1. 落語娘
《ネタバレ》 ストーリーといい、設定といい、いっそのことガチホラーにしてしまった方が面白かったと思う。キャストもそのままで行けるし。変にコメディの中にホラー的な要素を取り入れたもんで、すごく中途半端な作品になってしまっている。ラストにかけての伏線回収もえらく急で、やっつけ感が甚だしい。「ひ」と「し」の微妙な発音の使いわけとか細かいところのこだわりなんか、いかにも江戸の噺家らしくて、なかなか評価できるんだけどねえ。 [地上波(邦画)] 4点(2010-01-25 22:17:49) |
2. ラストキング・オブ・スコットランド
《ネタバレ》 アミン将軍との出会いのシーンと、ラストの空港のところが少し出来過ぎという感じがしますが、採り上げられることの少ない国と人物だけに興味深いのも手伝って、一気に見てしまいました。でもあんな風に吊るされたら普通は死んじゃうでしょう(笑)何故その場ですぐにトドメをささなかったのかも不思議といえば不思議です。イギリスの関与(情報機関も含めて)が薄いので、全体的に「死人に口なし」的臭いが若干鼻につきますが、ドラマとしてはテンポが良くて面白い。主役の医者をガチガチの正義の味方みたいに描かなかったところも良かったと思います。 [DVD(字幕)] 6点(2008-05-14 22:58:40) |
3. ライド・オア・ダイ
シャブをCDに刷り込む、だとぉぉ???どうでもいいけどサ、なーんかやたらコストパフォーマンス悪そーなんだよね(笑)それはそうと、全編にちりばめられた、バスケにラップにTバック…。この手の黒人アクション映画って、何かいつも同じだな。加えて、安っぽくて下品なスラングと、意味のない過剰なアクション。銃を持ってるんなら、いちいち殴りあったりしないで最初から使えっての!たかが私立探偵の分際で、やり過ぎというかでしゃばり過ぎというか、現場の警察官に対し「お前ら出て行け!」とか何とか、その勘違い振りが見ていて痛々しいほどだが(松田優作の「探偵物語」でも見て勉強しな)、まあそれはいいとして、タンポン爆弾(笑)で人間一人粉々にした直後に、子供らのバスケの試合で盛り上がるって、こいつら一体どうゆう神経してんだ? [DVD(字幕)] 2点(2007-07-24 21:55:57) |
4. ラ・スクムーン
とにかくベルモンド独りが格好良過ぎるだけで、マフィア抗争に特有のドロドロしたものや悲壮感があまり感じられない。銃撃戦のシーンや、血が迸る時の描写とかも技術的に稚拙でリアリティに欠けている。比べるのもどうかと思うが、「ゴッドファーザー」のような重厚さが無く、どこか軽い。また、いくら戦時中の混乱期とはいえ、あれだけ派手に街中で銃撃戦を繰り広げていながら、警察が介入しないというのも、ちょっと非現実的で不自然。キャストでは、ロベルトの用心棒、オルガン弾きのミグリが結構良い味を出しているなと思ったが、あまりにも間抜けな死に方で可哀想。まるで撃って下さいと言わんばかりに(笑)…。まあ結局、ベルモンドのファンの人にしかウケなさそうな作品ということですね。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2007-05-31 21:20:54)(良:1票) |
5. ROUND1
《ネタバレ》 つまらないとか、面白くないとかいうレベルを超えて、ざっくり言って、この映画のすべてが薄く、安っぽく、安直なのである。それは予算がないといった意味での安っぽさではなく(予算が少なくても安っぽくない映画は数多く存在する)、より根本的な、創り手の意識に深く根ざした安っぽさなのである。著しく盛り上がりに欠けるストーリーも、「オレオレ詐欺」の方がマシに思えてくるほど子供騙しで幼稚な詐欺の手口も、元ボクサーの学芸会並みの演技も、勢いだけで笑いを取ろうとする若手芸人のような韓国のチンピラも、時代考証を完全に無視した百済の黄金香炉も、ちゃらちゃらして耳障りなだけの音楽も、そして貴重な時間を割いてこの映画を観てくれたすべての人を嘲笑うかのようなふざけたラストも、そう文字通り、すべてが薄っぺらで軽いのである。そういう意味では、「所詮コメディ映画なんてこんなモンだろ」あるいは「これぐらいやっときゃ客も笑うだろ」という製作陣の「負の意気込み」がひしひしと伝わってくる作品と言う事ができる。主役の畑山君については、何分元ボクサーなので最初から多くを期待してはいなかったが、それでもTBSの「ガチンコ」の時のほうがよほどいい演技をしていたと思ったのは小生だけだろうか。また点数については、以前中江有里チャンのファンだったということだけで何とかひねり出した結果であり、もうこれ以上は、ビタ一文、逆さにしても鼻血も出ないのである。 [地上波(邦画)] 1点(2007-04-04 22:57:06) |
6. ラビナス
他のレビュワーの方々が指摘されているとおり、確かにオープニングから素っ頓狂な音楽が全開ですね。特にボイドら一行が洞窟にたどり着いたときの「ピョーン、ピョーン」は、とても音楽とは思えません。とりあえず、これらの「雑音」を別にすれば(難しいけど)、ほんのりとホモセクシャルの香り漂うラストも含めてストーリー的にはまあまあ面白かった。DVDのパッケージ等を見る限りでは、パリ人肉事件の佐川一政的な、おどろおどろしい世界なのかなと思っていたが、全然そうではなくて、別に気持ち悪くもないし(気持ち悪くないホラー映画というのもいかがかと思いますが)、あの時代の雰囲気(軍服や銃などのアイテムも含めて)も割と出ていたと思います。 [DVD(字幕)] 7点(2007-03-09 13:23:38) |