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1.  ロミオとジュリエット(1954)
クラシカルな衣装も歴史を感じさせる石づくりの重厚な建物のロケーションも中世の雰囲気を漂わせ、ジュリエットも清楚で気品があるし、というので古典そのままのような本作もなかなかいいです。 ただこの後作られたフランコ・ゼフィレッリの若々しく躍動感あふれるロミジュリを見ているとどうしてもこのおっとりさが物足りなく感じてしまう。年齢的に言っても若さゆえ思慮も浅く一目ぼれの恋に突き進むというのは、O・ハッセー&R・ホワイティング組の方が説得力がある。舞踏会の出会いの場、バルコニーのシーンから墓場のラストまで、主な場面はいつでも記憶で再生可能なほど焼きついてるこの決定版と比べるとどうしても分が悪くなってしまいます、、ということでごめんなさい。 
7点(2004-11-16 21:49:56)
2.  六月の夜
これはバーグマンがハリウッドに行く前の最期のスウェーデン出演作、ということらしく彼女が若くてとっても綺麗です。 ストーリーはなんだかよく分からない展開のメロドラマ風で退屈なものでしたが、バーグマンが怯える様などに感情表現のうまい彼女らしさが見えた、かな?
4点(2004-10-28 20:57:13)
3.  ロボコン
「理系の熱い青春」って思ってたら終始ぎこちない雰囲気で盛り上がらないまま終わってしまった。 気まずいような湿った雰囲気は演じる役者がまずいのか、はたまた演出のせいなのか作りや脚本自体がまずいのかなんとも乗りが悪い。結構期待して見たのでよけいガックリ。ロボコンもアナウンサーのしゃべり方は不自然で気になるしこれならNHKの本物の試合のほうが面白い。 たまたま今日見たTVのロボコン国際交流試合は負けたチームの涙に感動したというくらいで本来熱いものなんだけど、、 ロボットはすでに出来ていてほとんど苦労も感じられずこれでは感情移入もできない。 むしろロボットを作り上げるまでの大変さや懸命さなど晴れ舞台までのエピソードを描いたほうが、たとえ負けても面白いドラマになったと思う。
4点(2004-09-04 21:23:47)
4.  老人と海(1958)
漁師といえばS・トレーシーを真っ先に思い浮かべるのは37年の「我は海の子」のイメージが強いからですがこのときはまだ37歳、この作品の時は58歳で老漁師のイメージどおりです。 ビデオにはヘミングウェイたちがカリブ海でカジキマグロを釣っている映像がついていましたが4メートル以上のカジキが釣れてました。大きな魚を釣るというのは男のロマンなのかもしれません。  映画は老人が一人で巨大な魚と格闘し、ようやく仕留めてからはサメと格闘。精魂尽き果てたうえに獲物まで失ってしまうという悲哀をトレーシーのほぼ一人芝居状態で見せる。 あまりの疲労に「あの子がいれば、、」と彼を慕う少年を何度も思い浮かべる。海の上の孤独、疲労感、魚に寄せる思い、自らの誇りと気力などトレーシーの演技は見るものを惹きつける。 カジキやサメの他にも海上を飛ぶトビウオ、群れのイルカ、クジラなどのダイナミックな実写の映像が見られます。
8点(2004-06-13 17:43:03)
5.  ロマンシング・ストーン/秘宝の谷
主演の二人はずぶぬれ、泥まみれの大奮闘。随所に笑えるところが有り特にキャスリーン・ターナーはなかなかのコメディエンヌ振り。ダニー・デービットやコロンビアの密輸長者のキャラもおかしい。案外あっさり宝物が見つかってしまうし誘拐犯はマヌケだしとワクワク感はイマイチだけど、コメディ活劇としては結構楽しめる。
6点(2004-04-13 23:36:49)
6.  ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還
