1. REDリターンズ
イ・ビョンホンがいい味出してます。マルコヴィッチも相変わらず。反面、前作同様にヒロインの魅力が今ひとつ伝わってきません。それからレクター博士の劣化版のようなキャラもあまり見たくなかったような気が。 まあ終盤の展開が少々ゴチャついていますが、要するに派手派手なシーンの連続を楽しめれば十分かなと。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2024-07-30 01:57:45) |
2. RED/レッド(2010)
なーんにも考えずに見れる痛快アクション映画ということで。しかしブルース・ウィリスは当時まだ50歳代。隠居には早すぎるんじゃないかと。年金なんか貰ってないで、世のため人のためにもう少し働きましょうよと。かの国の大統領選なんて80歳代の戦いですからねえ。 しかしこういう映画に出てくるマルコヴィッチの行っちゃってる感、無敵感はなかなか見応えがあります。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2024-06-30 20:12:52) |
3. レザボア・ドッグス
今さらながら初見。これは面白い。冒頭にいかにもタチの悪そうな面々をクドいぐらいに紹介しつつ、いざ犯行現場はいっさいスルーして、その後の出来事がほぼ倉庫だけで描かれる。映画というより2幕ものの演劇を見ているようでした。観客としては、「この間に何があったのか」と想像力を掻き立てられるとともに、「なぜそうなったのか」も気になって目が離せなくなります。かなりバイオレンスな作品ではありますが、やたら饒舌なセリフにはムダがなく、ある種の格調の高さを感じます。 [インターネット(字幕)] 8点(2024-02-12 02:13:59) |
4. レッド・スパロー
徹底的に「おそロシア」を煮詰めたような作品。主人公と母親を除き、ロシア側には誰一人としてマトモな奴がいません。ロシアで上映されたかどうかは知りませんが、もし上映されていたらさぞかし不興を買っていたことでしょう。 第三国の人間としては、緊張感もあってそこそこ楽しませてもらいました。最後のオチもなるほどねぇという感じ。しかし全体として暗くて心身ともに痛い印象は拭えません。次はぜひ、屈託なく笑ったり踊ったりするジェニファー・ローレンスを見たいものです。 それはともかく、他の方も指摘されていますが、キーパーソンである「叔父さん」はプーチンとよく似ています。もし(近い)将来、「プーチン最期の12日間」とか「帰ってきたプーチン」とかいう映画が作られることがあったとしたら、彼は間違いなく主役候補の1人になるでしょう。 [インターネット(字幕)] 8点(2023-11-15 02:18:49) |
5. レッド・ライト
《ネタバレ》 シガニー・ウィーバーとロバート・デ・ニーロの持ち腐れがひどい。最初はけっこう期待させてくれましたが、いつの間にか2人とも脇役扱いで、誰もが期待するはずの直接対決もなし。この肩透かし感はなかなか味わえません。で、ダークホースが実はすべての原因であり、結果でしたという、誰得な物語。特に終盤のデ・ニーロに対する小物扱いが涙と怒りを誘います。 構図的には、往年のテレビドラマ「トリック」とそっくり。だったら、「トリック」を再見していたほうがよほど有意義でした。 [インターネット(字幕)] 2点(2023-09-22 02:33:07)(良:1票) |
6. レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い
《ネタバレ》 けっこうドラマドラマしたドラマで、それなりに楽しませてもらいました。 しかし冒頭から「?」な点が。なぜ、遠い海の向こうの戦争に、アメリカの若者がわざわざ志願したのか。国家が脅かされているならまだしも、第一次大戦はアメリカにとって文字どおり「対岸の火事」でしかなかったはずで、たしかに参戦はしましたが、新たに志願兵を募るほどではなかったんじゃないかと。しかも3兄弟揃って行く必要はないし、まして末弟はハーバード大とのこと。妙に正義感に燃えていましたが、それにしても将来の国家を背負うかもしれない有能な人材を、なぜ一兵卒として異国の最前線へ送り込んでしまったのか。「学徒出陣」じゃあるまいし。なんてことが気になってモヤモヤ。 ついでに言えば、長兄もブラッド・ピットも世間が狭すぎるんじゃないですかねぇ。ともに有能かつイケメンなんだから、町に出れば女なんていくらでも寄ってきたはず。わざわざ揃って末弟の恋人を横恋慕せんでも。まあこのあたりがドラマなんでしょうが。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2023-07-12 01:52:39) |
