Menu
 > レビュワー
 > K&K さん
K&Kさんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 976
性別

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
評価順1
投稿日付順1
変更日付順1
>> カレンダー表示
>> 通常表示
1.  リトル・プリンセス 《ネタバレ》 
“A Little Princess”『貴族の幼い女性』って意味あいの児童文学を、当時のセンスある翻訳家が、解りやすく魅力的な言葉を創って名付けたタイトルが『小公女』。 当時『小公女セーラ』のアニメを、家族揃って毎週観てました。思えばそんな、両親もみんなで観たアニメは、この作品だけかもしれません。暗く悲しいオープニング『花のささやき』。重たい空気と、ささやかな幸せと、終わりのない絶望感。セーラと共にミンチン先生の飼い猫・シーザーが、いつ学園を追い出されるかとヒヤヒヤして観ていました。 以前、他作品のレビューで『創作の“主人公を不幸なシチュエーションに遭わせる感動作”が苦手』って書きましたが、こういう、逆境を跳ね返す作品は大丈夫みたいです。 そんなワケで、思い入れがあるだけに厳しめな評価になりそうですが、これがまた、児童向け映画として良く出来ていました。  うろ覚えですが、アニメとの設定の違いを考えると、セーラはアニメ版より気が強く、言われたら言い返す性格です。ミンチン先生との口論や、ラビニアに魔術を掛けるのを、アニメのセーラがやっているのを想像すると、ちょっと微笑ましいです。ミンチン先生、アメリア先生、ラビニアとロッティが、アニメのイメージのまんまで嬉しかったです。ベッキーが黒人になってるのは、まだポリコレとか言われる以前の映画で、人種の変更はどんな意図があったんでしょうかね?原作でもベッキーは田舎出身の白人のようです。アーメンガードは一目で解りましたが、イメージよりポッチャリでメガネっ子でした。シーザーはさすがにアニメオリジナルか。 舞台をイギリスからアメリカにしたため、ベッキーの人種変更とか、インパクトの大きかった衛兵がセーラを手助けするエピソードが割愛されていました。(※アニメオリジナルだったりして)  「女の子はみんなお姫様」良い言葉です。この言葉に生徒たちだけでなく、ベッキーやアメリア先生(!)までが救われていく展開は、胸がスカッとします。 『お姫様と普通の女の子の違いって、何なの?』とか、『どうしてお姫様だと幸せなの?』とか、現代風に屁理屈こねるのでなく、子供でも『幸せな女の子=お姫様』って解釈できる解りやすさが、夢があって素敵です。 “ I am a princess. All girls are.”宇宙飛行士やアイドル歌手になる夢よりも、そこに至る過程の難しさやドロドロした政治的な内情に目が行ってしまう今の世の中で、このシンプルな事実はとっても大切だと思います。 エンディングに向かっての奇跡とピンチ、スリル。そしてアニメ版以上の急展開。とっても上手くまとまっています。アニメ版が好きだった人は、ミンチン先生、アメリア先生、ラビニアの最後に注目ですが、それぞれ、良いですねぇ。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2025-01-19 13:15:17)
2.  リング(1998) 《ネタバレ》 
