1. るにん
《ネタバレ》 先ず強烈過ぎるパッケージであるが、内容は特にエロスを追求した作品では無くあれでは”客引き”と思われても仕方が無い。ただ松坂慶子が主演なのだから「火宅の人」ぐらいの濡れ場は十分可能だった筈なのに、監督奥田瑛二は全く分かっていないようだ。松坂慶子と主演男優の”極限に近い環境での愛”をしっかり描いてこそ感情が伝わってくるのだが。また折角八丈島という題材なのだから、過酷な環境での暮らしやその中での喜びをもっと描いて欲しかった。主役の男ときたら働きもせず島抜けのことばかり考えている始末、全く自分の罪など償う気も無いのである。最後のくさい演出の捕物シーンも全くどうでもいい。それ以外の篭落としの刑や島に送られてくる女性についてのエピソードなどはなかなか良かった。 [DVD(字幕)] 5点(2007-01-04 05:16:46) |