1. 容疑者Xの献身
《ネタバレ》 「ガリレオ」の文字がどこにもない事からもわかるように、これはドラマ「ガリレオ」の続編ではありません。「ガリレオ」と同じキャラが登場しますがまったく別物と考えた方が良いでしょう。あのライトでコミカルな感じも、湯川が突然ひらめてところかまわず数式を書き出す名物シーンも、多くの人が期待したであろう湯川と薫の「その後」なんてのもありません。あるのは堤真一と松雪泰子による重厚な人間ドラマです。この二人が圧倒的でグイグイ引き込まれて行き、もう「ガリレオ」という言葉などどうでもよくなります。ただ、あれだけひっぱた割りにラストがあっさりし過ぎていたのと、ダンカンがどうにも浮きまくっていた事、無関係のホームレスを巻き込む辺りはもう一工夫して欲しかった事や石神の靖子に対する思いと何故自殺までしようとしていたのかという部分が消化不良だった点がマイナスという事で。それにしても最後の最後でとってつけたようなドラマのテーマ曲はいらなかったかも・・・ [DVD(邦画)] 7点(2009-04-09 16:18:56) |