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1.  ユリシーズの瞳
映画生誕100年目の年に公開された、色々な意味で凄い映画。長い亡命生活の末故郷に帰り、今度は自身の失われた時間とバルカン半島の歴史=幻のフィルム「失われた眼<眼差し>」を辿る旅に出る映画監督A=長い遠征から故郷に帰ったオデュッセウス(木馬作戦で有名なトロイヤ戦争から凱旋し、再び旅立ち、海上での放浪などの苦難をなめつつ故郷に帰り、妻ペネロペイアと再会するギリシャ叙事詩「オデュッセイア」の主人公、ユリシーズとはオデュッセウスの英語読み)=アンゲロプロス監督という図式。作品中1人4役の<マヤ・モルゲンステルン>演じる女性達は、永遠の妻ペネロペイア=失われた時間の象徴。プロット自体を楽しもうとすると眠くなるだけで、全く面白くない。むしろ上記のような図式を頭に入れつつ、記録映画を見るように、長回しによる美しくも哀しい1シーン1シーンを楽しんだ方が良い。ちょっと笑えるのは、5年間をワンショットで見せる強引なシーン。圧巻は映画の歴史を語るかのような、冒頭のモノクロからカラーへ移るシーンと、ラストの霧の中、音だけによる惨殺シーン。戦場と化したサラエボで、幻のフィルムを保管している映写技師の老人が、ベルイマン作品常連の<エルランド・ヨセフソン>というのも泣かせる。
9点(2003-02-15 00:42:45)(良:1票)
2.  ユージュアル・サスペクツ
素直な私(笑)は、カイザーの正体が誰なんだろうというのが、結構後のほうまで気にならなかったので幸せ(笑)でした。自分の鈍さを棚に上げて、これは脚本が良かったのだと思うようにしてます。たしかに、カイザーの正体が気になっていたらすぐに解ってしまったかも、小便するシーンだけで。。。でも、素直に良い出来の作品だと思います。
8点(2003-01-30 16:01:33)
3.  U・ボート
未だにこれが潜水艦物の最高傑作であると断言できます!艦内のものすごい閉塞感、緊張感、男臭さが、嫌というほど伝わってきます。その要因は、最新鋭のレーダーなどではなく、適度に古いアナログな装備で戦っているところだと思います。海上に浮上する時の音楽は、宇宙戦艦ヤマトのそれに匹敵するカッコ良さです。しかし最後は・・・最高の反戦映画でもあります。
8点(2003-01-16 22:38:39)
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