デミルやスピルバーグが束になって作ったようなアクション、スペクタクル、冒険がてんこ盛りの楽しさです。印象的な見せ場では、ローハンに援助を求めるためピピンが狼煙を上げると遠い雪山の山頂に次々と狼煙が上がる空撮シーン。映画のスケールの大きさを象徴するような雄大さは感動ものです。巨大翼竜?や巨大マンモスを使っての戦闘シーン、ミナス・ティリアや滅びの山、巨大クモ、CGのゴラムなどの造形。全編すごい映像マジックで圧倒されます。3部のうちでは一番見ごたえがある。 冒頭でゴラムの前身を描くので彼が二重人格風なのも納得。彼は魅力的なキャラです。滅びの山に向かうフロド、サム、ゴラムと平行してアラゴルン達の戦いが描かれるが、双方ともにスリルと迫力でハラハラドキドキの連続。特に滅びの山に向かう3人の話はスリルが一杯。ゴラムにだまされ巨大クモの洞窟に入ってしまうフロド、この時大活躍するのがサム。とにかくサムが主人公というくらいの活躍ぶりです。いくつか疑問点もあるものの、映画史に残るであろう映像を前にすると些細な事などどうでもいいと思えます。(ファンタジーなんだから何でもアリでOKかと)壮大な物語をいっそう盛り上げる音楽も素晴らしい。  
9点(2004-02-25 23:18:38)
7.  ローラ殺人事件
魅力的な主人公のローラをめぐる男女の人間模様が複雑に絡み合い、殺人事件の捜査の進展と共に描かれる。複数の登場人物のそれぞれが怪しく、どういう展開になるのか目が離せない。意外な展開に驚きもあり、人間の心理も描きこまれた脚本も巧みにできている。ジーン・ティアニーのローラは誰もが魅了されるという女性の設定だが、それが非常に説得力のある魅力的な女優だ。男性たちはみなピシッとスーツを着こなし、胸ポケットにはハンカチをのぞかせている。大柄で幅のある外人にはダブルのスーツがよく似合う。ライデッガーなどは襟に花まで飾っている。俳優たちの深みのある落ち着いた声や優雅な物腰、ファッション、表情の変化の巧みさなど、サスペンス以外にも見直しても楽しめるところがいろいろある。個人的に昔の俳優さんたちのこういう素敵なところが見られるのがとても好きです。
8点(2003-12-13 14:38:02)(良:2票)
8.  ロッキー2
最初と最後のボクシングシーンがボコボコの打ち合いでホント痛そう・・・本当のボクシングを知らないからすご~く迫力を感じた。エイドリアンとロッキーの新婚物語でもあって二人の愛の強さが印象的。生まれた赤ちゃんがエイドリアンにそっくりでびっくり。ロッキーのテーマ音楽って本当に人を奮い立たせる気がする。トレーニングの後のガッツポーズ、試合の後の腫れた顔のストップモーションなども印象的。
6点(2003-08-19 17:12:49)
9.  ロジャー・ラビット
お話はともかくアニメと実写の合体という点で画期的な作品で、それが違和感なく見えるのはすごいことだと驚いた。一体どうやって融合させたのかしら?技術的にとても大変な苦労があったでしょうね。
6点(2003-07-04 17:10:24)
10.  ロレンツォのオイル/命の詩
「事実は小説より奇なり」・・この話が事実であるという裏付けがなければ、こんな話があるわけない・・と切り捨てられそうなくらい奇跡的な話です。この「本当の話」というのにまず感動します。子供の命を助けたいという一念発起が、多くの子供の命を救う薬を作り出した。ラストのその子供達の笑顔がまた感動的です。映画と言うよりドキュメンタリーを見てるような気がしましたね。
7点(2003-06-22 11:36:32)(良:1票)
11.  ロミオとジュリエット(1968)
これより前の作品を見てないので、私にはこれが最高のロミオとジュリエットです。若い主演のオリビアとレナードの二人に、青春真っ盛りの女の子達はもう夢中でした。劇場はあふれんばかりの人だかりの立ち見で、美しさと悲恋にボロボロ泣きました。舞踏会のシーンで恋に落ちるときの歌(テーマ音楽)がまた哀切を帯びて素晴らしかった。ジュリエットの窓辺に行くのも木を登り積極的。忍び込んでベッドを共にするレナードの全裸シーンも物議をかもしたが、これも若ければありだろうと新鮮な演出とされた。古典のストーリーはそのままなぞり、新しい恋人たち、クラシックな衣装、スピード感あふれる映像を演出した監督のうまさが光る。
10点(2003-06-01 22:16:08)(良:2票)
12.  ロミオ&ジュリエット
この古典の名作を現代風にアレンジするというのがすでに違和感有り。原作の息吹が残って新たなイメージで感動させられれば申し分ないのだが、なにやら騒々しく落ち着きがなく悲恋の味がしない。クレアもイメージに遠いし、ディカプリオ一人では無理がある。
4点(2003-06-01 21:52:06)
13.  ロビンとマリアン
確かにショーン・コネリーや他出演者は渋くて貴重な方々。オードリーのスクリーン末期のお姿が見えるだけでも貴重品です。
5点(2003-06-01 21:46:53)