7. レディ・ジョーカー
常に公明正大、正義の権化のような渡哲也がどんな悪役になるのかという、その一点のみ関心があったのですが、たしかにこれはひどい。有名な役者がいろいろ出て一生懸命演じてはいますが、とにかくストーリーもキャラクターも人間関係も薄弱。いつの間にか事件が起き、いつの間にか人が自殺したり容疑者になったり捕まったり逃げたり。日本語を喋っているはずですが、まったく物語になっていません。もしかすると原作を読んだ人向けに、「映像にするとこんな感じですよね」というサンプルとして作られたのかもしれませんが、いずれにせよおそるべき低クオリティ。一応日本を代表するであろう映画会社がこんな作品を世に出してしまったことに、絶望を感じます。人材がいないのか、それとも若い才能の芽を誰かが摘んでいるのか。 [CS・衛星(邦画)] 1点(2022-10-14 20:57:52) |
8. レッド・エージェント 愛の亡命
《ネタバレ》 たしかにこれ、邦題で思いっきり損しています。「スパイ大作戦」のバッタもん的な扱いだったのか、ものすごく安っぽい。しかし中身はけっこうしっかりした夫婦愛の物語。なぜ奥さんと姪がそっくりなのか、なぜ姪が会ったこともない叔母さんの肖像を描こうと思ったのか、元上司の娘は姪に接近して何をしたかったのか等々、よくわからない部分もありましたが、邦題を忘れて十分に堪能させてもらいました。2役のレベッカ・ファーガソンが2役とも魅力的。「スパイ大作戦」よりずっと輝いて見えました。女性は化粧や髪型でこうも変わるんですねぇ。ソ連・ロシアは恐ろしいが、これもこれで恐ろしい気がします。 [インターネット(字幕)] 7点(2022-09-25 01:35:26)(良:1票) |
9. レインマン
《ネタバレ》 超久しぶりに再見。テーマ曲と2人が並んで歩くシーンぐらいしか覚えていなかったのですが、今回もやがて同じことになりそう。いかにも危なっかしい2人によるロードムービーなわけですが、とりたてて大きな危機や暗転や奇跡は起こりません。印象が薄いのはそのせいかなと。 しかしつまらないということもなく、微かな緊張感を滲ませつつ、なんとなく心を通い合わせていく感じが心地いいといえば心地いいですかね。けっして大感動の結末ではなく、一抹の寂しさとともに当たり前の結論に達するあたりも好感が持てます。 ダスティン・ホフマンはもちろんですが、一流パイロットでも一流スパイでもない市井のトム・クルーズもなかなか魅力的でした。しかしアカデミー賞の各部門でいろいろ受賞だの候補だのになっておきながら、彼の名前だけ出てこないのはなぜでしょうか? [CS・衛星(字幕)] 7点(2022-07-28 02:08:12) |
10. レッドクリフ Part I
まずは5時間にも及ぶ作品(に結果的になっちゃったらしいのですが)を作ろうという、その熱意と根気に感服します。まあお得意のスローモーションのシーンをすべて標準スピードに戻せば、4時間ぐらいに収まったかもしれませんが。 で、PartⅡについてもまとめて書きますが、大河ドラマでも見るような感覚で最後まで堪能させてもらいました。いかにも中国な壮大さと大味さが入り混じって、けっこう世界観に没入できます。終わるころには一抹の寂しさを感じたほど。 ただ周瑜と孔明ばかりがクローズアップされて、最初に華々しく登場した蜀の面々の影が、中盤以降すっかり薄くなってしまったのは残念。また曹操やその周辺がマヌケすぎて見ちゃおれん感じ。だから圧倒的多数でありながら惨敗したわけですが、もう少し好敵手ぶりを見せてほしかったかなと。いずれにせよ頭が弱いというのは哀しいことだなと、自戒を込めて思いました。 [CS・衛星(吹替)] 8点(2022-01-15 02:05:16) |
11. レッド・ドラゴン(2002)
