1. ルーカスの初恋メモリー
自分が三十代に突入してから「なんでこんな大人になっちゃったんだろう・・・」と思うことが、よくある。大体、世間体的に見ても三十代と言えばガウンを羽織り、髪にはポマードを塗って、んでもってブランデーグラスを揺らせながらボギーの「カサブランカ」(もしくは裕次郎の「夜霧よ今夜も有難う」)あたりを観るべきなのだ。なのに何だってオレは土曜の夜にジャージ姿でインスタントコーヒー飲みながらこんな恋に恋する少年少女向け青春映画で号泣してんだろう(ハァ~)。でもしょうがないよね好きなんだもん、こーゆーの。それにしてもこの作品のウィノナ・ライダーは良い感じにふっくらしてて、実に可憐。何となく「エル・ニド」の頃のアナ・トレントにもちょっと似てるし(そういえば大人になってからの二人の顔も良く似てる)。さ、ビデオ返す前に、も一回観よ。 8点(2005-01-16 21:27:24)(良:1票) |
2. ルーニー・テューンズ:バック・イン・アクション
なるほどね。これはつまり、お子様映画のふりをして実は往年の映画のパロディ(もしくはオマージュ)満載のスラップスティックコメディ(つまり、往年のロマンポルノの名作が煽情的エロ映画のふりをして別のものを描いてたのと構造的には同じ)。残念ながら全部のネタは分からなかったけど、「サイコ」の異様に凝ったパロディは笑えました。んでもやっぱり子供向け映画は、子供の方を向いていて欲しいなあ。 6点(2005-01-12 19:59:38) |
3. ルパン三世 念力珍作戦
うーん、みなさん酷評(笑)。いや、分かるんですけどね。んでも、うーんと好意的に解釈すると(どの位好意的かというと、鈴木宗男の無実を信じる位)、目黒祐樹演じるルパンは確かに漫画ともアニメとも全然違うけど、きっと監督と脚本家は「自由を愛する風来坊」みたくしたかったんじゃないかなあ。それに劇中で次々と繰り出されるギャグは(公開当時はいざ知らず)ほとんどがかなりさっぶいけど、フィルムトリックを駆使した技法はなんとなくルイ・マルの「地下鉄のザジ」みたいなアナーキーさを感じなくもないし、それにほら、ルパンと不二子が断崖にある敵のアジトで絶体絶命の危機に陥るところはチャップリンの「黄金狂時代」へのオマージュではありませんか(まあ、ただ引用してりゃ良いってもんじゃないだろうけど)。それに中盤、唐突に歌い出して物語に「亀裂」をもたらす(要はあんまりシュール過ぎて笑っちゃうってことです)女殺し屋集団ポピーズはかなり強烈。まあ「ルパンの実写化映画」ということで最初から「ダメ映画」に見られてしまう本作ですが(で、実際ダメ映画ですが)、作中に見られるアイデア自体は悪くないような気もするので、もし作り手の側に予算と時間とセンス(これが一番大事だな)があれば、ひょっとして「早すぎたオースティン・パワーズ」と後に評されるような怪作が出来上がっていたんじゃないか、と思います。ま、「エド・ウッド的」というにはあまりにも中途半端で、冷静に考えると2~3点が妥当な気もするのですが、個人的には何だか優しい気持ちになれたのでちょっと評価は甘めです。 5点(2004-11-21 19:02:20) |
4. ルムンバの叫び
【もっち~(←にょろ)】さんと同じく、僕もコンゴに関する知識は殆どないまま観てしまったのですが、欧米諸国の都合に翻弄された元植民地というのは、コンゴ以外でもアジア・アフリカ、あるいはアラブでも未だに引きずっている問題だと思うので、非常に興味深く観ました。日本だって坂本龍馬や勝海舟がいなかったら、おんなじことになってたかもしれないしね。 7点(2004-04-21 17:43:52)(良:1票) |
5. ル・ジタン
