1. ライフ・イズ・ビューティフル
劇中の後半部で、第2次大戦下のユダヤ人迫害と言う難しい題材が背景に介入してくるため、その辺りからは、観手もかなり構えてしまう作品である。 相当感銘を受けた諸氏も多かったようであるが、逆に後半部からこの重いテーマがのしかかってくるが故の失敗点を挙げる人も少なくないのではなかろうか。 視点は非常に興味深いモノがあるが、これは賛否二分する作品であろう。 それは、前半部の色合いと後半部の色合いの明らかな違いにより、観客によっては、レセプターとしてどういう姿勢で臨めば良いのか困惑してしまう人も少なくないからである。 テーマは興味深いが、シナリオとしての完成度には、いささかの疑問が残る作品である。 4点(2004-05-04 20:27:19) |