《ネタバレ》 エドワード・ノートンが至極真っ当な役を演じていることに驚き。どちらかというと、小賢しい犯罪者とか、ネジが外れているエリートとかの役の印象が強いので。 それからレイフ・ファインズ演じるD。猟奇的なヤツであることはよくわかりましたが、いちいち鏡を割ったり目をくり抜いたり、木に何か彫ったり、手続きというか儀式というかがいろいろあって面倒くせえんだよという感じ。そのくせ、幼少期のトラウマだかなんだかはサラリと流されていてよくわかりません。個人的には、火だるまのフィリップ・シーモア・ホフマンのほうが強く印象に残っています。 結局、最終盤のごくありがちな攻防劇なども含め、スピンオフのB級映画という評価でよろしいんじゃないかと。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2021-09-06 02:54:27) |
12. レッド・ファミリー
序盤に舞台設定がわかった時点でゾクゾクします。面白くないはずがないと期待できます。ツンデレの極致のようなヒロインもいい感じ。しかし中盤以降、やたら強引で雑なストーリー展開にやや冷めます。浪花節なのはいいですが、度が過ぎてリアリティが消えてしまいました。それに、いろんな場面で男女問わず暴力多め。これがかの国の日常なんだろうかと錯覚しそう。 脚本家を除き、各役者さんはこれ以降の映画にあまり出ていないようですが、ヒットしなかったんですかね。皆さんけっこう熱演していたと思いますけど。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-04-24 19:42:52) |
13. レベッカ(1940)
オドロオドロしく始まったものの、サスペンスらしい兆候はなかなか見えず、前半はずっとモヤモヤします。しかしごく一般の女性がいきなり寒々しい大豪邸の「奥様」に収まったら、とりあえずは恐れおののきますよね。そういう意味でおおいに共感できました。 で、だんだん「レベッカ」の存在感が増していってヒロインは本格的に恐れおののくわけですが、このあたりの展開は見事としか言いようがありません。当然ながら「レベッカ」はまったく登場しませんが、さながら「死せる孔明~」のヒッチコック版といったところでしょうか。 ちなみにこのヒロインの方、えらく美人さんですが、wikiによれば日本生まれとのこと。では他の作品も見てみようかとも思ったのですが、当然ながらカビの生えたような古典ばかり。「仲達を走らす」までには至らないかな。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2021-02-13 04:02:34)(良:1票) |
14. レヴェナント 蘇えりし者
とにかく寒そう。そして過酷と悲惨とグロのてんこ盛り。ひたすらそれだけを追求したような作品。生きるか死ぬかだけが焦点なので、心の襞とか、人情の機微とか、そんな面倒くさいものはどうでもいい感じ。根源的な欲求に訴えかけられるという意味では、堪能させてもらいました。 それにしてもディカプリオは、〝極端な人〟を演じるのが好きですね。まさに心の襞とか、人情の機微とか、そんな面倒くさいものを演じ分ける必要がないので、かえって楽なのかも。よく知りませんが。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2021-01-11 01:13:10) |
15. レッド・サン
ストーリーはともかく、やや大げさに言えばこの作品は国際社会の縮図のようにも見えます。合理主義のアメリカと、個人主義のフランスと、武士道の日本。アメリカにとって、日本をパートナーに選ぶことはきわめて好都合でしょう。とにかく嘘はつかない。利益も求めない。いざとなったら「用心棒」にもなる。一方の日本にとって、アメリカはかならずしも最良のパートナーとは言えないかもしれません。しかし荒野に立たされて右も左もわからない状態では、とりあえず水先案内人が必要。だから従うしかないと。それに「取引」にさえ応じていれば、意外にフェアなところもあるので、与しやすい相手でもあります。 そう思って見ていたら、最後にチャールズ・ブロンソンがおいしいところをすべて持っていきました。というか、単純にカッコよかったです。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2019-12-28 13:21:35)(良:1票) |
