1. 夜明け告げるルーのうた
《ネタバレ》 田舎のコミュニティの中で息を潜めていたカイと、空気も読まず好き放題の愛くるしさを放つルー。 この二人の絶妙な距離感と、ソコハカとなく現れる変化が、ものすごく可愛らしくて、とても切ない。 人間と人魚との間に生まれた奇跡なんかはサテオキ、そこがずっと愛らしかった。 [DVD(邦画)] 8点(2019-05-17 05:38:38) |
2. 夜は短し歩けよ乙女
《ネタバレ》 ・湯浅監督のセンスと森見作品のムードは相性が悪い(と「四畳半」のアニメを観て、やや失望していた) ・いっそ押井守あたりに監督させたら面白いんじゃない?(と、真剣に思っていた) ・先輩役に星野源という最大の不安要素 ・乙女役に花澤香菜というヒネリのなさ 以上4点の勝手で的外れな懸念に、ひたすら頭を垂れるばかりの私だった。「なんで劇場へ行かんかったのか私よ!」と後悔しても、時既に遅し。この愚かで出不精の私を、誰か精一杯の手加減をして殴ってくれないだろうか。(お友達パンチ待ち) 良作。 [DVD(邦画)] 8点(2017-11-20 02:34:48) |
3. 4分間のピアニスト
《ネタバレ》 脚本も演出も音楽もキャストも何もかもが、申し分なく素晴しいのに、ラストが腑に落ちない。イイ要素がすべて消化不良になり、ソコソコ面白いレベルに成り下がったカンジですね。「4分間」の演奏が気に食わなかったワケではないんですが。 期待しすぎたのかな? [DVD(字幕)] 5点(2008-09-25 21:46:18)(良:1票) |
4. 容疑者 室井慎次
交渉人よか出来はいいと思うんですが、メリハリがユルくてダレる展開と、テンポの悪さが目立つ。主人公を襲う様々な悪意の安易さと物語の中途半端な重さが見事にミスマッチしてて、勿体無い。柳葉敏郎&田中麗奈&哀川翔の好演や他の配役の妙味も、勿体無いカンジ。とりわけ終盤のカタルシスが腹三分で物足りない。もう、このシリーズにすがるべきではないのかも。 [DVD(邦画)] 4点(2007-09-18 01:17:57) |
5. 善き人のためのソナタ
ヴォリュームもテンションも控えめで穏やかな終盤シーンにもかかわらず、展開の見事さに開いた口が塞がらない。皮肉による苦味も含みつつも、静謐で寡黙で感動的なピリオドの置き方が素晴らしい。かつて無いほど感動。泣く暇がないほどの感動って言うのも、あるんだなぁ。蛇足かもしれないが、1973年生まれのこの若き監督、これが初長編作品だという。 [DVD(字幕)] 10点(2007-08-23 01:14:24)(良:1票) |
6. 陽気なギャングが地球を回す
こういうセンスは嫌いではなく、伊坂幸太郎の原作っぽい台詞回しなんかには好感が持てるが何か「特別面白かったか?」と問われれば「そこそこ」としか回答しにくい。配役は面白かった(というよりは豪華で好みなカンジだった)んですが、活かし切り度は低かったような。オープニングのCG全快カーチェイスも、ギリギリでアリかな?と。ま、伊坂作品で落ちがイマイチってのが致命的だったなぁ。 [DVD(邦画)] 5点(2007-03-04 00:03:40) |
7. ヨコハマBJブルース
時代の波を乗り越え切れてないシーンや音楽なども多々あった中、やはり松田優作の存在感だけは凄まじい。というか、ブルース、歌うの?超不安!なんでもやらせりゃイイってもんじゃないぜ?…とおもったら不思議。松田優作はブルースの才能もアリとみた。 [DVD(邦画)] 8点(2006-09-04 10:38:51) |
8. 酔いどれ天使
《ネタバレ》 ヤクザなんか大嫌いな私にとって、この映画はとても気持ちがイイ。そして、腹立たしくも虚しくもあり、悲しくもあり、なのである。人身御供なんざ、日本人の悪い癖だ!と昭和20年代に言い切るのは、見事です。 [DVD(字幕)] 7点(2006-05-05 05:54:56) |
9. 用心棒
「巨匠の作った映画」という先入観が良いようにも悪いようにも作用してキチンと評価できないかも、と、思っていましたが完全に杞憂。堂々たるエンタテイメント!完全なる娯楽作品!ん~!なにをいっても陳腐な世辞にしかならない!完敗!…?あれ?あの丑寅側のデカイ男は…もしやジャイアント馬場? 10点(2004-04-21 00:53:08) |
10. 蘇える金狼(1979)
松田優作の格好良さは言うに及ばないが、本作にも出演している真行寺君江の「貴女、いくつなんですか?」な年齢不詳振りは何なんだろう。「鮫肌・桃尻」の出演時とさしてルックスが変わっていない。女優恐るべし。 8点(2004-03-11 01:51:22) |
11. 妖獣都市
菊地秀行作品の映像化はファンからすれば「物足りない」のかもしれないが、これはどうかな?川尻監督の「闇」の描写は菊地作品とマッチしていると思う。及第とは思うけど。昨今の「萌え~」な美少女満載な悪趣味アニメに比べりゃ、この作品のなんと「セクシー」な事か。 7点(2003-11-20 02:26:19) |