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1.  烈車戦隊トッキュウジャーVSキョウリュウジャー THE MOVIE 《ネタバレ》 
「烈車戦隊トッキュウジャー」と「獣電戦隊キョウリュウジャー」が共演するスーパー戦隊シリーズの劇場版の一本。この2大戦隊が共演するシリーズは今まで見た作品ではあくまでそのイベント性を重視したつくりになっていたが、本作は脚本をトッキュウジャーのメイン脚本家である小林靖子が担当したこともあるのか、キョウリュウジャーとの共演を描きながらもちゃんとトッキュウジャーのエピソードの一つとして成り立つ映画になっていて、普通にトッキュウジャーの劇場版にキョウリュウジャーがゲストで登場しているという感がこれまでよりも強かった。トッキュウジャーのメンバー5人の正体は全員が小学生というのがテレビシリーズで明かされているのだが、今回はクロックシャドーの攻撃で本来の姿に戻されたトッキュウジャーがその姿のまま変身して戦うシーンがあり、「バロム1」をつい思い出してしまうが、変身してもスーツが子供サイズなのは見ていてなんか笑える。(「バロム1」のようにテレビシリーズで毎回子供がそのまま変身する設定は今では難しいのだろうと思う。)クロックシャドーを倒して大人の姿に戻ったトッキュウジャーがあのまま大人に戻らなかったらと語るシーンはテレビシリーズも並行して見ているとやっぱりなにか切なさを感じる。トッキュウジャーとキョウリュウジャーの共演という側面で見れば、スーパー戦隊シリーズのクロスオーバー作の定番ともいえる同じ色のメンバー同士でコンビを組んで戦うシーンでそれぞれにいない色であるイエローとブラックが組むと見せかけて、ピンク二人とイエローの女性戦士三人でトリオを組むのが意表をついていて面白かった。巨大化したラスボスであるデビウスを巨大ロボやメカを使わずに倒すのもビックリ。その戦いではシャドーラインも戦隊の側についていて、たとえ普段は敵同士であっても共通の敵が現れたら協力するという姿勢は見ていて好感が持てる。二人のレッドが交わす「遠足は家に帰るまでが遠足、生きて帰るまでが戦い。」というセリフは思わず心に響いた。
[DVD(邦画)] 6点(2022-02-09 23:26:27)
2.  烈車戦隊トッキュウジャー THE MOVIE ギャラクシーラインSOS 《ネタバレ》 
スーパー戦隊シリーズ第38作の劇場版。「ゴーバスターズ」と同じくテレビシリーズも見ていて、(メンバーが戦隊になる前の記憶を無くしているという設定のおかげで、少しミステリー要素があるのが面白い。)その流れで本作も見たのだが、やはり劇場版になると30分にこれでもかと詰め込まれていて、全体の印象としてはテレビシリーズの一話とそれほど変わらないものの、展開が目まぐるしくいかにもイベント映画という感じ。テレビシリーズでも関根勤演じる車掌が持ちネタを披露していてつい笑ってしまうのだが、(「新幹線大爆破」の千葉真一のモノマネとか分かる子供、たぶんいないよな。)本作でも敵に囲まれた車掌がとる構えに思わず笑ってしまった。クライマックスはトッキュウジャーが動物の力を得てパワーアップするのだが、ほかのメンバーが動物系戦隊のような姿になるのに対し、5号(ピンク)だけはスーツの上にパンダの着ぐるみを着込んだような姿になるのがけっこうインパクトがある。このクライマックスでは専用の挿入歌も流れているが、歌っているのが串田アキラと堀江美都子というのがなにか嬉しい。
[DVD(邦画)] 5点(2021-12-14 23:39:32)
3.  レッドタートル ある島の物語
ジブリ初の外国との合作映画で、監督も外国人という作品で、かつセリフの一切ないサイレント映画。物語としては、「浦島太郎」や「鶴の恩返し」を想起させるもので、日本人にとってなじみ深いものとなっていると思う。サイレントというのが効果的に生かされていて、セリフがない(最低限の状況説明の字幕もない。)ことで、映像の力だけでドラマや心理描写を見事に語っていて、これぞサイレント映画の醍醐味という感じがするし、その映像表現にもじゅうぶん引き込まれた。セリフや状況説明がないことで、やや抽象的に感じる部分も少なくないが、逆に映像だけで語られることによって、いろいろな想像もでき、いろいろな解釈もできる映画になっていて、そこが狙いだったのではと感じる。難解な作品だと身構えて見るような映画に一見見えてしまうかもしれないが、実はそんなことはなく、あまり深く考えずにおとぎ話として見るべき映画なのかも知れない。ただ、ジブリ作品としては明らかに万人受けしない作風(絵柄もいつものジブリとかなり違う。)で、娯楽性よりも芸術性に重きを置いているため、何も知らないでジブリというだけで本作を見た人はかなり戸惑うと思う。そういう意味で、(初の合作映画というかっこうの宣伝材料がありながら)いつものように宣伝をバンバン打って話題性じゅうぶんの中、大々的に公開ではなく、宣伝もほとんどなくひっそりと公開されたのは正解だっただろう。