80年代以降のホラー映画は、血みどろのスプラッターか、特殊メイクやVFXで気持ち悪いクリーチャーを観せる“観客を驚かせる”ジャンルと、ある種の固定観念が出来上がっていたところに、日本から強烈な一石を投じたのが、このリングだったと思います。 開発が進んで便利になった生活に、徐々に入り込む余地が無くなってきた“呪い”というジャンル。それを“ビデオ”という、家電の中でも割と後発の機器と結びつけ、都会の中で恐怖を引き起こしたアイデアが素晴らしい。  もうね、最初の智子と雅美(うわ、竹内結子と佐藤仁美だ、若っ!)のシーン。当時の家の中の蛍光灯の冷たい明かり。電気スタンドの白熱球の温かい光。光が届いてないところの薄暗い感じが、懐かしくもあり、何かが潜んでいそうで怖い。LED照明だとあの感じ出ないんですよ。ブラウン管テレビのザラザラ具合も懐かしい。液晶の今と比べると低画質のザラついた映像と、放送終了後の砂嵐の無機質さ、寂しさを巧く恐怖に結びつけてます。 呪いのビデオというアイデアだけ聞くと、殺害シーンとか死体映像なんかを連想してしまうけど、ビデオの内容が何とも意味が解らず、不気味で怖い。あのヒリヒリした音。ジャワジャワ動く文字。私は頭に布をかぶった指差し男にゾワッとしました。暴力とか直接的な表現のホラー映画が多かった当時、心理的に恐怖を感じさせる表現に圧倒されました。ビデオを観た人物の、写真の顔が崩れてるのも怖い。ビデオという新しい恐怖を創る下地として、心霊写真という当時のポピュラーな怪奇現象を入れるのも巧いです。  モニターから出てくる貞子の映像については、観客に恐怖を与えられるか、興ざめされるか、制作陣も入れようかどうしようか判断に迷ったでしょうけど、あの見開いた目が怖いので、正解だったんだと思います。 ここまでで充分満足出来るホラー作品ですが、そこからもう一歩進めて、ビデオデッキを積んで父親のもとに向かう玲子という、悲しい怖さを入れるのも素晴らしかった。特に中盤で孫と祖父の仲の良さを入れてるものだから、残酷さが際立っている。凄い。 余談だけど、みんな運転荒いね。特に松嶋菜々子。徐行運転しない感じ。あと後部座席の人がシートベルトしてないのも、時代だねぇ。
[地上波(邦画)] 8点(2024-11-11 00:25:47)
3.  リトルショップ・オブ・ホラーズ(1986) 《ネタバレ》 
“Little Shop of Horrors”『恐怖の小さい店』。グレムリンみたいな怖可愛いのを想像してたらミュージカルだったわ。 '60年のB級ホラーをモトに、'82年にミュージカル化して大ヒット。それを映画に逆輸入したのが本作。だからミュージカル仕立てなんですねぇ。 眼を見張るのはオードリーⅡの唇の動き。チュウチュウと唇の先をすぼめる滑らかな動きは、当時のSFX技術の結晶です。スティーブ・マーティンのバイクシーンが、ブルーバック撮影で特撮感丸出しな時代なのを考えると、マペット技術は頂点に達していましたね。  主演のリック・モラニス自身もそうですが、当時テレビや映画で活躍していた、アメリカで大人気のコメディアンが多数出演しています。スペースボールやブルース・ブラザーズも同様で、'80年代のハリウッドのコメディ映画って雰囲気が強めです。一番印象深いのがサド歯医者VSマゾ患者で、全然映画本筋とは関係ないけど、強烈なインパクトが有りました。アメリカのコメディアンの笑いなので、同じハリウッド製コメディ映画でも、スラップスティック・コメディやシチュエーション・コメディとは笑いのベクトルが違います。ここを理解して楽しめる人には、最高のミュージカル・コメディでしょう。  最初、オードリーⅡが動いたり喋ったり血を吸ったりって、シーモアの妄想なんだと思っていました。植物に操られたと思い込んでる連続殺人鬼シーモアの話。…まぁそんな事はなかったですね。でも、歯医者の死体を損壊し、店長は食べられる位置に誘導しています。そんなシーモアが最後、愛するオードリーと幸せに暮らしましたとさ、おしまい。…って良いのかいそれ?
