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プロフィール
コメント数 181
性別 男性
自己紹介 「刑事コロンボ」旧作全作品批評終了。
「チャップリン長編映画(一時間を越える本人登場作品のみ)」全作品批評終了。
「名探偵コナン」映画……15作品のうち14作品終了。
「黒沢映画」……まだまだ

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1.  羅生門(1950) 《ネタバレ》 
これを最初にみたときは中学生のときで、マセガキだった私は芥川の主要作品は全部文庫で読んでいたから、途中から「あれ? これ『藪の中』じゃん」と肩すかしというか妙な違和感を持ったのを覚えている。それから相当年月が経ったけど、どうして「藪の中」でなくて「羅生門」なのか、いまだにわからないままだ。 この作品に対しては、黒沢よりも原作者の芥川龍之介に軍配を上げたい。この作品について「今昔物語の話を多少設定を変えて書き直しただけ」だと私は長年思っていたが、実は原作はこんな話では全くなく、妻を目の前で手込めにされる情けない男の話でしかないことを最近知って驚いた。要するにこれをミステリー仕立てにし、さらに一つしかない事実が人(死者も含めて)によってかくも違うように語られるという不条理さを追加したのは全部芥川の手腕なのだ(もっとも、これについても何か原案がある可能性は残っているが)。まことに驚嘆するべき想像力、洞察力ではないだろうか。
[ビデオ(邦画)] 6点(2009-05-25 14:36:20)
2.  ライアー ライアー 《ネタバレ》 
発想がとてもいい。法廷で「嘘がつけないんです!」という場面には大笑いした。
[ビデオ(字幕)] 7点(2008-09-28 01:45:55)
3.  ライムライト 《ネタバレ》 
全編を流れるのは老いがもたらす悲哀である。かつてどんなに勢力を誇っても、老いからくる衰えはどうしようもない。必死で過去の栄光を取り戻そうとする主人公の芸人がチャップリン本人と重なって見えるのも自然なことだと思う。 が、考えてみると不思議だ。普通の老人ならともかく、チャップリンは世界の喜劇王ではないか。確かにアメリカを追放されるなど困難な時もあったが、それで没落して死んだわけではなし、金銭的にも名声も人からうらやましがられることはあっても、他人をうらやむ必要はない。悲嘆にくれる必要はないのだ。それにカルベロは年の若いヒロインとの結婚を最後まで拒絶して死んでいくが、チャップリン本人は何度も結婚・離婚を繰り返し、最後の妻は30歳ほども年下であった。だから同じ芸人でもカルベロはチャップリンとは似ても似つかないとすら言えるのである。 これはひょっとすると「仮定」なのかもしれない。現実のチャップリンは大成功をおさめ、世界の喜劇王となった。だがもし芸人として名前がそこそこ売れても、それだけだったとしたら……?  成功した途端周囲を見下し馬鹿にする人間がいる一方で、どんなに出世しても苦しく貧しかったときのことを忘れないという人もいる。現実のチャップリンと劇中のカルベロは正反対の境遇にあるが、チャップリンが重なって見えるのはチャップリンがもちろん後者に属していたからだろう。 本作でもっとも感動的な場面はヒロインが歩けるようになる場面である。もうとっくに怪我自体は治っているが、ヒロインには歩くだけの勇気がない。カルベロがいかに励まそうと心を閉ざしてしまっている。だが、あるときカルベロが珍しく失意のどん底に落ち、ヒロインは彼を何とか励まそうとする。いつもの役割が逆になるわけだ。そして心から相手を励まそうとしたときに、自分でも思いもしない力がわき出て、ふと気がつかないうちに歩けるようになる。もっとも力強い勇気は他人を思いやることによって生まれるものなのだと教えているのである。「I'm walking!!!!」の絶叫とともにこの場面は忘れられない。
[地上波(字幕)] 10点(2008-08-24 14:49:18)(良:1票)
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