくれましたね。 [DVD(邦画)] 8点(2008-09-18 10:22:32) |
5. ユゴ 大統領有故
《ネタバレ》 歴史上の出来事も、その現場は必ずしもドラマティックではなく、あっけなく事が済んでしまっていたり弛緩した瞬間があったりすることも当然あるんですよね・・・・。大統領暗殺という衝撃的な事件について、関係者の人間臭い部分まで描いているところは非常に興味深かったです。もう少し、大統領の人となりについて掘り下げて描いても良かったかなとも思いますが・・・・。 [DVD(吹替)] 7点(2008-08-18 12:43:05) |
6. 幽閉者 テロリスト
《ネタバレ》 見ている方もある意味拷問を受けているような非常に重苦しい映画でした。田口トモロヲの鬼気迫る演技は見事です。ただ、画像がテレビの再現映像みたいで非常に安っぽかったのが残念でした。 テルアビブ空港事件について知識が無いと、おそらく訳がわからないと思いますので、予備知識は入れておいた方が良いと思います。 [DVD(邦画)] 5点(2007-11-06 09:34:15) |
7. 夕凪の街 桜の国
《ネタバレ》 正直、原作があまりにも素晴らしい作品だったので、映画化されると聞いたときはちょっと不安がありましたが、まずまずの出来だと思います。何というか、佐々部監督の昭和を感じさせる作風がこの作品とうまく合っているような気がします。 まあ、原作でもそうでしたが、やはりこの作品でも「夕凪の街」の皆実のモノローグが本当にやるせなくて、胸に突き刺さってきますね・・・・。麻生久美子の演技も良かったです。 しかし、まだまだ原爆の問題というのは終わってはいないということを痛感しました。「仕方なかった」とかとんでもないことをのたまったどこぞやの大臣みたいにこの問題を総括するのは誇張ではなく100年早いですね。 原爆のような非人道的な兵器の犠牲者が今後出てこないことを願うとともに、広島・長崎の原爆で犠牲になった方々のご冥福を心からお祈りいたします。 [映画館(邦画)] 8点(2007-08-04 16:31:25) |
8. ゆれる
《ネタバレ》 本当に、見ごたえのある素晴らしい作品でした。「ゆれる」というタイトルの通り、様々な人間と人間の間の心の「ゆれ」を見事に表現していますね。また、真相がはっきりとしないまま、これまたはっきりとしないラストシーンを迎えるので、いろいろな捉え方ができる映画です。 それと、この作品はキャスティングが素晴らしく、特に兄役の香川照之の心の奥底にいろいろなものをしまい込みながら振舞う演技には目を離せませんでした。キム兄の検事も意外に合ってたような気がします。ちょっとムカつきましたがw いろいろ映画賞を獲っているようですが、それも納得です。 [映画館(邦画)] 9点(2007-01-27 23:08:05) |
9. ゆきゆきて、神軍
《ネタバレ》 変わり者のおじさんを延々と見せられるのも疲れます。どうしても共感できませんでした。 [ビデオ(邦画)] 5点(2007-01-25 18:22:54) |
10. ユナイテッド93
余りの衝撃に映画館の中が凍りつきました・・・・・。まるで、その場に自分たちが立ち会っているかのような迫力が怒涛の如く押し寄せて来る作品でした。 あの日からもう5年が過ぎようとしていますが、この作品はまさにテロの犠牲となった人たちへのレクイエムですね・・・・・。心から全ての犠牲者の方々に哀悼の意を表したいと思います。 [映画館(字幕)] 10点(2006-09-08 23:26:12)(良:1票) |
11. ユー・ガット・メール
《ネタバレ》 メグ・ライアンの魅力満載の映画でした。正直、ストーリーはルビッチのオリジナルに比べるとイマイチでしたが、それでも最後まで楽しく見れました。(NYの風景も良かったです。) ただ、トムハンクスも相手が誰だかわかった後でも自分だけ匿名でメールのやりとりを続けてるのは どうなんですかね?、なんか、やり方としては感心しませんね。 おまけにメグ・ライアンもそんな姑息な手段をとるような、しかも親から受け継いだ店を潰した仕事上のライバルにメールのやり取りだけで、何で惚れるんだろうか・・・・・。(映画にツッこんでも仕方ないですけど。) 「マットレスで組め」(Go to the mattresses !)は笑ってしまいました。また、ゴッドファーザーを見たくなりましたね。 [ビデオ(字幕)] 7点(2006-08-25 11:25:12) |
12. 誘惑のアフロディーテ
《ネタバレ》 コメディタッチで非常に面白い作品なんですが、テーマは中々重いですね。まあ、世の中普通に見える事でも実はいろいろあったりするし、知らないほうが幸せな事もあるということなんでしょうね。 ただ、時間が短い作品のため最後の方の話の展開が駆け足になっていたのが少し残念でした。 [ビデオ(字幕)] 7点(2006-08-13 12:11:09) |