[DVD(字幕)] 6点(2024-10-21 10:45:30)
4.  龍拳 《ネタバレ》 
“Doragon's Fist(龍拳)”『龍のこぶし』。劇中主人公の拳法が『龍拳』と呼ばれる描写はないので、拳精に出ていた龍の拳と同類かどうかは解りません。どちらかと言うと中国=ブルース・リー=龍…のイメージをジャッキーに背負わせるよ。って、そういう意味での龍でしょう?おそらく。 アメリカのウェスタン、日本のチャンバラに並び『香港のカンフー映画のスタンダードって、こういうのだよ』って万人のイメージ通りに仕上げた、正当派カンフー映画といえる作品です。なのできっと、正統派ウェスタンが苦手な人なんかには、同様に苦手な作品かもしれません。道場同士の縄張り(覇権?)争いに用心棒として雇われて…なんて、けっこうウェスタンでありそうな展開です。  ジャッキーなのにコミカル要素を一切排除しているのは異例で、出だしも結末も重たいです。だけど主人公ホオウァンの性格は、ふざけないだけで他作品のジャッキーと同じく、温かみのある青年役で、『こんなのジャッキーじゃない!』なんて違和感はありません。 数年間溜めに溜まったホオウァンの怒りが、ジョンの今の姿を見ても収まりきらず、アイ一家の用心棒として、百忍道場の門下相手に暴力を振るうのを容認するのは、とても人間らしく思います。 あ、そうそう、ジョンが作った金ピカの『唐山道場』の看板の登場シーンだけは、唯一笑えました。  しかしこの時代の中国の道場って、いまの拳法道場なんかと同じとは思えない。今で例えるならどんな組織なんでしょうね?マフィア?警察?国?アイ一家、百忍道場の門下生を皆殺しだから…やっぱマフィアかなぁ?じゃあホオウァンの所属する唐山道場もマフィア?うぅ~ん…よくわからん。 最後、劇中あまり目立ってなかったトンファー使い(アイの弟らしい)との闘いがメインなのと、百忍道場全滅の一歩手前で種明かししちゃうのは、強引だなぁ…テクサ ドラゴンフィス トゥサーバーイ♪
[地上波(邦画)] 5点(2024-03-02 11:16:34)
5.  リベンジ・マッチ 《ネタバレ》 
“Grudge Match”『怨恨試合』。映画の内容ズバリですね。 スタローンVSデ・ニーロということで、どうしてもロッキー・バルボアVSジェイク・ラモッタを彷彿とさせます。観終わってから見た予告編でもソコは強調してましたね。そうなるとやはり、生卵のシーン(予告でも出てた)と、倉庫で肉を殴るシーンは、ファンサービスとして入れてくる事は予想できたハズ。だけど、そこまでなんですよね。  本作は明らかにロッキー&レイジング・ブルのフンドシで土俵に上がっている。そこを期待させといて、お約束なシーンは先の卵と肉くらいかな?調味料程度にしか使っていません。ロッキーのベースは1作目だけで、Ⅱ以降のシリーズは切り捨てられていた気がします。あでもカジノのCM、ここはロッキーⅡのCMシーンから引っ張ってきたんだろうか?セリフ読んでる2人が可愛い。プレゼンテッドByポルシェ(意味は無いよ)  1作のみのデ・ニーロ作品とのバランスを考えたら、ロッキーも1作目からだけ。それもアリなのは解りますが、どうせならもう少し弾けてほしかった。 キム・ベイシンガーが昔は地味でメガネでペットショップで働いていたとか、徐々に化粧ノリの良いマダムに変貌していった過程とか、ソ連の雪山で孤独にトレーニングするスタローンとか…そうなってはデ・ニーロはちょいイジりにくいけど、そんなセルフパロ大盛りを期待してしまった自分がいるのは事実。  最後は良かったと思う。思いっきり頭を殴りあうレーザーとキッドに、不安感も覚えたけど、タイトルを逆手に取った積年の2人の関係がアツい。最後のオマケもちょっと嬉しかった。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2023-04-17 22:32:21)
6.  理由なき反抗 《ネタバレ》 
