1. 竜とそばかすの姫
《ネタバレ》 だいぶ前に特報を観ただけで記憶から消えており、冒頭の説明で「また仮想現実の世界か」と思いましたが、その世界Uに堂々と現れるベル(中村佳穂)の歌姫っぷりは圧巻で「millennium parade」という音楽家集団との楽曲はどれもパワーがあった。歌が持っている力は凄いなと改めて思いました。 そのベルの正体は田舎に住む朴訥な女子高生すず。幼い頃から歌うのが大好きだった彼女は母親の事故の後から心を閉ざし気味になり人前でうまく歌えなくなってしまった。その彼女をUの世界に誘ってくれたプロデューサーで親友ヒロちゃん、幼馴染しのぶ、みんなの人気者ルカちゃん、一人カヌー部カミシン、すずを優しく見守る合唱隊のお姉様方と現実パートは良さ気な雰囲気が抜群にあった。しかし、タイトルの竜が登場しベルが追い求めだす辺りから微妙な気配になりましたね。Uの世界を荒らしまくる竜と自警団とのバトルは顔見せと状況説明として良いとして、隠れ家に入った後は『美女と野獣』の焼き直しにしか見えないシーンが多いし、すずがなぜ竜に拘るのかも分からなかったな。その竜の正体や現状を知り現実でも救いに向かうトコや顛末など全てが希薄で中途半端にしか見えず、盛り込みすぎて収集つかなくなってしまった感じ。普通にトラウマで歌えなくなった少女が自分を取り戻すまでの青春物語で良かったのにな。自分の正体を探られるのを嫌がってるのに竜を探るし、終盤はブレてしのぶに持っていかれてしまうがすずを理解し見守り背中を押す役回りはヒロちゃんに任せた方がまとまった気がするし、取って付けたような児童虐待ネタは薄っぺらいし色々と残念。『おおかみこどもの雨と雪』以降、細田は一人で脚本を担当してますが補佐や手直しをしてくれる人と組んだ方が良いと思う。 シンガーソングライターが本業で声優初挑戦だったというすず/ベル役の中村佳穂、ヒロちゃん役の幾田りらはとても上手かった。ボーカルをやってるだけあって勘が良いのでしょうかね。「有名人を使わず声優を」とよく言われてますがこういう達者な人もいるから難しいトコですね。 [映画館(邦画)] 6点(2021-07-21 21:02:14)(良:1票) |
2. 龍三と七人の子分たち
《ネタバレ》 元ヤクザのジジイ軍団vsオレオレ詐欺集団。今回はコメディに振ったエンタメ作品とのことで予告編を見たかぎり、仁義を重んじる旧型任侠ヤクザが現代にのさばる悪徳連中をヤリ込める、と思いきや、組を再結成してから無駄に右翼的なモノを入れたり、一般の人や店からゆすりたかり行為(まあ思い直すけど)をしたり、いちいち余計な脇道に逸れるんですよね。訪問販売員が強引に部屋に入ってきて話を進め、本丸の羽毛布団を売りつけようとしたら、そこには入れ墨を入れた強面のジジイが!というようなギャグはイケてて面白いのに、無駄なシーンがところどころ入るので本題がボヤケちゃってる。せっかくのコメディだからアレもコレもと入れたがるのは分かるけど、ネタが盛りだくさんなだけでストーリーになっていないし、もうちょっと本題に沿って絞って欲しかった。もっとストレートに老人を騙して多額のお金を得ている連中をイジメ倒して鉄槌を食らわすのが観たかったですね。最後の商店街を破壊してるだけの意味不明なカーチェイスもいらない。着想は良くて面白く出来そうだっただけに残念。 [映画館(邦画)] 4点(2015-04-26 19:46:17)(良:1票) |
3. リセット(2010)
《ネタバレ》 ルーク、ローズマリーなど映画好きなら「おっ!」と思う個所はあるけど、何かあると思わせるだけで何も無かったという印象。闇と光の関係性もご都合主義だし、バーの地下の通路も意味が分からない。「存在する」と連呼するとこからして、誰かと繋がっているという存在理由があの4人にあるのかと思ったりもしましたが、映写技師には無いし、その映写技師はなんで闇から帰ってこれたのだろう?リンゴがあったり最後に少年と少女が残った辺り宗教臭さを感じたな。大の大人が右往左往して結局は闇に飲み込まれていってるのに、光る靴にソーラーパワーの懐中電灯を装備して生き抜いている少女の逞しさには笑ったわ。 『ロアノーク島』の話は昔本で読んだ事がありますが、あの手の集団失踪話は昔は割とあったようで色々ありますね。事実なのか判りませんが、船だった村だったり軍隊だったり割と多いかな。まぁ最近も多いけど某国の人達が集団で疾走するから日本人としてはそっちの方が怖いなと。 [映画館(字幕)] 3点(2011-09-03 17:48:22) |
4. リトル・ランボーズ
《ネタバレ》 宗教を信奉しその教え(道徳規律)を守る厳格な母と暮らす、子供の無邪気さ快活さを失ったウィルと、母は子育てを放棄して海外暮らし、学校では問題児だが年の離れた粗暴な兄と二人暮らしのため背伸びして大人になる必要があったカーター。そんな二人が出会い、友情が芽生え、映画『ランボー』に触発され映画製作をする過程は微笑ましかったし大いに共感できた。純粋で奔放な子供の想像力はなんと豊かなんだろう。ところどころに挿入される二人のイマジネーションの世界なんかも上手く表現されていて監督のセンスの良さを感じた。最後はホロリとさせられたなぁ。 将来有望そうな子達でしたが、今作は2007年制作の映画だそうで現在はどんな感じに育っているのか気になりますね。 [映画館(字幕)] 8点(2010-11-12 22:43:20)(良:1票) |
