1. ゆきゆきて、神軍
《ネタバレ》 アナーキストである山崎謙三を追ったドキュメンタリー。ぶっちゃけ山崎謙三その人は疑いようも無くアレな人である。"神軍"と大きく書かれている車を乗り回し、天意を受けていると思い込み、暴力を礼賛する。彼がまともであると主張する人は少ないでしょう。 しかしドキュメンタリーが事実を映すエンターテイメントとするならば、これほど観ていて面白い対象も中々無い。とにかく氏の行動が極端で次のアクションが読めないことがサスペンスとなっている。暴力をふるう前に画面が溜めのスローモーションとなるのも上手い演出だと思います。 またこれには人それぞれに許容できるラインがあると思いますが、個人的に"絶対に妥協はしない"氏の生き様には少し憧れを感じた。別に氏のように振る舞いたいという意味では無く、その姿勢や存在感に圧倒されたと言う意味で。『時計じかけのオレンジ』のアレックスや、『ダークナイト』のジョーカー、『ウォッチメン』のロールシャッハに魅力を感じてしまう感覚と同じ。 つまり彼は現実に存在しているにも関わらず、どこかフィクショナルな存在感を持つ稀有な人間であるのだと思います。またそういう人間が私たちの住む世界に実際にいると如何に困った存在であるかと言う事実も、この映画は克明に炙り出している。 [DVD(邦画)] 9点(2013-10-07 22:53:42) |
2. 遊星からの物体X
《ネタバレ》 とっても怖かったです。今の詰まらないホラー映画みたいに「バーン!」て音で怖がらそうとしていない分、余計に怖い。静謐な南極大陸の基地で起こる出来事であるという点も、The Thingが音もなく忍び寄ってくる恐怖と合っており良い。グッチョングッチョンのクリーチャーも勿論気持ち悪くて大変良いのですが、それよりも素晴らしいのはリーダー格だったカート・ラッセルがどんどん暴走していき、最後は疑心暗鬼なり疑わしい者を殺していこうとする所。こういう役割のキャラクターは普通のホラー映画なら中盤で死ぬような奴が担うものですが、普通に考えたらそのグループで一番権力持っちゃってる奴がそうなり易いですよね。その辺が変にリアルで怖かったです。こういう展開が後の「CUBE」等の傑作ホラー映画に受け継がれていると考えれば、ホラー映画の中で非常に重要な作品でしょう。 [DVD(字幕)] 8点(2012-10-27 19:27:12)(良:2票) |
3. 夕陽のガンマン
《ネタバレ》 とっても面白いのですが、終盤のリー・ヴァン・クリーフとジャン・マリア・ヴォロンテの決闘への持って行き方が強引過ぎる。 [地上波(字幕)] 6点(2010-06-11 16:48:32) |
4. ユニバーサル・ソルジャー
《ネタバレ》 木曜洋画劇場で何回観たかわかりません。適当に観れて、かつ飽きない。エメリッヒはB級映画を撮る才能はあると思うんだよなぁ。 [地上波(吹替)] 6点(2009-12-01 00:34:24) |
5. ユナイテッド93
良質のドキュメンタリーを観ている様でした。本当にポール・グリーングラス監督はこういうサスペンス調の映画を撮るのが上手いと思います。手持ちカメラなのに安っぽさが微塵にも感じられない、ずっとドキドキしっぱなしでした。 しかし当然結末は分かってはいたが、辛い終わり方だ。 [DVD(字幕)] 7点(2008-10-20 18:31:40) |
6. ユー・ガット・メール
話自体はそこらへんのドラマに転がってそうな話ですが、そこは主演二人がいい演技でカバー。二時間を適当に潰したいときにはアリかも知れない。 [地上波(吹替)] 7点(2008-08-12 00:58:12) |
7. ユージュアル・サスペクツ
最後が全ての映画。この手の作品に向いている人、向いてない人によって評価は大きく異なると思います。あなたが前者の様な人なら、この映画を観ないと絶対に損でしょう。オープニングからずっと散りばめられた伏線がラストで収斂する瞬間は堪りません。 役者の演技も素晴らしいの一言。とりわけ、"カイザーソゼ"を演じた彼が卓越した演技ですね 笑。フーダニッドが好きな方は是非ともお試しあれ。 [DVD(字幕)] 9点(2008-08-05 01:35:05) |