“Rebel Without Cause”邦題ママ。何とまぁ…映画観終わって改めてこのタイトルを見ると『これ絶対、雰囲気で適当に付けた邦題だよね?』って思ったのに、原題そのままだったわ。ついつい何がどう『理由なき反抗』なのか考えてしまったわ。 父親に「あばずれ」と言われ、家を飛び出したジュディ。父親の前では少女のままで居たいからキスをするジュディと、もう大人なのだからと拒む父。 子犬を撃ち殺したプラトン。息子を家政婦に任せて誕生日にさえ帰らない母親と、養育費を送るだけで別居中の父親。彼が求めたのは家庭の父親。 妻に頭が上がらない父と、人前でも父に小言を言う母。エプロン姿で食事を運ぶ父親の情けなさ。その反動で“腰抜け”と呼ばれることに怒りを覚えるジム。  3人それぞれが家庭の、特に父親に対する不満を抱えているのに、我が子の不満・怒り・反抗の理由を理解できない父親。精神的に不安定な子供と向き合わない父親。一方的に大人の常識を押し付ける父親。 原題のモトは“With Or Without Cause”って契約書なんかに用いられる文言で『理由が有っても無くても(契約を解除します)』って意味だそう。タイトルから“With”『(理由)あり』を敢えて除いたのは、子供の反抗理由に目を向けない、理解しようとしない父親。って意味があるんでしょう。 “思春期だから”と一言で片付ける大人にしてみれば、今回の事件の原因が家庭そのもので、実は延々と積み重なった結果とは理解できないから、突発的な『理由のわからない反抗』として映るんでしょう。  今の私達にしてみれば思春期というと、中学生とかで卒業するイメージ。…何となくだけど。 だけど劇中では17歳の設定のジム(23歳)。車を運転して酒を飲んでキスをして銃を撃つ17歳のアメリカ人に共感出来るかと言われると…当時の日本の若者(特に同年代)の目にはどう映ったんだろうか? 『ナイフは刺すのではなくちょっとチクッとするもの』とか『チキンレースは入念に脱出の練習をする』とか『吊るした鶏は用が済んだら下ろしてやる』といった“不良像”。この辺、つい子犬を殺したり人に銃を撃った“不良じゃない”プラトンと比較させることで、若者に配慮したんだろう。 しかし、バズが死んだ直後のケロッとしてるジュディ。廃屋での彼ら3人の行動は展開がちょっと急すぎて、どう捉えてよいのやら… やっぱり本作がジェームズ・ディーンの死後に公開されたインパクトは大きい。そして私の時代なんかでも、作品よりジェームズ・ディーンのブランド・イメージ(リーバイス履いてないのに)が先行したことから、若者のシンボルになったのは大きかったんじゃないでしょうか? ウッドとミネオがアカデミー賞助演にノミネートされていて、ディーンは本作ではノミネートすらされていない。ちょっと不思議。
[地上波(吹替)] 6点(2023-03-13 11:25:14)
7.  リーサル・ウェポン4 《ネタバレ》 
50歳だったマータフが前作で退職(55歳かな)撤回してから、実に6年後と、かなり期間を空けての本作。1作めからだと11年目。長寿シリーズのイメージだったけど結構駆け足だったんだな。 二人の名コンビも健在。最初の火炎放射装甲男が目的も意味も解らなくて最高。シリーズの貫禄を見せつけてくれた。  密入国問題を軸に、偽札作りとマータフの横領(?)問題を絡めて、チャイニーズ・マフィアとの戦いを描いている。ジェット・リーの本格カンフー使いが相手という、ちょっとファンタジック路線な敵に、初見時は戸惑ってしまった。だってリーサル・シリーズにカンフーって…まぁ今では慣れてしまったけど。  立ち位置的には、シリーズ3部作に、後日談としての本作って感じかなぁ?全体的な評価だと3が低く他3作は同じくらいと。ちょっと評価高めな気がするけど、リッグスとローナの結婚。リッグスとレオの友情。リアンの出産。シリーズ皆勤賞のサブキャラ、マーフィー警部に精神科医のステファニー先生。シリーズ全作を一人の監督が撮りきったのも、地味に凄いかも? そしてホンワカしたあのリーサル・ファミリー全員集合のエンディングを観ると、私も良いシリーズだったなぁって、しみじみ思ってしまうニクい演出。
