1. レールズ&タイズ
クリント・イーストウッドの娘さんが監督をしたという興味から見たのですが、とてもいい作品だったと思います。 子役がいい味出してますね。 ケヴィン・ベーコンも良かったです。 悪人が一人も出ないのもいいですね。 なんとなく、黒澤明監督の「命」を思い出しました。 限られた奥さんの命が充実した経緯も、計算されたようなシナリオでしたが、心暖まるものを感じました。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2017-01-02 03:04:44) |
2. レスラー
《ネタバレ》 ミッキー・ロークって、あんまり好きじゃなかったけど、これはよかったです。不器用でどうしようもない、過去の栄光にすがりついているダメな人間…。だけど、この主人公にとても共感できるものがあるんです。ラストにトップロープからのダイブで画面が暗くなり、エンディングロールで、ブルース・スプリングスティーンの本作のために書かれたオリジナルソングが流れるんです。「通りを這って進む脚一本きりの犬を見たことがあるなら、それは俺……」このワンフレーズが本作の全てなんじゃないかと思います。久しぶりにいい映画を見ました。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-12-28 22:21:12) |
3. RENT/レント
《ネタバレ》 正直どこから面白くなるんだろうと思いながら、苦痛と戦いながらラストまで見てしまった。 家賃を払えない自称芸術家のプータローたちが好きなことやって、そのつけを払うだけの内容です。 どうして最近作られた(?)ブロードウェイというのはゲイばかり出てくるのでしょうか?芸術家は同性愛でエイズじゃなかったら、なれないものなんでしょうか? 「働かざる者食うべからず」とは日本人が言った言葉なんでしょうか? おい、お前ら、夢見るのもいいけど少しは働けよ!って言いたくなりました。 私はミュージカルは好きだけど、今回、テレビで放送されるまで、こんな作品があったことも知らないし、挿入歌で聞き覚えのある楽曲なんて一つもなかった。 モーリーンのライブシーンなんか、見てるこっちが恥ずかしくなった。 エンジェル役の人って、絶対ノンケだったら演じられないと思う。男同士のキスシーンが気持ち悪くて……。 時間というものがテーマなんでしょうけど、何が言いたかったのか、私には全く伝わってきませんでした。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2014-12-15 16:43:49) |
4. -less [レス]
「ソウ」や「キューブ」に比べたら全然面白くない。 1時間20分程度で終わってくれたのがよかったと思う。 こういう展開なら最近観た「悪魔の追跡」の方がずっと面白かったです。 [インターネット(字幕)] 5点(2012-03-27 02:23:14) |
5. レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで
《ネタバレ》 始めに言いますが、絶対に「タイタニック」を期待しないで下さい。 ジャケットに騙されないで下さい。 とはいえ、この二人はタイタニックの船上で大恋愛をして、実は二人とも助けられて生き残っていたんです。そして円満な家庭を築いたのです。その「成りの果て」がこれです。…なんて解釈はちょっと意地が悪いかな? 「他人の不幸は蜜の味」なんて言うじゃないですか? 特典のインタビュー映像では、「この二人は理想の生き方を追い求めるあまり大切な家庭までも壊してしまう悲劇」と答えていますが、私にはそう解釈できません。 エイプリルは始めから家庭なんかどうでもいいのです。女優になれなかった妥協なんです。「子供を仕方なく生んでしまった」というセリフは、どう考えても本音を口走ったとしか解釈できません。 「理想の生き方」…いえ、この夫婦は日常の不満な生活から生まれた「欲望」を満たしたかっただけだと思います。その「欲望」はお互い、やりたいことが違っていただけで、二人は始めから愛し合ってなんかいなかったんだと思います。 男尊女卑が当たり前の50年代。この時代に本作が上映されていたら、まず批判されるのは妻のエイプリルだと思います。 あの時代に生きていた人がリアルタイムでこんな作品を観たいなんて思いませんよ。 この作品は「カッコーの巣の上で」と同じカラーを持っていると思います。 彼女は今風なんです。21世紀の現代的な女性なんです。 それがこの映画の失敗なんです。 ところで、私はよく宗教講話を聞いたりするのですが、「欲は次から次へ湧き上がってくるからキリがないんです」と欲望や邪念を否定的に捉える話をよく聞きますが、欲望ってそんなに悪いものなのでしょうか? 登場人物は、主役二人を中心に、正気なのか異常なのか、さらに精神病院から退院してきた若者まで混じり合って、複雑な交錯が織りなされていきます。意外と精神病患者の青年がもっともらしいことを言ったりする皮肉も描かれています。 ラストのエイプリルの朝食は、女優志願だった彼女の人生最後の演技だと私的に解釈しています。 ようやく自分を理解してもらえたと思う、勘違い男のデカプリオ。やはり50年代は男尊女卑が当たり前の時代なんです。 ですが、作品自体は人間の煩悩を追及した素晴らしい出来栄えだと思います。 私には意外な収穫です。 [DVD(吹替)] 9点(2009-08-01 06:10:10) |
6. Ray/レイ
《ネタバレ》 オリバー・ストーンが作ったような映画でしたが、全然疲れませんでした。(苦笑) レイのファンで、本作に不満を持つ人はいないと思います。 大ファンの私には、レイ・チャールズを知らない人には、どう推薦していいのかわかりません。 いい音楽はいい音楽! 監督の音声解説で知りましたが、ジェイミー・フォックス自身で歌っているシーンもあるようです。それと、レイ本人からシナリオをわい曲するなと注意を受けたそうです。(それ以外、監督の音声解説はあまり聴く価値ありませんでした) テロップで年代が出てくるので、1964年で、もしかしてビートルズが登場するのかと思いましたが、レイには何も影響なかったようですね。 時代背景を金を掛けずに製作しているのはたいしたものです。 「金掛けてるんだぞ!」とCGばかり自慢する映画が大嫌いな私には、とても好感が持てました。 これ観終わった後、「ブルース・ブラザーズ」のあのシーンを観たくなりました。私と同じ気分になった人、きっとどこかにいると思うんですけど……。 レイ本人が完成したものを観ることが出来なかったのが、ちょっと悲しいです。 [DVD(吹替)] 8点(2009-06-14 04:07:51) |
7. レッドクリフ Part I
《ネタバレ》 タイトルどおり、「赤壁の戦い」だけを描いた話なんですね。 それ以前のエピソードはほとんどなし。 だからこそ三国志を読んでいなければキャラクターに感情移入できないと思います。 曹操が登場する度に何度も名前のテロップが出たのは失笑してしまいました。 皆同じような顔だから、誰が誰だかわからなくなってしまいます。 個人的にはすごく面白かったけど、この映画は「三国志」を読んだ人のために作られた「おまけ映像」のようなものです。 「あそこのページは映像化するとこうなるんですよ」と言われてる感じ。読んだ人であれば誰も文句は言わないでしょう。そのまんま作っただけですから。 でも、周瑜ってこんなに格好よかったっけ? おまけと言えば、テレビ放送の本篇の後に流れた「パート2の映像の一部」。あそこまで見せちゃったら、観客動員が減ると思うのですが…。 [地上波(吹替)] 7点(2009-04-13 01:36:56)(良:2票) |