14.  ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク
人間の「慣れ」とは恐ろしい。1作目であれほどのインパクトのあった恐竜も、2作目では見慣れてそれほどでなくなっている。それでも前半はそれなりに面白く恐いし良かったが、後半恐竜が町に上陸・・これでこれはゴジラ映画になってしまい、完全に二番煎じのつまらなさになってしまった。シリーズものは難しい。
7点(2003-06-01 21:41:57)
15.  ロスト・イン・スペース
これはかなーり昔、私が子供だった頃夢中になって見ていた大好きなアメリカのTVのSF宇宙ものがネタです。毎回違う星に行って、そこで未知の生物や危機があり、いつも悪役の博士がドジをして家族に迷惑をかけるというパターン。今見たらそれほど面白いかどうか分からないし、セットもチャチかも知れないがとにかく、子供にはすごく夢があって面白かった。懐かしさで劇場まで見に行って、正直がっかりした。CGも当時とは比べモノにならないほど進んでるし、セットも上等だと思うのに「夢」がなかった。私が年をとったせいか、作品の出来が悪かったのか思い入れが強い分判断しかねる。悪役の博士はオールドマンより、TVのキャラのほうがずっと印象が強い。(吹き替えの声のせいかも)次女でアンジェラ・カートライト(サウンドオブミュージック)も出てた。見た映画を片っ端から忘れるのに、これはいまでもこれだけ鮮明に記憶にあるのに我ながら感心する。
4点(2003-06-01 21:33:26)
16.  ローマの休日
私の永遠の名作の中の1本。何度見ても飽きずに感動する。オードリーは体中からオーラを発し、その笑顔に魅了される。これは王女の成長物語であり、ロマンティックな恋物語であり、ローマの名所案内映画であり、ワイラー監督のうまさがあり、さらに脚本も素晴らしい。これはダルトン・トランボという赤狩りでハリウッドを追われた名脚本家のもの。相手役のG・ペックも申し分ない。ロマンティックな恋物語というだけじゃなく、最後にペックと写真家がお金になる特ダネをボツにしてまで王女の秘密を守ったのは人間同士の信頼と友情。声には出せずとも心の通じ合った人同士の心根の気高さ、尊さを描いたラストの再会シーンこそが この作品を爽やかですがすがしいものにしている。オードリー初出演作だが私にはこれが彼女の最高作品。
10点(2003-06-01 21:16:38)(良:2票)
17.  ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔
1作に比べると話の説明部分がないだけ物語がダイナミックに展開する。ニューニーランドの雄大な自然をロケで実写しているのは素晴らしい。これは劇場の大画面で見ると迫力がさらにすごい。後半の戦いのシーンは大群衆の迫力、黒澤の戦闘シーンや時代劇の戦場場面を彷彿とさせる。ゴラムというキャラクターはCGで作ったというが、動きといい表情といい、悪と善を一瞬にして行ったり来たりするキャラは面白い。仲間が3つに分かれるがその位置関係が今ひとつ分からなかったのでまた見てみたい。
8点(2003-06-01 20:45:12)
18.  ロード・オブ・ザ・リング
原作も知らないし登場人物やその特徴、関係など一度見ただけではよく理解出来なかった。そのせいかいまひとつこの話に入り込めなかった。それは主人公のフロドが指輪を守る、というにしては力強さに欠ける気がしたこともある。K・ブランシェットは存在感があった。ファンタジーなので話や人物関係を理解して見れば、また違った見方になるかもしれない。 <テレビで再見>話がよく分かると話に引き込まれて面白かった。フロドが指輪を持つのも彼の無欲で純真な心の持ち主ゆえという意味があると分かった。ガラドリエルでさえ魔力に負けそうになるのだから。
8点(2003-06-01 20:22:07)
19.  ロード・トゥ・パーディション
ポール・ニューマンがどうもいまいち、、愛するトムとの関係なのにどうも苦悩や愛情を大して感じられなかった。トムは太りすぎてて殺気がないから殺し屋には見えないし、、 ジュード・ロウだけですかね、良かったのは。
6点(2003-02-03 23:04:39)
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