1. ルクソーJr.
《ネタバレ》 20年近くも前に製作された…当時としては大変画期的であった初のCG作品。たった3分も、当時は3時間の価値はあった程の内容でした。今ではすっかりイメージキャラクターとして“Pixer”のロゴタイトルに定着したルクソーJr.を見ると、本作のレーゾンデートルの高さが頷ける。なんて事はないボール遊びから、ただのライトが擬人化して見えるピクサーの表現力の高さは、本作品で確立した訳です。ライトの構造を上手に関節にあてはめ、表情やキャラの内面を見事に表している。初めて国営放送で観賞した時も素晴らしい表現力に感心しましたが、今もその感想は変わる事はありません。この作品を皮切に、のちの映画のCG技術が大いに発展した意味でも、貢献度は圧倒的に高く、評価に値する名作だとそう思う。 [地上波(字幕)] 9点(2004-06-27 20:28:32) |
2. ルパン三世 ワルサーP38<TVM>
ルパン三世TVスペシャル第9作だったか。ルパン三世のアニメ化30周年を記念し製作された作品ですが、非常に印象が薄い作品だった為もはやうろ覚えです。ワルサーP38を主体としたストーリー構成でしたっけ…ね。ちなみに、ワルサーP38(Walther P38)と言えば、その外観が魅力的。銃齢は高く、1957年から西ドイツ軍の制式拳銃として使用され、後のワルサーシリーズ(P5・P88)の習作拳銃としても有名。ただ、ワルサー社の拳銃は他社製に比べるとその精度が落ちる為、ルパン以外に好んで使う人は少ないでしょうね。そんなワルサーP38にホレこみ、従兄弟が譲ってくれると言うので、ホイホイ取りに行ったら…なんとルガーだった! 全然違うじゃん…(それでももらったけどね)。 3点(2003-11-10 19:28:14) |
3. ルパン三世 風魔一族の陰謀<OVA>
ストーリーは面白く(そうなんだよ…良作なんだよコレは。それ故、アニメーターの苦労を考えると…ねぇ)、当時としては絵の描き込みも丁寧に創られているので、ビジュアル面に何にか問題が有るわけじゃ無い…が、どうしたってツッコミたくなるでしょう…? そう。シリーズには山田ルパンと栗田ルパンだけでは無く、実は古川ルパンもいたのです!(もはや、栗田ルパンの比では無い) レンタルで借りて一緒に観た友人は、どいつも声優に無知なヤツだが揃ってブーイングでしたよ…。だって、この配役を見てわかる通り、銀河万丈さんが次元ですよッ!? とにかく画と声がまるで合わんのです…(苦)。まァ、声優に固執しない方や、声を聞いても差がわからない(そんな人いるか?)なんて方には構わず観れると思うが、個人的にはもう絶対NG! なんで基本メンバーの声優陣で配役しなかったのか…思いっきり謎(己で新しいルパンを確立したかったのか…?)。この作品を知っていれば、逆に相当なルパンフリーク(?)…と言う事ですな(笑)。 2点(2003-10-20 14:46:27) |
4. るーみっくわーるど 炎トリッパー
この作品を観ると、「犬夜叉」の原点はココなのかな…と思う程、相似点は有りますが作品性では勿論こちらの方が上。原作が短編作品と言うだけあって、プロットは素晴らしいまでに完璧。ストーリー上では、“涼子と周平”・“涼子と宿丸”・“宿丸とすず”の関係が複雑で混乱してしまいますが、いわゆるタイムパラドックスものの中でもツッコミする気が失せる程良く創ってあります。勿論、当時の水準の中でもアニメの完成度は高かった。高橋留美子先生の短編集「るーみっくわーるど」の中でも一番好きな作品だけあって、映画もこの評価。未読の方には是非原作も…。ちなみに、人に勧める時に「炎ストリッパー」と、誤って15年以上も教えていました(笑)。 8点(2003-10-12 15:38:34) |
5. ルパン三世(1978)
どちらが好きかと言われれば当然こちら。特にルパンシリーズでもその完成度は高く、やはり山田ルパンにシビれます。悪役・マモー(どうしてもウッチャンを思い出す…)も強烈なインパクトでシナリオ&ストーリーとも抜群。当時は、あまり一般的ではなかった“クローン”を題材に選ぶとはさすが。時代の先を行き過ぎたストーリーに初見は印象が薄かったが、2度見直すと大変面白い作品でした。とかく「カリオストロ」と比較しがちですが、天秤にかけるだけ損と言うもの。こちらはこちら、あちらはあちらなのだ。…ちなみに、最近知って驚いたのはマモー役が西村晃だった…と言う事。2代目水戸黄門がここでは完璧な悪役。その他、お三方の特別出演の事実にビックリさせられる今日この頃。 7点(2003-08-24 19:54:59) |
6. ルパン三世 くたばれ!ノストラダムス
何故かこれは作品の良し悪しよりも、栗田ルパンか山田ルパンかの是非を問うだけの映画に見えてしまう…。製作側にとっては、故山田康雄さんの代わり…という今後の見通しの為にもガンバッて栗田貫一を配役したつもりも、如実に声の重要度の違いが浮き彫りとなってしまい、聞き苦しいだけ…(声が安っぽい)。それと声に一点集中してしまい、あまり作品に目が行きませんでしたが、やはりこの点が妥当かな…と。 4点(2003-04-22 23:15:22) |
7. ルパン三世 カリオストロの城
ひと言で片付けてしまうとするならば…。これはルパンであってルパンではない! 宮崎ファンには許せるが、ルパンファンは許せません。テレビアニメはまだ良いとしても、映画までこんな内容にしてしまうのはどうかと思う。大体、カリオストロの城の設定は仏アニメ映画「王様と鳥」からの引用でしかないし、峰不二子にまで自身の持つ強い女性像を投影してどうするのか。宮崎監督がこの手のモノを手掛ける時に、どうにも正義感を協調してしまうクセがありますが、これでは天下の大泥棒もまるでスーパーヒーローでルパンの良さが全く表現されていない。それもこれも、宮崎ファンか…ルパンファンかで評価は大きく別れる事でしょう。個人的には後者としてこの映画を評価したくない。 [地上波(字幕)] 3点(2003-04-15 22:06:12) |