[DVD(邦画)] 6点(2021-07-31 18:36:11)(良:2票)
4.  レディ・プレイヤー1 《ネタバレ》 
ストーリーはともかく、本当に「おもちゃ箱をひっくり返したような映画」という言葉がぴったりはまる映画で、とにかく見ていて純粋に楽しめた。冒頭部分からの金田バイクの登場は2か月前に「AKIRA」を再見したばかりというのもあって出てきただけで興奮したし、ガンダムとメカゴジラの戦いももちろん見ていて燃えたし、子供の頃にソフビで遊んでいた感覚を思い出してなにか懐かしくなってしまった。あえて野暮な欲をいえばメカゴジラの登場シーンでゴジラのテーマではなくメカゴジラのテーマ(74年Or93年)を使ってほしかったところ。でも、いちばんの見どころはやっぱり「シャイニング」の再現の完成度の高さで、かなり気合いを入れて作り込んであって、ここが見ていていちばん興奮してしまったし、久しぶりに「シャイニング」見て見ようかとも思った。こういう映画は元ネタを知らないと楽しめないかもというのがあるのだが、この「シャイニング」のシーンで、中に入るメンバーの中に「シャイニング」を見ていない人物を一人入れているのは、実際に見ていない観客と同じ立場の人物を置いておくことでその観客が置いてけぼりを食らうのを最小限にとどめるためだと思うが、これは良かったと思う。映画の世界を疑似体験できるVRというのはそのうち実現するだろうなと思わずにはいられない。それにしても70を過ぎたスピルバーグがまだこういう直球勝負なエンタメ映画が作れるということに驚くとともに嬉しくなる。映画に興味を持ったのは中学の頃で、きっかけとなった中には「BTTF」や「ジュラシック・パーク」があるわけだが、この映画が今のこれから映画に興味を持とうという人のそういったきっかけの一つになれば嬉しい。
[DVD(吹替)] 8点(2020-09-22 13:03:38)(良:1票)
5.  レックスはお風呂の王様
「トイ・ストーリー」シリーズの短編第3作。今回はみんなに疎まれているレックスがボニーと一緒に入ったお風呂でそこのおもちゃたちを取り仕切るという話で、お風呂の中でおもちゃたちがワイワイやっているだけなのだが、ノリがよく、時間も短いので飽きることなく楽しめた。でも、短編3本の中では同時上映のメインの長編の前座という感じがいちばんしたのも確か。その同時上映のメイン長編作品は「ファインディング・ニモ」の3Dリバイバル上映だったのね。
[CS・衛星(吹替)] 5点(2016-03-13 10:20:47)
6.  レッド・サン 《ネタバレ》 
外国映画における日本の描写というのは極端にデフォルメされているというイメージが強く、本作も西部劇に侍ということで見る前はかなり不安だったが、確かに昔の日本映画の時代劇に比べれば違和感があるものの、比較的まともな描写で演じる三船にも充分存在感があって不満は特にない。日米仏の三大スター共演が最大のウリだと思うが、アラン・ドロンに奪われた宝刀を奪還するために渋々行動を共にすることになった三船とチャールズ・ブロンソンの二人が徐々にお互いを認め合っていくというドラマ展開も面白く、この手のスター共演ものの中ではなかなか楽しめるし、「ラストサムライ」なんかよりこっちのほうが武士道精神を描いた外国映画としてはよく出来ていると思う。外国映画で三船を見るのは「1941」に続いて2本目だが、さっきも書いたように存在感があり、外国映画でも堂々と侍を演じていてカッコイイ。アラン・ドロン悪役なのかと思って見てたらクライマックスの展開で共通の敵を出して三船やブロンソンと共闘させる。これはやはりアラン・ドロンに気を使っているのが見えてしまい、少々強引な感じがする。でも、それを差し引いても文化のそれぞれ違う男と男のドラマとして秀逸な映画だと思うし、ラストは三船に対するブロンソンの思いのようなものが感じ取れて感動的だった。今まで見た日本人がメインで登場する外国映画(そんなに多くは見ていないが。)の中でも傑作の一本だと思う。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2010-08-10 16:13:51)(良:1票)
7.  レッツゴー!若大将
