1. ラストデイズ(2005)
ニルヴァーナのカート・コバーンをモデルに、その最後の2日間を描いた映画。 私はニルヴァーナに対して特別な思い入れはないけど、彼らの音楽の息苦しさとあの頃の自分、そしてカート・コバーンが選んだ死に方ってのはひとつの時代だったのよ。そして誰にでもあるんじゃないかと思うけど、あんな森をさまよった事もある。だから、この映画を観ているとなんとも言えず「知っている」感じがして、ただの映画とは思えなかった。もっとひたすら主人公のブレイクを追ってくれたら更に良かったのに。 退屈だと思う人も多いかもしれないけど、私はなんだかひどく愛おしい(と言う言葉が適切かどうか?)と感じる映画だったス。それにしてもガス・ヴァン・サント映画ではいつも男の子の趣味が絶妙で素晴らしいよねぇ。 [映画館(字幕)] 7点(2006-05-02 20:41:43) |
2. ランド・オブ・プレンティ
事前の宣伝文句からロードムービー3部作のような世界を想像してしまったので、自分の勝手な期待と作品とのギャップをどうしても埋めることができなかった。ヴェンダースにとってはこの映画を撮る必要があったのだろうとは思うけど、それならもっとじっくり取り組むべきテーマじゃないかなぁ。これだとヴェンダースである必要性が感じられない。なーんか、他人事っつーか一方的って言うか、自らを問題の外に置いているような気がして、私には訴えかけて来るものがなかったな。ゴダールの『アワーミュージック』を観た後には、尚更そんな風に思ったス。 [映画館(字幕)] 5点(2005-11-06 12:21:35) |
3. ラスト・シューティスト
オープニングに流れる過去のジョン・ウェイン名シーン。その後に現れる老いたジョン・ウェインを見た瞬間から早くも泣きたい気持ちになってしまった。数々の伝説に畏敬の念を抱きながらも、目に映る明らかに衰えたJ・B・ブックス(ウェイン)の姿に彼を軽んじる人々。死を前にして行くところも頼る人もいないのは、ガンマンとして生きてきた人生の結果だ。彼に父親を見る若きロン・ハワード、凛として美しいローレン・バコール、ウェインと同じように年老いたジェームズ・スチュワートなどが見守る中、自分自身を裏切ること無く迎えるJ・B・ブックスの最期、その映像は希望に輝いた往年の西部劇とはやはり違う、どこか疲れた70年代の香りがする。西部劇のファンでなくても映画ファンであるならば、終わって行くひとつの時代を愛おしみながら見送るこの作品を、愛さずにはいられないのではないだろうか。 [CS・衛星(字幕)] 10点(2005-07-19 13:22:27)(良:1票) |
4. ラジオ・デイズ
この映画で一番好きなシーンは、冒頭の爆笑泥棒コンビの後に出てくるロッカウェイ・ビーチの映像。「ロッカウェイが一番美しいのはこんな時です」と言うナレーションにのって映し出されるのは、台風が去った直後のようなどんより曇って、風が強くて、空気が湿った日の海岸と家々。このシーンはもぉー大好き!凄く美しい。この映像には100点をあげたい。全体としては↓【よしの】様ご指摘通りネタ満載でニヤニヤ。ユダヤ人家族の騒がしい日常を中心に、たくさんの良い音楽とノスタルジックな雰囲気にホノボノさせられる楽しい作品。 7点(2004-06-02 11:47:21) |
5. ラスト サムライ
時代劇は大好きだし「滅びの美学」は積極的に好きなのだが感傷ばかりが先にたち、勝元達が何の為に戦っているのかその大儀がよく見えない。頭では分かっているのだが心情的に納得できないため合戦のシーンではイヤなもの感じてしまい、むしろ官軍兵に同情してしまった。それと、渡辺謙が好きなので見に行ったのだが確かに戦闘シーンでの彼は迫力あるけど静と動のメリハリがない(と私は感じた)。むしろ真田の方が雰囲気があり、この二人の上下関係に違和感があった。とは言え確かにハリウッドが「見えないもの」にこれだけ敬意を払った静かな映画を作ったことは驚きだし、作品に対する真摯な気持ちも伝わってくる。西南戦争を元にしているらしいが風景はどう見ても「ロード・オブ・ザ・リング」だし、まぁファンタジーとして見れば良い映画だ。アカデミー賞をとっても不思議じゃないと思う。生まれて初めてトム・クルーズがかっこいいと思えたし。それにしてもアメリカ人から「日本の伝統を大事に」などと言われるような映画を我々日本人がありがたがって見なくちゃならないとは、まったく嘆かわしいことだ。 7点(2003-12-22 12:34:13)(良:1票) |
6. ラスト・ワルツ
この映画もロック・ファンならマストな映画。ゲストはディランは勿論ヴァン・モリソン、DR.ジョン、クラプトンにニール・ヤング等々超豪華。見ながらロックだぜ!ブルースだぜ!と唸りっぱなし。インタヴユーとライブのバランスも良いし、哀愁たっぷりの映像も美しい(スコセッシだもんね)。この映画ではめちゃめちゃカッコイイロビー・ロバートソンだが、ソルトレイク五輪の開会式で唄っているのを久しぶりに見たら西城秀樹にクリソツ!と思ったのは私だけ? 9点(2003-11-18 11:35:52)(笑:1票) |
7. ラスト・オブ・モヒカン
傲慢な西洋人の「文明」と言う名の侵略にもの申した映画かと思っていたら、そう言った歴史的背景はお飾り程度の単なるアクション&メロドラマだった。マイケル・マンだもんなぁ、そんな思慮深い映画のワケないスよね。 3点(2003-03-27 11:28:15) |
8. ラウンド・ミッドナイト
音楽映画はやはりミュージシャンが演じるに限る。ディクスター・ゴードンは本作で主演男優賞にノミネートされたが、彼の演技というよりは感性そのものが滲み出るような立ち振る舞いに魅了された。ハービー・ハンコックのスコアも素晴らしく、作品全体がゆったりとしたJAZZを演奏しているかのよう。当時ビデオデッキを持っていなかった私は何度も映画館に通い、サントラを聞き倒しました。 9点(2003-02-20 11:06:28)(良:1票) |
9. ラスベガスをやっつけろ
徹底的な醜悪さが最高!狂ってます。ここまでキメてる時の雰囲気をうまく表現した映画ってないんじゃないかな。この映画見てジョニー・デップのファンになりました。 7点(2002-12-04 15:09:09) |