[地上波(吹替)] 7点(2022-10-11 07:44:40)
8.  リーサル・ウェポン3 《ネタバレ》 
余談だけど15年ほど前、ヨーカドーの食品売り場で買物をしている時、70過ぎの小柄なおばさんが現れて、鳥の手羽をカゴに入れたのね。無表情で辺りを見回して、私に背中を向けて歩いていったんだけど、彼女が羽織っていたペラペラのジャンパーの右肩に『LETHAL WEAPON 3』って書いてあったの。きっと販促グッズか何かで、息子さん辺りが置いていったのを、彼女が着てるのね。なんか人の良さそうな小柄なおばさんと、後年あまり話題にならないリーサルウェポン3の意外な組み合わせに、ちょっとその日は幸せでした。  さて、前2作と比べると評価はちょっと落ちてしまうけど、アクション映画として充分なクオリティを維持していると思います。 銃器の密売が自分の家庭のすぐそこ、身近なところまで侵食している銃社会アメリカの現実がテーマです。息子の友達を撃ってしまうというのはテーマとしてかなり重いけど、いつもの二人とレオ・ゲッツのノリの良さで中和しています。  初登場のレネ・ルッソも、戦うヒロインとして華がありますね。リッグスとの傷の見せっこなんて可愛らしい。 アクションもビル爆破、カーチェイス、ホッケー場でのガンアクションと多彩。だけどこの時代アクション映画が溢れるほど創られていた時代なので、個性を出すのに苦労してる感が感じられます。最もリーサル・シリーズだけに安定感、安心感はあるけど。 リッグスがローナと付き合い、マータフは現役続行を決意(マータフ家ってどうして毎回朝風呂でサプライズケーキ持ってくるんだ?)。これで、おしまい。で充分良かったと思う。
[地上波(吹替)] 6点(2022-10-10 18:50:06)
9.  リーサル・ウェポン2/炎の約束 《ネタバレ》 
奥さんの新車でカーチェイス。123で行くぞ!。関節外し。盛り上がる同僚たち。コンドームのCM。1本の映画が始まって僅か15分でこの密度。詰め込み過ぎのサービス満点。リチャード・ドナー監督のアイデアが溢れまくった結果なんだろうな。 この当時、売れたから創ったってだけの内容の伴わないパート2が横行する中、名作リーサル・ウェポンの名を汚すこと無く、続編モノとして申し分のない素晴らしい内容と密度を持った作品だと思う。  自殺願望という深刻な悩みを抱えた主人公の、ちょっとハードな話から一転、世界観を壊すこと無く、コメディ要素を強めにした味付けは流石。あのコンビにレオ・ゲッツを組み合わせたため、コメディ要素が増えても違和感なく楽しめたんだと思う。 またノリの良い同僚たちもいい味出していて、一匹狼感のあるリッグスが、みんなでワイワイ楽しく溶け込んでたのも、彼ら同僚たちの創った職場の雰囲気のお陰かなって思った。コンドームの木を見て最後自分も笑っちゃうマータフ大好き。  そんな完璧な世界観をぶち壊す今回の敵。愛着も湧いてきたところに敵のトラップで死んでいく同僚たちに、リッグス同様怒りが湧いてくる。リカだけでなく奥さんも(今回観るまで忘れてた)って、詰め込み過ぎ感はあるけど、最後はスカッと出来るかな。 まだアパルトヘイトが生きていた世界。マータフが南アに移住を希望するのとか風刺もピリリと効いているし、外交官特権をちらつかせるラッドにトドメの一発。やっぱバディ・ムービーはこうでないと。
[地上波(吹替)] 8点(2022-10-10 13:09:06)
10.  リーサル・ウェポン 《ネタバレ》 
