1. ロボコップ(1987)
近未来のSFアクション映画の決定版! !…というところか。単なるアクション・ヒーローものに終らせてはおらず、ロボットというかサイボーグの悲哀を感じさせるところがグレードを大きく高めている。 ロボコップのヘビー・メタリックなデザインもグッド。動きもそれらしくて悪くはない。ラストの、でかい悪玉ロボットとの対決はなかなかの迫力。ただ、ヒーロー物にしては、目を背けたくなるような残虐な描写が多過ぎると思う。これがヴァーホーヴェン監督の持ち味と言ってしまえばそれまでなんだが …。 8点(2003-09-20 20:28:12) |
2. ロング・グッドバイ
私立探偵マーロウ(エリオット・グールド)が、友達を手助けしたことから奇妙な事件に巻き込まれる。やがて点が線となり、事件の全貌が明らかにされていく。そんな本編とは何の関連もないシーンがけっこう見られるが、この独特な作風を作り上げており、もうひとつの見どころとなっている。とくに、冒頭のキャットフードのシーンとパンツ姿のシュワには個人的にウケた。ただ、ミステリーものなのでラストは不満が残る。どんな“ドンデン返し”が用意されているのかと思いきや、受け取り方によるかも知れないが何ともあっけない。 7点(2003-09-15 15:08:55) |
3. ロスト・イン・スペース
60年代に人気を集めたTVドラマ「宇宙家族ロビンソン」の劇場版でのリメイクなんですが、冒険もの特有のワクワクドキドキを感じられなかったのが残念。巨費を投じた迫力満点なSFXが見どころ …と言いたいところなんですが、バーチャル感丸出しで満足感に欠ける。さらに、説明不足な演出に足早で強引なストーリー展開。まあ理屈抜きに、家族で楽しむべき映画なんだろうけど、余りにも突っ込みを入れたくなる魅力の乏しい映画だった。 4点(2003-08-09 17:41:23) |
4. ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク
前作に比べると衝撃度も新鮮味も薄くなるのは、続編物の宿命みたいなものでしょうがない。それでもプロットを大きく変えたり、新たな見せ場を用意したりなど工夫を凝らしており、さすがサービス精神の持ち主スピルバーグという感じがする。とくに、ティラノサウルスに感情移入させる演出と、「キング・コング」を彷佛させるラストは個人的に気に入っています。ホントに好きなんですよ、このテの恐竜映画。 8点(2003-07-19 23:10:40) |
5. ロッキー2
「ロッキー」は潔く2で完結すべきだった。再度リングに上がりチャンピオン・アポロと闘うという筋書きは良いが、ロッキー・バルボアは勝っちゃーイケナイ。最終ラウンドまで食い下がり、またもや負けという方が、夢物語に終らせず説得力があるというものではないだろうか。エイドリアンも手に入れたことだし、ここはひとつヤクザな世界から足を洗い、まっとうな一労働者としてしたたかに生きてゆく。この方が不器用で熱い男のドラマとして、う~んと感動的だと思うのだが …。 6点(2003-05-25 10:49:54) |
6. ローマの休日
誰しもが認める名作でしょう。小さい頃から幾度となくテレビで見てきましたが、オードリーの清楚な美しさ、そしてあの笑顔が万人に好かれる所以なんでしょう。可愛さ満点のオードリー、粋な二枚目のグレゴリ-・ペック、監督は名匠ウィリアム・ワイラー、アカデミー主演女優賞 …と、くればケチの付けようがありません。ただ、カラーでなかったのが残念。 8点(2003-05-04 13:06:07) |
7. ロッキー
勇気と感動を与えてくれる素晴らしい作品。物語りはといえば単純明快なアメリカン・ドリームには違いないが、視点を変えると不器用で熱い男の恋愛映画ともいえる。ミッキー役のB・メレディスや恋人役のタリア・シャイアといい、この底辺から這い上がろうとする男のドラマに合っておりキャスティングの選択がうまい! ! やはり、クライマックスのラストが最高だった。自分とそして恋人エイドリアンの為に、ボロボロになるまで闘い抜いたスタローン演じるロッキーの「エイドリアーーン……」は、もう場内、感涙のるつぼ。観る者を奮い立たせてくれる、ビル・コンティのテーマ曲も最高です。 9点(2003-04-10 11:41:59) |