5. リアル鬼ごっこ(2008)
《ネタバレ》 原作未読。「全国の佐藤さん狩り」という設定だけ聞いて観に行ったんですがちょっと拍子抜けというかソッチ方面だったのか、と。パラレルワールドが無限にあるそうだけど、色んな世界の人が色んなコトをしているわけで同一人物が常にいる、というのは無理がある。おまけに生死もリンクしてるそうなので、あの世界の誕生から終わりまで、結局はあの主人公達の時代(物語)だけなんじゃないかなぁと。まぁ色々と設定が無理あり過ぎるな。鬼も貧弱だし。 狩るという発想は面白いので普通の世界で皆で「佐藤さん狩り」の方が面白かった気がするな。 [映画館(邦画)] 3点(2008-03-08 01:08:49) |
6. リーピング
《ネタバレ》 聖書に関しては多少知識がある程度。キリスト教圏内の人は怖いんだろうな。昔の出来事から信仰を捨て科学的に分析し解明してきた主人公、逆に奇跡に出会い更正し奇跡を信じる相棒が対照的に描かれ前フリも十分効いていたし、どんでん返しもなかなか良い。ダーク・キャッスル名義ではトップの出来。オカルト物としても上位かな。 ひとつ引っ掛かったのは神父が殺されちゃうトコだけど、アレは(少女(実は天使)を殺せと言う神父を邪魔と判断した)神の仕業なんだろうか? 謎の少女を演じたアナソフィア・ロブは目力がありますね。将来楽しみ。あと「イナゴ少女、現る。」のコピーは陳腐ですね。ワーナーもうちょっと良いの付けてよ、ビデオスルーの作品じゃないんだから。 [映画館(字幕)] 8点(2007-05-25 00:51:14) |
7. 隣人13号
《ネタバレ》 原作は未読。ジキルとハイドですね。獅童の壊れっぷりが怖い。虐めれていた十三の小学生時代の妄想なんだろうけど、作家になったら将来有望だな。知らない人ですが、監督はセンスも良さそうで次回作にも期待。 [DVD(邦画)] 7点(2006-03-18 23:19:17) |
8. 輪廻(2005)
《ネタバレ》 清水監督は相当ホラーが好きなんだなぁって感じさせるシーンが多い。演出面は上手くなっているかな。この作品だと因果応報関係なさそうですが、世界中報われない魂だらけになったり皆知り合いになりそうなんだけどいいのか?輪廻転生が繰り返されてもずっと殺され続ける人生なんて嫌だな。でもどの人生を歩んでも子供達にとってはお父さんと「ずっと一緒」でハッピーエンド(?)なのかな。次の人生でもまたお父さん(の魂)に会いに行くんだろう。まぁ悪くは無かったです。 [映画館(字幕)] 6点(2006-01-12 22:08:11) |
9. リンダ リンダ リンダ
片言の言葉を話す異国の人や動物、子供なんかを使うのはある意味お約束というか反則と思えるが、ペ・ドゥナは間の取り方も上手くリアルな演技で観ていてまったく飽きなかった。アカペラを歌った子やダブりの人の歌声はお見事。 それにしてもこの手の映画を見ると「後悔先に立たず」とはよく言ったものだなと思う(泣)。 [映画館(字幕)] 7点(2005-08-23 01:34:37) |
10. リディック
《ネタバレ》 神話風にしたかったらしいが、普通にベタなSFアクション映画になっている。最強らしいけど「強ぇ」と思わせる描写は無かったし、「悪」らしいけど、ワルっぽくなかった。予算に話がついて来ませんでした。それにしてもディーゼルは「Mr.マッスル」に見えてしょうがない。頭の中で「お~い!タ~モリ~!」とリフレイン。 4点(2004-08-26 20:46:11) |
11. リクルート
実際CIAの訓練はこんなモンなんでしょうかね。騙し騙されの世界、よく人格が破壊されないモンです。フィンチャーのゲームを思い出しました。 [映画館(字幕)] 6点(2004-01-23 00:04:24) |
12. リンク
面白い。知能の高いチンパンジーが、巧妙な手を使い人間に造反を起す。リンクの演技はなかなかです。 8点(2003-10-18 20:24:38) |
13. リーサル・ウェポン3
能天気なリッグスがイヤ。ファンの人は楽しめるんだろうけど、続編にありがちな「余裕」が裏目に出ていると思う。 2点(2003-10-18 16:56:37) |
14. リング(1998)
本当にいた超能力者の話を、上手く使っていてイイと思った。昔、本でいろいろ読んだのを思い出しました。貞子の昆虫のような動きは面白い。日本のホラーでは上位でしょう。 7点(2003-10-13 02:36:56) |
15. リーサル・ウェポン4
あの2人、ジェット・リーに勝てそうも無いんですが。 5点(2003-10-13 02:14:45) |
16. リング2
なんで作っちゃうかなぁ 2点(2003-10-13 01:53:17) |
17. リバイアサン(1989)
話からなにからチープな印象。 4点(2003-09-13 21:39:35) |
18. リーサル・ウェポン
シリーズ最高傑作。メル、陰のある男を好演してます。 8点(2003-09-13 21:27:48) |
19. リーサル・ウェポン2/炎の約束
陽気になってきちゃったリッグスに乗れない。 5点(2003-09-13 21:26:42) |