1. ライフ・イズ・ビューティフル
父親のつく優しい嘘の数々に涙々・・・。 「ニューシネマパラダイス」とともに、ずっと人に薦めていきたいと思う作品である。 [DVD(字幕)] 10点(2008-04-13 20:09:07) |
2. ラブ&ポップ
周りの人間に記号化されてしまって、本当の自分が見えない虚無感、孤独、混沌。それを埋め合わせる「何か」を見つけたいから、かったるいんだけどとりあえず真直ぐ前に進まなきゃ、とエンディングでドブ川を淡々と歩く様は女子高生の心の在り様なのだと思う。 カメラははっきり言って拙いが、どこか淡々とした進行も女子高生の気だるさと相俟って成功しているように思う。脇を固める援交相手の俳優陣も、皆良い味を出していた。 [DVD(字幕)] 5点(2004-09-21 01:52:08) |
3. ラストソング(1994)
テーマは、運命を変える人達との出会いと別れ。将来に対して迷いのある中高生、人生になにか忘れてきたものがあるんじゃないかと思っている中高年、これらの人に是非観てもらいたい映画。前者は、「失敗してもやりたいことをやろうよ、やり直しはいつでもできるんだから」と背中を押されるはずだし、後者は、「二度と帰らない青春の日々、自分はやりたいことをしてきたのかなぁ」という甘い感傷に浸らせてくれる作品です。本木雅弘の存在感なくして、この映画は成り立たなかっただろうし、吉岡秀隆の歌うラストソングも、まさにこの映画のためにあるような歌。「闇の中、君の言葉を信じて生きてきたさ。もう後戻りもできない、この道が続く限り僕は…」いい歌です。 8点(2004-02-03 01:05:51) |
4. ラスト サムライ
《ネタバレ》 一言で言うと「日本が舞台の西部劇」。だって、ほぼダンスウィズウルブズでしょ?他にも細かい時代考証等突っ込み所は満載ですが、そこはまぁ置いといて。 まず、外国人の作った時代劇と言う意味では、日本・日本人・侍をきちんと描こうという努力が見られる点、エキストラに日本人を多く使っている点、が評価できると思います。日本をなめていないという意味で。日本が好きなトムの、日本に対するリスペクト、が感じられました。テンポもそれなりによく、2時間40分があまり長く感じなかったです。おーい、もっと日本の時代劇ももう少し頑張れよー!と言いたくなりました。 さて、渡辺謙はもっと時代劇で使われても良い俳優だと思うのですが(伊達正宗、織田信長等大好きでした)、最近あまりお出になられないですよね。そういう意味で、彼を起用したセンスを誉めてあげたいです。真田広之も台詞は少ないけれど、鋭い殺陣やアクションで随所にスパイスを利かせてくれて、その存在感は流石です。 超大幅減点の対象は、何と言ってもラスト。余計だった。まぁ「西部劇」だからしょうがないか。 6点(2004-01-27 03:48:27) |
5. Love Letter(1995)
《ネタバレ》 ひとつひとつの描写や音楽等々が、とても綺麗な映画です。さて、最後のシーンに出てくる「失われた時を求めて」という本のタイトルが、この映画のテーマ。渡辺博子は亡くなった婚約者の過去探し、藤井樹は自分の思い出探し、と言う意味で。また、死んだ樹(柏原)のちょっと捻くれた愛情表現や、過去の想い出をずっと引きずって、樹(中山)と顔のよく似た博子と付き合ってしまう気持ち、これも二度とは戻ってこない「失われた時」求めた結果なのでしょう。最後の図書カードの仕掛けで、それがすごく伝わってきました。「お元気ですかー」は不評ですが、想い出を振り切った博子の気持ちがよく表されていると思います。 [ビデオ(吹替)] 9点(2004-01-27 00:38:02) |