1. 猟奇的な彼女
オープニングのゲロンパのリアルさにはさすがに参りましたが、ハッピーエンドなラブストーリーも悪くは無いと原点回帰させて頂きました。意外と伏線めいたものが散りばめられておりラストの展開は「あっ」とさせられる。偶然からくる必然の面白さ、主人公二人のおかしなドラマに、切ないストーリーも絡め盛りだくさん。タイトルロールを演じた彼女、「イルマーレ」では主役にも関わらず存在感は薄かったですが、今回はクルクル変わる表情(ブサイク顔も含む)にのびのびした演技でよかったです。物語の間に挿入されるちゃちなドラマ(劇中劇)や臭いセリフはそのまますぎてこっ恥ずかしかったですが、全体的には嫌味なく見れました。またまた韓国映画の株が上がりました。ラストの制服姿でのストップモーションも良かったです。”前半戦”では二人の出会いから盛り上がりまで、”後半戦”では二人の苦悩、そして”延長戦”でその後の彼らのストーリーという3部構成の展開も中々。又随所随所でちょっとしたトリックがあって(”延長戦”で思い出の木に来た”彼女”が出会った老人が待ちつづけて老け込んでしまったキョヌと思わせようとしたり、”前半戦”のゲロ事件の現場に居合わせた老人がその木の老人だったり)心憎い演出でした。 7点(2003-04-01 22:53:17)(良:3票) |
2. リリイ・シュシュのすべて
なんじゃ、これ?って感じでした。彼の作品って野島伸二のドラマに似てますよね。レイプとかいじめとか人が興味を示すような題材を使って何が言いたいのか判らず、全体的な描写もしつこい。いい役者を使っているのに自分だけの世界を創り上げて満足している様に思えます。ある些細なきっかけを機にいじめられ始めた主人公、援助交際をさせられる女子高生、家庭不和のため情緒不安定な友達。しかし最終的にどの登場人物の人生は何も変わらず人を刺したり、自殺したり不幸のオンパレード。監督なりの答えの出し方だろうが、見ていてブルーになる。オープニングでリリィ・シュシュという架空のアーティストの話題でチャットのシーンが出る。やたらと言葉の羅列が出てくる。中盤でも、後半でも常に出る。主人公の転機は沖縄の旅行以来らしいがその沖縄の旅ビデオも延々と続く。こんなものを強引に見せられ息苦しいのに、最終的にも物語を何も昇華させようとしない拷問のような映画でした。大沢たかお、市川実和子、稲盛いずみ端役で出てましたがなんで出たの? 3点(2003-02-11 04:26:55) |
3. リディキュール
豪華絢爛たる衣装の数々。そして「エスプリ」の力を見出され上流階級へと上り詰めていく地方貴族の主人公。とにかくこのエスプリ、解りやすく言えばユーモアなんでしょうが(本編ではユーモアとは一味違うといってましたが)この言葉巧みな技(セリフ)に感心してしまいます。計算し尽くされた言葉遊びは口で言う程容易ではなく、少しの失敗も許されないプライドとの戦いなんです。しかも彼の背後には病気で苦しめつづける農民達の人生がこの一言にかかっている。こういうバックグラウンドがあってこそこのエスプリが生きてくるんですよね。ラブストーリーも情熱的で(お乳がかなり気になりましたが)、結果的にはハッピーエンドじゃなかろうか?ジャン・ロシュフォールはいい味だしまくります。ほんと、ご自分の役割をしっかりと把握されてますよね。この俳優さん。映像は常にきらびやかです。死を予感させるシーンはブルー、生き生きと映し出すにはオレンジ掛かったセピアと、その臨場感があふれてきます。 7点(2002-02-17 17:32:22) |
4. リトル・ブッダ
映像は綺麗かもしれませんが、だからって何をしてもいいというわけじゃありません。子役が可愛いからってどんな演技をしてもいいという訳じゃありません。ブッタのキアヌが素敵?だからっていいかげんな演技をしていいというわけじゃありません。という訳でよく解らない映画でした。 4点(2001-12-24 19:34:41) |
5. 隣人は静かに笑う
えがった、えがった!ってなにがってそりゃこの後味の悪いエンディングでしょ?!主人公が気がついて慌てふためいてもも時既に遅し...と言ってもオープニングの少年を助けてからラストの運び屋仕立てまで全て計画通りの罠にはめられていて、お隣さんが引っ越してきた時点で彼の不幸が始まっていた訳で、逃れ様も無いんですが...ジョーン・キューザックの完璧な作り笑い→電話BOXでその仮面がはがれるシーン→そして「今度は安全な所に...」と自分本位なところが如実に表現されているラストまで隣人という役柄を実にリアルに演じていました。とーぜんティム・ロビンスもイカツイです。全編主人公と一緒に飲み込まれるような展開でグイグイ引っ張ってくれました。隣人って近いようで一番遠い存在であることを感じ、ゾクッっとしましたね。ま、話は極端といえば極端ですが。 8点(2001-12-19 01:01:29) |
6. リング0 バースデイ
怖がらせるだけのホラーじゃない!貞子に焦点を絞って...って確信的便乗犯です。この作品。でもラストはバットエンディングはちょっと怖かった。井戸で叫ぶところ。 4点(2001-11-27 21:14:33) |
7. リング2
ハリボテ貞子に失笑。ヘン顔深田恭子の死体に大爆笑!ドリフかっ、これは!! 2点(2001-11-27 21:10:40) |
8. リプリー
アラン・ドロンの「太陽がいっぱい」(邦題も素敵!)が確立された作品だけに、健闘はしてますが結局至らずじまいの作品。別にだれの演技がどうこう言う前にリメイクはリメイクって感じでしょうか?気になったのがG・パルトローとK・ブランシェットのキャラかぶり役者を使うところは勇気があると思いましたね。この原作ってシリーズものだそうで、「アメリカの友人」でもトム・リプリーが出てるそうでしたがこちらは確かデニス・ホッパーが演じてました。リプリー恐るべしっ! 5点(2001-11-27 21:04:51) |
9. リプレイスメント・キラー
チョウ・ユンファ、この人は渋いッス!おいしいところは独り占めで言う事なすっ。その被害を被ったミラ・ソルビーノは役どころは良かったんですが、アクション控えめでパッっとしなかったのが残念です。 5点(2001-10-11 05:28:40) |
10. リトル・ダンサー
う~ん、いいんじゃないの?!我が子のために自分を犠牲にしてまでもストをあきらめる父親の暖かさが涙を誘います。エリオット少年が華奢な体(でもチョット筋肉質)でタップ&バレエを一心不乱に踊る姿にエールを送りたくなりました。親友のゲイ役の子役もそれ程出てないんですが存在感があってよかったです。ラストの華々しいエリオットの成長振りは思わず我が子の様にいとおしい... 8点(2001-10-11 05:21:29) |