16. レイジング・ブル
ナントカという、「ゴッドファーザーPart3」のラストでも使われていたクラシックのテーマ曲がいい。熱いストーリーの清涼剤というか、動に対する静というか。 実在のジェイク・ラモッタも、それを演じたロバート・デ・ニーロもすばらしいのですが、おそらく「伝記」をできるだけ忠実の再現したせいか、ドラマとしての盛り上がりは今ひとつな感じ。当人はごく最近までご存命だったらしいので、それも仕方がないか。 しかしこういうデ・ニーロを見ると、やはりスタローンとの対決を見たくなりますよね。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2019-11-20 01:53:08) |
17. レッズ
シンプルなタイトルとは裏腹に、ひたすら長いです。グイグイ引き寄せるようなストーリー展開というわけでもなく、主人公が共産主義革命にご執心な様子は伝わってきましたが、共産主義ですからねぇ。終盤の「ひまわり」風の展開がやや興味をそそりましたが、「ひまわり」には遠く及ばず。 考えてみれば、「参戦させない」と言っていたアメリカは第一次大戦も第二次大戦も参戦し、「労働者よ団結せよ」と呼びかけていたアメリカ共産党自体が分裂し、「世界を動かした」革命後のソ連はスターリンの登場で大粛清を繰り返しました。命を削るようにがんばった主人公の思想や言動はすべて裏目に出たわけで、いったい彼の人生とは何だったのかと、半笑いながら憐憫の情を禁じ得ません。こういう奇特な人物がいたんだなあということは、1つ勉強になりましたが。 だいたい傍観者たるジャーナリスト様が実業の世界に首を突っ込んでも、ロクなことにはなりません。今日の日本にもそういう実例は散見されますが、彼はその先駆的な存在だったと言えなくもないですね。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2019-04-24 03:26:14) |
18. レナードの朝
《ネタバレ》 後半は法廷劇にでも発展するのかと邪推しましたが、さにあらず。中盤から終盤に至るロバート・デ・ニーロの演技は見事でした。とりわけヒロインとのダンスシーンは、美しさとせつなさが入り混じって、複雑な気分にさせてくれます。 まったく余談ながら、チョイ役でヴィン・ディーゼルが出ていたそうで。「ワイルドスピード」で主役を張るのは約10年後から。シリーズ化して製作総指揮まで務めるのはさらにその数年後から。よくある話ではありますが、出世魚の原石を見るのはなかなか楽しいものです。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2018-02-28 02:12:58) |
19. レッド・オクトーバーを追え!
《ネタバレ》 なかなか傑作。第三次世界大戦の勃発を、たった1人のCIA職員が知力と勇気と勘と体力と人脈力と戦闘力を駆使して阻止したわけで、そりゃないだろうとツッコミを入れつつも、つい雰囲気に飲まれて見入ってしまいました。米艦の艦長が易々と持ち場を離れてソ艦に乗り移り、なぜか航行を指揮してしまうあたり、やはり常に主要スタッフを引き連れて最前線に立ちたがる「スタートレック」のカーク船長を思い起こさせます。ソ艦の副長だけ気の毒でしたが、結局すべてまるっと収まるのも潔いですね。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2017-06-01 01:09:05) |
20. レ・ミゼラブル(2012)
《ネタバレ》 コワモテのR・クロウがいきなり歌い出す冒頭、その違和感に「どうしてミュージカルでやっちゃうのかなぁ」と暗澹たる気分になりましたが、序盤のハイライトであるA・ハサウェイの「I dreamed a dream」を聞いて、「この作品はミュージカルでしかあり得ない」と思い直しました。魂を震わせるような歌声に、圧倒されるばかり。以降はその“予熱”で見続けられました。原作も舞台も他の同名映画も知りませんが、ヒロインのコゼットより、エポニーヌのほうがずっと魅力的でしたね。 [インターネット(字幕)] 9点(2015-02-21 02:04:10) |