1. ルパン三世(1978)
《ネタバレ》 日本アニメ史上不朽の名作「カリシロ」に唯一対抗出来るルパンものがこれ。どっちが本物のルパンかとかどっちが面白いかとかは個人の判断主観による。ただ言えるのは同じキャラものでありながら、これ程までに対照的でありながら、この2作品は四半世紀以上に渡って常に比較対象論議の的となって来た偉大な作品であるという事。なにしろこれ以降のルパン作品はほとんど話題にならないし、なっても批判ばかりなのはこの初期2作品が偉大過ぎるからである事は明白。老若男女が楽しめる究極のエンターテイメントである「カリシロ」と見る人を選ぶアダルティでハードボイルドな本作。まったく違ったルパンを楽しめ、且つ完成度の高いこの2作品。お薦め度を加味して点数に差をつけたが、私の中ではどちらも10点!どちらも大好きである。名セリフ「実際クラシックだよ、お前ってヤツァ」、「長ぇ事モンローとハンフリー・ボガードのファンだったが、今日限りデェ!」、なんともアンニュイな「ルパン音頭」等おおよそ「カリシロ」には似合わないエッセンスがここに詰まってる。そして極めつけはやっぱりラストの2人3脚。言葉では言い表せない。ただニヤニヤするしかない。 [映画館(邦画)] 9点(2009-04-02 17:08:45)(良:1票) |