1. レディ・プレイヤー1
《ネタバレ》 ★原作は未読。ひねりのないつまんなそうなタイトル、過去の映画や日本のアニメ、ポップカルチャーのおびただしい引用、80年台の音楽、など良く言えば懐古趣味満載だが要するに古臭そうな内容で、これ駄作なんじゃねーの?と疑いながら観たが、いい意味で裏切られた。 ★特に「VRゲーム世界に隠された秘密の宝を探せ!(みたいな)」陳腐な前宣、いやもちろんそれは重要な要素の一つなんだけど、それだけではない。そこから話は発展していくんだから。もちろん予告編の種類によってネタバレ度は違うのだろうけど。 ★この映画は過去のポップカルチャーに対するオマージュお祭り作品であり、同時に「昔は良かった」に浸る極々近未来のディストピアネット社会をシミュレートした案外真面目なSF。ただ単にオタク青年のコミュ障とかじゃなく、全世界的な現実(環境)の悪化から人々がネットに引きこもるようになるとか、ありそうな未来がそもそもちょっと怖い。 ★ただの管理会社が公然と犯罪(まがいの)行動を取ったり、ハード的に若干違和感のある部分もある(街の中でゴーグル付けて走ってたり、逆に家では(ビンボーと自虐しながら)「ウォーキングマシン」ほかの高価そうなインプット&フィードバック端末を持ってたり)が、それほど首ひねるような場面はなかった。 ★いや最近のSFファンタジー系映画って、素人が観ててもおかしいと思うような設定や、ストーリー進行や、登場人物の言動とか横行してるから。 ★そこへ久々にスピルバーグ監督のエンタメ映画。ストーリーは意外性はなく、結末も概ね予想できるので、傑作とまでは言えないかもしれなけど、まあ面白かった。変な言い方だが、映像だけの低レベル作品が横行する中、さすがスピルバーグ、安心して観られた。こういう評価の仕方はなんだな、とは思うけど・・・ ★蛇足。ネット会社のトップがパスワードを機械に貼っておくなよ・・・ネットの公の場で本名名乗るなよ・・・って思うけど、やっぱり人間って進歩しないんだよね。ポケGO事故だって止まないんだし・・・ [映画館(字幕)] 7点(2018-04-30 20:24:11) |