- Lethal Weapon - “致死性兵器”銃とかナイフとか人を死に至らしめる兵器全般です。軍隊経験だけでなく格闘術を備えたリッグス刑事自身のことも指しています。反対は- Non-Lethal Weapon(非致死性兵器) - で、催涙スプレーやスタンガンなんかを指します。 '80年代のバディ・ムービー代表作ですね。若造と年寄り。白人と黒人。武闘派と穏健派。独り身と家族持ち。いい組み合わせです。 そこにきてリッグスに自殺願望という、あまりアクション映画の主人公らしくない設定を加えたのも見事です。  リッグスの武器の扱いには惚れ惚れする。銃を撃ちながら地面を転がる姿は素早く、どこぞのお腹の丸いダイ・ハードの人と比べると、これが本物だって思ってしまう。またどんどん遠くなるヘリを撃ち続けるシーン。砂漠で射撃ポイントまで走るシーン。捕まったあとにライフルを抱えて道路を走るシーンと、何か仕草が本物っぽいというか、刑事モノなのに元軍人っぽさが出ている気がしてとてもカッコいい。射撃場の( ・ )から(笑・顔)にしてしまうシーン、もうカッコいいのなんの。  事件は売春婦飛び降り事件を本線として、飛び降り志願の男や、子供への聞き取り、シリーズ定番のマータフ家の人々(お風呂でサプライズ誕生ケーキ、リッグス呼んでの夕食)と見所も多く飽きさせない。 私は特に最後の、リッグスの愛犬サムとマータフ家の愛猫バーバンクが会った瞬間に喧嘩するのと、そんな喧騒気にもしないで入り口の電球を穏やかに締め直すマータフのシーンが大好き。 今後安定のシリーズ化をしていくが、本作を最後にリッグスの自殺願望も無くなる。当時のメルの本当にヤバそうな目付きがたまらない。
[地上波(吹替)] 8点(2022-10-09 16:11:18)
11.  猟奇的な彼女 《ネタバレ》 
-My Sassy Girl- “生意気なカノジョ”とかかな? “猟奇的”は-bizarre-みたいです。 じゃあハングルだとどうでしょう『엽기적인 그녀』…邦題ままですね。 冬ソナに代表される韓流ブームのちょい前、ブーム前の斥候とも言える本作。タイトルのインパクトから日本でも知名度は高く、私も興味はありましたが、今回初視聴です。もっと包丁振り回すとか危ない人物を想像していたけど、そうではなかった。  彼女が追いかけたくなるほど可愛く見えたり、『アレは無いな』って思ったりと、同じ彼女に多面性を感じたように、あぁ見えてキョヌも多面性があるんだろう。幼少まで自分を女だと思ってたそうだし。男らしく生きよう、女の子を追いかけよう。という一面の他に、意外とキョヌの女性的な面が、彼女のDV男のような乱暴な部分に惚れたのかもしれない。  西野カナのトリセツを彷彿とさせる彼女のマニュアル。キョヌを向かいの山に登らせての聞かせたくないホンネ。韓国映画だからホロリと来る系のエンディングかと思った所で、延長戦。序盤の伏線回収を絡めて、とにかく綺麗にまとまってた。 延長戦は原作にはないとのことだけど、多少力技っぽくても観た人がハッピーになれる終わりを選ぶあたり、いいセンスだと思う。  ちょっと長めの劇中劇2連発。韓国では受けるのかもしれないけどねぇ…って部分。この辺がまだ韓流ブーム一歩手前、海外進出を狙った作品っぽくなく、国内向けの映画っぽさが感じられた。ここ残しておく洗練されてなさが、却って掘り出し物感が感じられてよかった。
[インターネット(字幕)] 8点(2022-10-01 16:37:57)
12.  リトル・ダンサー 《ネタバレ》 
-Billy Elliot- 主人公の少年の名前。イギリスの炭鉱町を舞台にした映画って数本あるけど、結構みんな出来が良い印象。 才能のある人が必ずしも才能を伸ばせる環境に居るとは限らない。ビリーもそうで、如何にも頭の硬そうな父親と、話の通じ無さそうな兄。徘徊する祖母。毎日の組合のストライキと、働くものへのバッシング。どう見たって将来に向かって希望を見出だせない環境で、突如ビリーに開花したのは“バレエ”という特殊な才能。もともとビリーにボクシングを習わせていたのは、単に男らしさを身に付けさせるためでしか無かったんだろう。 父親として、息子の将来にレールを敷いてやれない現状。  そんな父の決断、覚悟が凄い。自分の信念、置かれている環境、それを全部捨ててでもビリーのバレエの才能に全部賭け、炭坑行きのバスに乗る覚悟の重さ。 『息子がバレエが好きだから』とか、そんなレベルでする覚悟じゃない。炭坑の仕事は遅かれ早かれ無くなる。自分もトニー(兄)も失業して別な仕事を探さなきゃいけない。だけどビリーだけは将来バレエで食べていける。