1. レイチェルの結婚
《ネタバレ》 アメリカではいかにドラッグが社会問題かということがわかる定期的に流行するドラッグ系のシリアスドラマ。薬物に手を出すという自業自得さに、自らの弟を過失で殺し、KYな上に逆ギレし自分の意見ばかり主張する傲慢女など日本の感覚ではどんな理由があろうと受け入れられるわけがなく結婚式に出席していることは異質だ。一方で家族「間だけは」この映画よりもう少し暖かいだろう。その文化的な差異にかなりの違和感とイライラを感じさせられるが、文化的差異には目をつぶりもっと普遍的な観念でこの映画の主題を見つめるとすれば、その内容は決して悪くはない。 [DVD(字幕)] 6点(2012-04-12 19:29:37) |
2. RED/レッド(2010)
4人の俳優としてのキャリアを上手く利用したキャラクター設定と脚本、無表情でマシンガンをぶっ放すヘレン・ミレン、アクションシークエンスもダイハード。こういう映画大好きです。続編期待+1!? [DVD(字幕)] 9点(2012-03-11 06:19:25) |
3. レインマン
言うまでもなくダスティン・ホフマンがすごい作品。その怪演っぷりはドキュメンタリーと言われても違和感がないほど。見る価値は間違いなくあるが、個人的にはとにかくイライラさせられた。それを作品の出来の良さと取るか、苦痛と取るかは評価の分かれる所だろう。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-03-04 22:08:06) |
4. RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語
いや、いいねベタベタで。現代的な目で見ると社会人としてどうかと思わされる部分があったり、ご都合主義のようにも見える脚本だが、別にいいんだよね。これが日本の古い美徳なんだから。むしろそんなモノがいちいち気になったり、突っ込んだりしそうになる自分の世知辛さと了見の狭さが虚しくなる。そういう社会から脱却して生きようとするサラリーマンがテーマなんだから突っ込んだら野暮だわな。現代の日本人が忘れがちな日本的美徳をこれでもかというほど描いたストーリーと、主題歌はアメリカの心がエアロスミスなら、日本の心は荒井由美。これは日本版アルマゲドンです。 [地上波(邦画)] 8点(2011-12-19 21:33:05) |
5. レディ・キラーズ
コーエン兄弟らしいブラックなサスペンスコメディ。ただコーエン兄弟の一連の作品群の中では平凡か。良くも悪くもまあ印象には残るが傑作ではない。好きな人のみ [DVD(字幕)] 6点(2011-06-05 22:28:04) |
6. 恋愛小説家
《ネタバレ》 異例な映画だ。感情移入できない主人公による、それも中年ラブストーリーなんて…しかしどうだろう、感情移入できる主人公、綺麗なヒロイン、歯の浮くようなセリフ、ムード溢れるデート、ハッピーエンディング。それがラブストーリーであるが巷の人々は言う「はぁ…映画のような恋愛がしたい」。つまり映画の恋愛はリアルではないのだ。この映画には偏屈すぎる主人公という極端な味付けこそあるが、恋愛はムードや上辺の綺麗なセリフではなく本心によるコミュニケーションであるというリアルさをしっかりと捉えている。映画のような恋愛をする人のほうがこの喧嘩ばかりしている2人より本当に幸せだろうか。彼は「僕だけが君が世界で最高の女性だと知っている」と言ったが、いいんだ。彼女や彼のことを好き(感情移入)になんてならなくても。彼が彼女のことを好きで、彼女は彼のことを好きなんだから。As Good as It Gets(自分にとって何が最高なのか)考えることができるホンモノの恋愛映画である。こういう映画がちゃんと社会現象になるんだからアメリカの庶民の文化的視点も捨てたもんじゃないなと思う。みんな夢見る少女じゃいられないんだから [DVD(字幕)] 9点(2009-02-08 18:00:01)(良:1票) |
7. レイダース/失われたアーク《聖櫃》
ハリウッドには珍しい破綻してないアドベンチャー。ただオカルト的な要素を含む。スピルバーグの成功以来一気にムーヴメントとなったエンターテイメント映画の走りだが80年代ならドラえもんのほうが普通に面白いなぁ…日本の子供は幸せですよ [DVD(字幕)] 5点(2007-08-07 05:41:05)(良:1票) |
8. レベッカ(1940)
女のドロドロした権力争い、しかも死人と争わすなんて、この昔にこんなクサーイ話を取ってしまうヒッチコックに乾杯です。さすがサスペンス・ミステリーの神様。現代サスペンスドラマの基本は全てここにあり。しかしこの作品でのジョーン・フォンテーンの美しさときたらグレース・ケリーやヴィヴィアン・リーも寄せ付けません。ある意味ローマの休日のオードリー・ヘプバーンに匹敵するスクリーン史上に残る美しさです。 [インターネット(字幕)] 7点(2006-05-15 00:47:17) |
9. レオン(1994)
冷酷非情(なはずの)殺し屋が近所の女の子との本来あり得ない交流を経て人間性を獲得する過程のギャップを楽しませる映画。どうせ単なるドンパチ合戦の映画ならこういう付加ストーリーはあったほうがいいね。個人的にはレオンが見せた愛情は父性の物にしか見えなかったため拒絶反応のような物は無かった。どんなに批難されようがどんなに駄作になろうが、これは成長した木の下で成長して一流の殺し屋になったナタリー・ポートマンが佇むシーンから始まる続編を作ってほしい。レオンがそうなることを望まなかったとしてもね。 [DVD(字幕)] 8点(2005-12-29 00:53:14) |
10. レイジング・ブル
同じボクサーの伝記であるALIや同じスコセッシ監督の伝記映画アビエイターよりは良かった。デニーロのカリスマに依る所が大きいのだが。あまりにも短気で不器用で、力に翻弄され幸せだと感じようと思えば感じられる状況にいるのにそれに気づくことが出来ず、というより自ら拒否し道を外してゆく。決して極悪人では無いが必要以上に咎められることにより人間不信の極地に陥り周囲との溝を深めてゆく悪循環。タクシードライバーよりも同情を集めることの出来る題材でまたエンターテイメント性も優れていて同種映画では最高峰に挙げられる。カジノもそうだがスコセッシは夫婦の軋轢をやらせたら天下一品だね。逆にその題材が作品の印象を暗くして観客には不興を買ったりするんだけど。 [DVD(字幕)] 7点(2005-12-29 00:38:59) |
11. レザボア・ドッグス
変に規制するのではなくちゃんと映像で攻めてるのは評価できるが、それ以外は単なる殺し合い映画でアクションやスリルやアイロニーがあるわけでもなく評価すべき点が見つからなかった。つまらなくは無いがセンスが合わないんだろう。 [DVD(字幕)] 5点(2005-08-31 17:16:05) |