2. ラスト サムライ
この映画を観た人の中には,私と同じように,「復活の日」を思い出した人がいるのではないでしょうか。「復活の日」を観た後と「ラストサムライ」を観た後の精神的高揚感には共通性があるように思えます。それはストーリーが良かった,とか,映像が綺麗だったとかいう表面的なものではなく,「よくぞがんばって作ったくれた!」「天晴れ!」という気持ちです。(少なくとも私はそうでした。)「復活の日」は角川春樹が「私はこの映画を作るために映画界に身を投じた。」と公言していますし,「ラストサムライ」は親日派のトム・クルーズ自らがプロデューサーとして加わっていることからもわかるとおり,この二つの映画は製作者が本当に作りたくてがんばった作品なんだな。と思えるのです。「復活の日」は日本人がハリウッド映画に挑んだ大作,「ラストサムライ」はアメリカ人が日本映画(日本人のスピリッツ)に挑んだ大作という点も共通しています。皆さんがいろいろ言われているツッコミどころは,私にはそれほど気にはなりませんでした。忍者が出てきたところも,以前同じ時代背景で描かれていたアニメの「るろうに剣心」の中でわんさか出てくるのを観ていたので全然違和感ありませんでしたね(笑)トム・クルーズ・渡辺謙らの甲冑姿は純粋にかっこいいですし,殺陣も上手。これに比べると,ルーク対ダースベイダーの殺陣のなんと未熟なこと(古いか・・・)ついでに言うと「新撰組」なんか,もう「カス」。大日本帝国国営放送局に少しは見習っていただきたい。そんなわけで,この映画のおかげで自分の中の名画ベスト3に大きな変動がありました。1位復活の日 2位ラストサムライ 3位ギャラクシークエスト・・・初登場でいきなり2位の「ラストサムライ」は侮れない。(自分的にね) 9点(2004-06-04 00:53:38) |