1. ラストキング・オブ・スコットランド
「食人大統領」として日本でも名前が聞こえたイディ・アミンを題材とした映画だが、そもそも主人公が架空の人物であることから始まって伝記モノとしては認められない信憑性らしい。ただホテル・ルワンダなどでも描かれたアフリカという異郷の独特の空気と独裁政権の狂気を描いた映画としては普通に興味深く楽しめた。アフリカに限らずイスラム世界もそうだが、我々の価値判断で相手を見るから判断を誤るんだよね。彼らには彼らの方法論ってのがあるんだから。 [DVD(字幕)] 7点(2012-04-24 00:39:02) |
2. ライトスタッフ
作品のポリシーや魅せようとする気概は感じるが主役級が多い上にストーリーがクロスするのにストーリーテリングを軽視しすぎでわかりにくい。似たような顔だらけで途中から誰が誰でどんなキャラだかもわからなくなり感情移入どころではなくなってしまった。七人の侍は1人1人個性豊だから面白いのであってこれでは… [DVD(字幕)] 5点(2012-04-22 16:23:18) |
3. 羅生門(1950)
芥川龍之介原作なので当然といえば当然だが、非常に観念的で古典文学的な作品。確かに観念的には意味深い作品で見終わった後に考えさせられる部分はあるが、それは映画ではなく文学的な価値であって、撮影技術の先進性、芸術性はともかくとして映画として娯楽性がどうかと言われると、「この映画はわけがわからん」と言った当時の大映社長永田雅一の気持ちもわからないでもない。大雨の演出も当時の音声技術か、経年劣化のせいなのか、セリフが聞き取りづらくマイナスであった。 [DVD(邦画)] 6点(2012-04-12 18:56:05) |
4. ラヂオの時間
三谷のコメディは必然性の無い小ネタいわば笑いのための笑いも多いのだが、これはテレビドラマの脚本を担当した時に次々と脚本を書き換えられたという自身の体験に基づいている。それをラヂオという限られた予算と、逆に大きな自由度を持つ媒体に舞台を移し脱線したら止まらないノンストップのドタバタ劇をシニカルにまとめ上げた風刺ドラマの傑作。時に下手を打つ三谷もこの作品ではいい所が出ており、独特のゆる~い笑いも映えています。 [DVD(邦画)] 7点(2012-03-12 12:11:47) |
5. ライラにお手あげ
ファレリー兄弟とベン・スティラー、メリーに首ったけのゴールデントリオ。しかし最近の作品見るとファレリー兄弟もベン・スティラーも方向性を見失っているんじゃないか。なんでも下ネタなら面白いってもんではないだろ。ナンセンスなただの下劣映画 [DVD(字幕)] 3点(2009-11-01 06:32:08) |
6. ラスベガスをぶっつぶせ
数学的思考が一切ない愚民なわたくしにはやってることは一切理解できっこないんだが、それでもサスペンスとして良質だった。オチがしっかり読めた自分は、数字の扱い方は知らなくても金の使い方はちゃんと知っていたということだろう(笑) [DVD(字幕)] 7点(2009-02-09 00:28:12) |
7. ライアー ライアー
昔ドラえもんでありましたねえ「やっ、そっくり。親子じゃないかしら」ってヤツです。嘘も方便、弁護士ともなると尚更ですが、ジム・キャリーはこういう縛りコントやらせたら右に出るもの無し。好きな人はどうぞ。ところで嘘も方便社会の日本を舞台にしたほうが絶対面白いと思いますねコレ。三谷幸喜さんお願いしますよ。 [DVD(字幕)] 8点(2006-05-14 21:08:19) |
8. ラスト サムライ
日本マニアの外人がサムライを書いたらこんな感じになるんでしょうなあ。他の「日本風」映画よりはよっぽどマシだが、日本人から見たらまだ違和感があるね。時代考証もそうだけど、そんなのはたいした問題じゃなく、「精神」の点でまだ勘違いはあるでしょう。日本ロケを行わず、日本にはありえない広大な山間の村を舞台にしてしまったりね。監督にとって次の課題は「狭さ」にも魅力を感じる心じゃないかな。とりあえず茶道からでも始めてみては。 [DVD(字幕)] 7点(2005-08-31 17:13:25)(笑:1票) (良:1票) |
9. RUN/標的にされた男
もう追われ追われて、周囲ももはやヤケクソ気味に追いまくってるB級アクションだがこういうひたすら一直線な映画も面白けりゃたまには良い。最初から内容の濃さも伴った一流映画なんて目指してなく、コメディタッチだしね。これをもう少し真剣に作って制作費も高くするとS.W.A.Tみたいなのが出来上がるんだろう。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-08-14 05:32:50) |