1. ラヂオの時間
三谷幸喜作品は、小手先のギャグや台詞回しで笑いをとっていると解っていながら、本作品は物語展開、役者の飄々とした好演によって素敵な作品に仕上がっていると思います。コメディにして品が悪くないところは、ビリーワイルダーを受けているのはうなずけるところです。主役に固執せずにキャスト全員にキャラを立て、見事に使いきっているところにはとても好感が持てました。 7点(2004-06-01 14:47:14) |
2. ラスト サムライ
この手の映画は間違いなく自分好みだと思って早くから期待していました。しかしながら残念なのは「武士道」という価値観を理解出来なかったことです。何よりも「誇り」を最上段に構えて戦う侍にとっては、家族や仲間や子孫の為に、兜を脱ぎ剣を置き、新しい日本をより素晴らしいものに創り上げていくという選択肢があったのではないでしょうか。最後まで戦い抜いた姿には感動もできましたが、死を恐れず戦う意味が伝わりませんでした。ただ、渡辺謙の演技は最高でした。あれで助演男優賞を獲れなかったのは残念ですね。 4点(2004-05-16 13:45:35) |
3. ライムライト
チャップリンの集大成といっていい作品ですね。正直いって笑えるかというと、チャップリン作品の中で唯一この作品だけは笑えなかったんですが物悲しくも温かい物語や名言の宝庫として本作は好評価です。昔の作品に比べて動きやパワーがダウンしているのが年老いたチャップリンの人生そのものを語っているようでストーリーに不思議な説得力があります。この作品は数あるチャップリンの名作を観た後に鑑賞するのが正解ですね。 7点(2004-03-21 22:59:31) |
4. 羅生門(1950)
「七人の侍」から黒澤映画にハマりだし比較的最近観た日本の古典的代表映画です。人間の業を深く掘り下げた本作は、テンポ・迫力においてはやや欠けますが作品から受ける印象というか問題提起は考えさせられてしまう面白さがあります。ハリウッド映画に慣れきっている世代にも一見の価値あると思います。物事都合のいいように作り変えて嘘をつくのが人間か?そもそも事実は人間の目を通る時脚色される物なのか?最後の最後で救いのある結末には「ホッ」っとするのではないでしょうか。 [DVD(字幕)] 8点(2003-11-21 15:42:47) |
5. ラスト・ボーイスカウト
「ダイ・ハード」と比べるのは酷だが、普通にアクション映画として、またブルース・ウィリス好きの人なら十分楽しい映画です。 5点(2003-11-17 13:45:19) |
6. ライフ・イズ・ビューティフル
《ネタバレ》 うーん・・ごめんなさい。みなさんの評価が高いのは知っていましたが、僕には伝わるものが少なかった映画です。前半の恋愛の場面では、喜劇としては所々面白かったが、他人の迷惑をかえりみない求愛行動には共感は全く出来なかった。また、後半では、先の展開を期待させる感じは良かったが、出来すぎというか、有り得ないというか・・・父親の優しさも安っぽく見えてしまった。本作品は、いわゆる「いい話」であって感動するに至らないという印象を受けた。 5点(2003-09-21 06:14:25) |