1. ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日
《ネタバレ》 これは解釈が??となってしまったのだが、保険会社の調査員に「説明し直した」話のほうが実はいわゆる客観的事実なのだろう。しかし、あの青年の中ではこの映画で描かれたさまざまな(信じられないような)エピソードが揺るぎない事実であると言っていると思われる。心の中に宇宙がある。心の中にこそ世界があるというわけだねきっと。トラというのがもうひとりの自分というか、心の中の自分であって、それがしっかりしていたからこそ、助かったというそういう話だと思う。映像的にはいうほど素晴らしくはないだろう。海や山で遊んでいる人にとっては作り物的で、チャチな感じを受けるだろう。実際の海の怖さ、色合い、その迫力はまだまだ人間には簡単に描けないほど凄まじいと思う。 [映画館(字幕)] 6点(2013-02-07 17:22:06) |
2. ラヴソング
《ネタバレ》 運命の赤い糸の神秘さと感動は感じられた。しかし、あっちにいったりこっちにいったりする男女の主人公の心情には共感できない、無理がある。共感以前に理解しがたいものがあり、なんとなく釈然としない。とりわけやくざの親分を船に追って、情に負けてそのまま行ってしまうシーンなど、あれは、情に負けたのか、その瞬間また愛が燃えたのか、一貫性に乏しい。男の主人公が半ば「腑抜け」だからこそ、成り立つ展開であり、その前提に立っているという不快さが、一般性の乏しさが作品の価値を下げている。 [DVD(字幕)] 5点(2009-10-23 20:13:26) |
3. ランボー/最後の戦場
《ネタバレ》 ミャンマー軍事政権に酷い目にあわされている少数民族を助けるための映画ってことになるのでしょう。無力かもしれないけど映画人としてできることをしてます!という主張はわかるのだが・・・。一方で生々しい虐殺シーン「だけ」が売りものであるのはどういったものかねえ?迫力と悲惨さに目を覆いたくなるし、インパクトもかなり強烈なものがあるけれど、それで集客し儲けているという現実に対して映画人はどういうスタンスをとっているのか大変気になる。収入の一部あるいは大半をどこかに寄付とかしてるなら納得しますけれど。米国人の「極右」性がビシビシ伝わってくる。あの「バンド・・ブラザース」にも共通するような「自分が正しいと思うことは世界のどこでも誰にとっても正しい」と信じ切っている米国人の作りそうな映画である。 [映画館(字幕)] 5点(2008-06-05 23:52:48)(良:1票) |
4. ランダム・ハーツ
興行収益を上げたい一心で作り上げられた宣伝文句。 あたかもサスペンスのようにみせるそのやり口。 私を含む、騙された観客たちの恨みを込めた酷評が当時から絶えない。 だましてはいけません。 [映画館(字幕)] 1点(2006-05-07 14:18:09) |
5. ランド・オブ・ザ・デッド
ゾンビ映画になにを期待するか?面白いなと感じるのはやはり「スリル」なのではないだろうか。内臓が飛び出るような気持ち悪さや「かわいそうさ」自体にはそろそろ慣れてしまっているし。主人公がだんだん追い詰められて、逃げ場がなく、そこをどう打開していくかを自分を投影しながら観るもの。でも、この映画は怖くないね。全然追い詰められていかない。スリルというものがない。マイケルジャクソンのスリラーのほうが怖いくらい。 [映画館(字幕)] 4点(2005-11-07 22:32:10) |