約1年半ぶりぐらいにこのシリーズ見たけど、もうこの頃になるとさすがに加山雄三も田中邦衛も大学生を演じるには無理を感じる年齢になっているのが気になる。でも、久しぶりに見たせいか、レギュラーメンバーやシリーズのお約束ごとのようなものが懐かしい。しかし、今まで見たのがわりと初期の作品が中心だったせいか、若大将と田能久の面々との絡みが他の作品に比べて若干少ないように思うし、加山雄三のアイドル映画という側面もあるシリーズなので仕方がないとはいえ、若大将が歌うシーンが多く、それがストーリーとかかわりが全くないのでなにか浮いて見える。今回、澄子もそうだがゲストである香港で出会うレストランの令嬢もなにか性格が悪いように思えるのは気のせいか。いつもの回では若大将が勘当されていたように思うが、今回は青大将が勘当されるという展開の脚本はおそらくマンネリ回避のためなんだろうな。飯田蝶子演じる若大将のおばあちゃんが今回もいい味を出している。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2010-04-25 12:05:21)
8.  連合艦隊司令長官 山本五十六
「日本のいちばん長い日」に続く「東宝8・15シリーズ」第2作で、山本五十六の連合艦隊司令長官着任から戦死までを描いた大作。山本五十六役といえば「トラ・トラ・トラ」の山村聡や「連合艦隊」の小林桂樹が印象に残っているが、本作の山本五十六役は三船敏郎。重みと威厳のある存在感が抜群の熱演を見せていてとても印象に残った。本作は伝記映画ということもあってか、「日本のいちばん長い日」のような緊張感もなく、どちらかと言えば冗長な印象が強いのだが、それでも退屈することなくまずまず楽しめたというところ。この頃から既に真珠湾攻撃のシーンとかに過去作品の使い回し映像があるっぽいが、この映画では「連合艦隊」や「零戦燃ゆ」ほど気にはならなかった。全体的に見て、山本五十六を演じる主演の三船に尽きる映画だと思うが、大作故仕方ないけど、三船以外の出演者に顔見世的に出てる役者が多いのは少々残念に思う。とくに司葉子と酒井和歌子が出ているシーンはなくてもよさげだし、はっきりいって三船以外で印象に残るのは辰巳柳太郎くらいしかいない。
[DVD(邦画)] 6点(2009-04-30 15:36:09)
9.  連合艦隊
あまりいい評価を聞いていなかった作品で、確かに大作映画にありがちな大味感があるし、いかにもミニチュア丸出しの戦闘機とか特撮もしょぼい。しかし、人間ドラマが予想以上にしっかりとしていて、見ごたえのある戦争映画だと思う。松林宗恵監督といえば「社長シリーズ」しか見たことなく、戦争映画は初めて見たが、軽い雰囲気の喜劇である「社長シリーズ」とは180度違う演出で、戦闘によって人が死ぬシーンなどの描写が重苦しいのにはただただ驚くばかりだ。松林監督のほかの戦争映画も見てみたくなった。「社長シリーズ」ではコミカルな味わいを見せる森繁久弥や小林桂樹が渋い存在感を放っているのもなんだか嬉しい。これがデビュー作となる中井貴一はちょっとかたいものの、「女王蜂」(松林監督が協力監督として参加。)の姉・中井貴恵ほど酷くはなかったし、ラストシーンの独白も感動的だった。そこにかかる「群青」がものすごくシーンとマッチしていて実に素晴らしい。
[DVD(邦画)] 7点(2008-01-02 14:39:49)
10.  レイダース/失われたアーク《聖櫃》
シリーズ第1作。映画を本格的に見始めた中学の頃に夢中になって見ていたこのシリーズだが、20年以上ぶりに再見。初めて見た当時は「最後の聖戦」と「魔宮の伝説」を先に見ていたため、最後に見た本作はあまり印象に残らず、ストーリーもほとんど覚えていなかったのだが、久しぶりに見てみると派手さは後の2本のほうが確かにあったと思うものの、それでも王道の娯楽映画という感じで今見てもけっこう楽しめた。見せ場がてんこ盛りでとにかく見ている間、何も考えずにただひたすら映画の世界にどっぷりと浸かれるのがいい。スピルバーグとジョージ・ルーカスというヒットメーカー二人の作品ということもあって、捻くれてしまった今初見であればどうせ面白くないだろうと見る前から思ってしまうところかもしれないが、やはりこのシリーズは昔見て楽しかったという記憶があるせいかそれはなかった。(昔見て面白かった映画を今になって見る時にはちゃんと楽しめるだろうかという不安がいつもある。)007のような映画を目指して作られたとあってインディとヒロインであるマリオンのロマンスもそつなく描かれていてそこのところも楽しめた。やっぱりハリソン・フォードといえばハン・ソロやジャック・ライアンよりもこのインディ・ジョーンズのイメージがいちばん強いなあ。(2018年9月23日更新)
[CS・衛星(吹替)] 7点(2006-01-19 00:20:46)
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