息子に自分と違う人生を歩ませる為、偏見を捨て、自分の価値観を捨て、父親として出来る限りの、なりふり構わない手助け。この姿勢こそが本当の男らしさ。父親らしさじゃないだろうか。  女の子との関係。親友との関係と、男女の性に対するビリーの苦悩とかがもっと描かれるかとも思ったけど、ビリーは一本筋の通った男らしい少年だったかな。それでいて親友の性に対する悩みにも理解を示せるあたり、あの父親の子供なんだなぁって、微笑ましくも思えた。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2022-09-25 18:21:14)(良:1票)
13.  龍の忍者 《ネタバレ》 
-Ninja in the Dragon's Den- “龍の巣の中の忍者”。 シャカニンジャー!!インパクト大なテーマソングと『忍者の平凡な毎日』みたいな、夢たっぷりなオープニング映像。何やら濡れ衣を着せられる伊賀忍者の皆さん。興味津々に見ていたら、アッという間に舞台は中国に移って、偽ジャッキー映画みたいな話に変わってしまう。 偽ジャッキーなんて失礼な書き方だけど、コナン・リーのアクションは華麗さと重みがあって格好良い。のに、個性を殺され、髪型も雰囲気もジャッキー・チェンっぽく、そう演じるよう指導されてるっぽい。何とも勿体ない。  お祭りだ。竹馬に乗った仙人と、牛魔王が、なんか、戦って、いるよ。知らんけど。使用人のケイをイジって遊ぶジン坊っちゃんのコントとアクション。もう最初の伊賀忍者のこと忘れてる。 って言ってる間に玄武登場。JAC仕込みの真田広之、全盛期のアクションはキレッキレ。マスクしてるから全部本人か解らないけど、中盤以降のノーマスクのアクションもキレッキレ。茜役の津島要も可愛いし、きちんとバランス見ながら編集したら、面白いストーリーになっていたように思う。  ジンと玄武のバトル。痛い身体をかばって戦うのとか、互角な感じで面白い。「バイチャ」かぁ、そんな時代かぁ。 何の前フリもなくジャッキー映画でおなじみの悪役、ウォン・チェン・リー登場は盛り上がるところ。映画最後の大ボスなのに、フザケた技ばかりでお茶を濁すのは、ちと残念。 でもヤムチャvs透明人間の元ネタっぽいおっぱい光線は笑った。
[インターネット(字幕)] 5点(2022-02-05 15:43:43)
14.  リオ・ブラボー 《ネタバレ》 
~Rio Bravo~メキシコ国境の大河リオ・グランデ川を3つに分けた時の、中流部の別名。スペイン語で意味は怒りの川。テキサス州の漠然とした川沿いの町。 「西部劇全盛期のオススメ作品は?」と聞かれたら、この映画は入れたい。シンプルでテンポが良く、西部劇の魅力が詰まっている。 スーパーヒーローのジョン・ウェインが颯爽と登場して、すぐ一言もしゃべる事なく殴り倒されるのに驚いた。しかも助けた相手に。 チャンスの仲間3人(ホテルのカルロスも仲間か)が、それぞれ魅力的で見せ場があるのも良い。 特にスタンピーがいい味出していて、セリフの一言一言がなんかツボにはまった。あんなヨボヨボで足が悪いのに、機転も利くし頼りになるし、何より一緒に居て退屈しない。最後に助けに来てダイナマイトを華麗に投げるさまは『そうそう、こういうのでイイんだよ』って思ったわ。 デュードとコロラドが歌いながら、4人でくつろいでいる場面がなんかいい。 最後にチャンスがフェザーズに告白してストッキングを投げる。それを拾い上げるスタンピー。平和になった町の表現が、ベタだけど良い。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2021-03-20 17:30:53)
000.00%
120.20%
2121.23%
3202.05%
4838.50%
518919.36%
620821.31%
719620.08%
816116.50%
9646.56%
10414.20%

全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS