1. 容疑者Xの献身
《ネタバレ》 四分の三位までは、献身ぶりに涙が出そうになりました。手紙から天井四色までは本当にいい。堤真一の眼差しが切ない。ひたむきっていいよね・・・みたいな。しかし、トリックの解明になると、その非人道的な所業に気持ちがさめてきてしまう。自分たちだけの世界に入りすぎて、他人(浮浪者)の人生を潰すなよ。そこからの出演者の涙は、浅く傲慢に感じます。ストーリーの構成は大好きなパターンなので、本当に惜しい気がしました。数学と物理学は、全体的に関係薄です。冒頭のシーンはその為の味付けでしょう [映画館(邦画)] 6点(2008-10-17 20:57:49) |
2. 汚れた血
滑稽サスペンス。各所に天然キャラ的なものがあります。ちょっと狙いすぎの場面が多く、片腹痛くなった。しかし、感情中心という視点で落ち着いた空間を描いているのは、欧風映画の良いところですね。 [ビデオ(字幕)] 6点(2008-05-04 22:30:00) |
3. 40歳の童貞男
みうらじゅん氏と山田五郎氏の試写会に当選したのに都合で行かれず、童貞喪失が遅かった私としては残念だったので、DVDをお借りしてやっと見ました。「遅くて何が悪い!」の宣伝コピーに期待も膨らみました。外人で濃い顔で、童貞というアンバランスが奇妙に良い。しかし、内容は爆笑を取れるほどのシーンは見当たらず。結構主人公は、女性にもててしまっている。高齢童貞の苦悩をもっと前面に出して欲しかったです。童貞の苦悩は、そう、もっと渦巻くものなのです。女性版期待。 [DVD(字幕)] 5点(2007-09-24 16:24:46) |
4. 妖怪大戦争(2005)
妖怪って、もっと・・こう・・ぐちゃという感じや、ゾゾッ・・という感じがあるでしょう?。いいキャラがたくさん出ているのに生かせていない。子供に合わせて可愛く作りすぎたのでは。子供だって暗くておどろおどろしいものを欲しがっているはずだ。私も子供の頃、ウルトラマンシリーズの中で実相寺監督の作品が好きだった。ヒュ~ドロドロドロ~追加希望投稿。 [映画館(字幕)] 5点(2006-03-06 16:31:45) |
5. 酔いどれ天使
黒沢曰く、「これが俺だ」。黒澤監督が自分流を見つけた記念すべき傑作。道徳を描きつつも、三船敏郎演じる結核もちのヤクザが、主人公より出てくるを抑さえきれなかったという。これが効きました。黒澤、三船の黄金コンビスタート。戦後の混沌としてよどんだ町は、生きるものの力を感じる。 [映画館(字幕)] 9点(2003-06-27 02:05:09) |
6. 欲望という名の電車(1951)
薄皮一枚で狂気を隠そうとする女,それをあぶり出すように責め立てる野蛮な男。醜悪さがぶつかり合いお互いを破滅へ導いていきます。同病相憐れむと逆な作用か。現代にも良くありそうです。ブルーハーツの「♪弱い者たちが夕暮れ~さらに弱い者を叩く~♪」の「弱い者」を「醜い者」にしたような感じです。 7点(2002-03-03 11:33:56)(良:1票) |
7. 用心棒
黒沢明大好きなんです。ホントに贅沢さ面白さが詰まった脚本、映像をよく作れるものです。「用心棒」は三船敏郎なしには絶対にありえなかった痛快劇でありましょう。肩を揺らして歩く桑畑三十郎。これゾ存在感。 10点(2001-09-29 11:22:39) |