1. リトル・ダンサー
《ネタバレ》 以前から気になっていたが、「リトルダンサー」というタイトルに乗れなかった。が、「めぐりあう時間たち」のスティーブン・ダルトリーの監督作品だと今更知り、早速観た。期待に違わず好きな作品だった。イギリス映画だからあたりまえかもしれないが、ハリウッド映画とは明らかに違う空気や匂いがいい。決して大げさでない感情表現や洒落たセリフがいい。おばあちゃんと、いつも家の前にいる女の子がかわいい。バレエの先生のベタベタしない優しさがいい。そして、私も人の親の端くれとして、おやじの心情がストレートに響いてきた。賛否両論の15年後のシーン。私は断然、『賛』だ。電車の中のおやじの顔を見た時から、感動の波がひたひたと寄せてくる。そしてアダム・クーパーのもの凄いオーラと一体になって映画は終わる。ただ、他にも書いておられる方がいたか、タイトルは、原題の「ビリー・エリオット」にして欲しかった。 [DVD(字幕)] 9点(2009-04-29 15:46:51) |