確かこの映画は今江祥智の「冬の光」という本で知ったんですよね。暇つぶしで映画館に入った主人公の「とうさん」が観た映画として紹介されていました。それはそれとして、ロマ族(いわゆるジプシーの事。ジプシーという言葉は「エスキモー」や「インディアン」と同じく差別的な呼称であるため、こう呼び変えているらしい。とはいえ、ほとんどの日本人にとってジプシーという言葉は差別用語というより幾分ロマンチックな響きを持つ言葉だと思うので、その辺大目に見て欲しいなー、と個人的には思う。第一「ロマ族キングス」じゃカッコつかないじゃないか)差別の実態を黒人やユダヤ人に対するそれほど知らないので、アラン・ドロン演じる主人公の苦しみや絶望がいかほどのものなのか実感できないのが申し訳ない。ただ、裏切り者には容赦のない冷酷さで報いる主人公が子供に対してだけは優しい表情を見せるのが救いでした。しかし、この頃のアラン・ドロンってかっこいいなー。ジョニー・デップに雰囲気が似てる(年齢も今のジョニー・デップとほぼ同じ)、なんて言うと古い映画ファンから怒られちゃうかな? 7点(2003-11-14 18:15:20) |
6. ルナ・パパ
《ネタバレ》 タジキスタン(中央アジア)の監督ということで(舞台もそうなのかな?)、いまいち文化的背景がよくわからんなーと思いつつも、なかなか面白かったです。ずっと中央アジア版ジョン・アーヴィングのつもりで観ていたら、最後に「ラピュタ」になるとは(笑)!個人的にはあの「収穫アンサンブル」がいつまでも頭に残りました。あと主役のチュルパン・ハマートヴァ(「ツバル」という映画では可憐なおヌードも披露!)は、あんまり映画には出てないみたいだけど、今後どんどん活躍してほしいと思う。 7点(2003-08-01 19:38:16)(笑:1票) |
7. ルパン三世(1978)
子供の頃見た時、マモーのでっかい脳みそが出てくるシーンでのなんとも機械的で無機質なBGMがものすごく怖かったのを覚えています。僕は「カリオストロ派」ですがこの作品はこの作品で、アダルトな感じがいいですね。 7点(2003-03-03 17:40:48) |
8. ルディ/涙のウイニング・ラン
三景さんの「おすすめ」を見て、観てみました。正直、典型的アメリカンドリームな感じに最初引いてしまったのですが(最近「アメリカン」って言葉にどうも抵抗があって・・・そういえば某国では”フレンチポテトフライ”を”フリーダムポテトフライ”と言い換えてるそうです。僕もアメリカンコーヒーの事、”アンビシャスコーヒー”って呼ぼうかな。”アンビリーバブルコーヒー”でもいいかも・・・ってカッコ内長すぎるんじゃい!)、この主人公はすごい!ある意味頭おかしい(←けなしてるわけじゃないです)。凄い困難にもめげず、文字通り初志貫徹した姿を見て「自分はここまで努力したことがあるか?」と自問してしまいましたし、レギュラーのチームメイトたちが次々に「ルディをレギュラーにして下さい」とユニフォームを監督の机においていくシーンは胸打つものがありました。ルディという人は実力はともかく人一倍、いや十倍の努力とガッツでついにはチームメイトの心を動かしたんですねー。今努力してる人、努力しなければいけない人に教えてあげたい映画です。残念なのは僕がアメフトのこと(特にルール)をまったく知らないということ。そのせいでラストはイマイチよくわからないうちに終わってしまいました。 7点(2003-03-03 17:34:25) |
9. ルパン三世 カリオストロの城
多分今までで一番繰り返してみた映画。お気に入りのシーンは、ルパンととっつぁんが地下から脱出するところ(BGMがまたいいんだ!)。名台詞もてんこもりだしねぇ・・・。余談ですがDVD版の英語吹き替えではなぜかルパンの名前が”ウルフ”になってて次元からは”ボス”と呼ばれてる。なおかつ微妙にストーリーが違ってる。なぜだ? 10点(2003-02-11 17:29:51) |