1. 善き人のためのソナタ
《ネタバレ》 ファンというキーワードと頷きで大丈夫なことを伝えても通じず、先に行って細工しても、命を奪う結果になってしまう。この時点でもう元の職に戻ることは無かったでしょう。主人公の変化は、音楽を聴いてではなく音楽に込められた意味を聞いての変化だったのではないでしょうか。報告書締めの指紋はタイプライターの赤インクだったのかな?悪い人になりきれなかった主人公を曲のタイトルで表現し、自分が物書きであり続けられた感謝を伝えるというのが何よりも素晴らしかった。体制下の罪であったとしても、罪を憎んで人を憎まず。何回でも見たくなる名作。 [DVD(字幕)] 9点(2008-02-03 20:47:30) |