1. レッド・ドラゴン(2002)
三部作のなかでは一番出来が悪い。原作は三部作中最高の出来なのにもったいない。失敗の原因は明らかで、このストーリーで一番魅力的で興味深いモンスターは他ならぬグレアム捜査官なのに、キャラの掘り下げが不十分な所だ。連続殺人鬼の考えが解ってしまうグレアムの精神構造とそれ故の苦悩にスポットライトを当てていれば、それを熟知して利用するレクターとの絡みも「羊たちの沈黙」でのクラリスとの絡みのように魅力的になったはずだ。あと、キャスティングもいただけない。グレアムのノートンはいいが、犯人役はファインズでは役不足。ウッディ・ハレルソンならハマリ役だったと思うがどうだろう。また、クロフォードはハーヴェイ・カイテルでは野性的すぎて合っていない。前の人の方が良かった。 5点(2003-10-04 22:03:31) |