1. ロゼッタ
ここまでリアリティを追求するなら、ドキュメントでも良さそうだが、前知識なしで見たもんだからかなり衝撃的。まあ、ロゼッタに共感できなかったら、クソも面白くないでしょう。酔いを誘う手持ちカメラ、ロゼッタのどアップ、共感していなければかなりしんどい。それでも、彼女のねたみ、執着心が極限までリアルに描かれていることに驚く。訴えかけるような映像に映画の本質を見た。 8点(2003-04-04 19:25:36) |
2. ロード・オブ・ザ・リング
原作を読んでいないので、どこまで忠実に再現できているかは分からないが、個人的にはドラクエの実写版のような雰囲気で楽しめた。難点をあげるとすると、ファンタジー映画全般に言えることだが、非現実世界が土台になっているため、まずその要素を理解しないと楽しめないところ。この映画で言えば、エルフが不老不死など。個人的にはそれがとってもかったるい。原作を読んでいる方は純粋に世界観を楽しめるだろうが、そうでない者は同時に理解する作業が待っている。まぁ、それを差し引いても、ファンタジックな世界観に浸っているだけでも楽しい作品ではある。 6点(2003-03-14 19:34:30) |
3. ロレンツォのオイル/命の詩
実話だし、スーザン・サランドン の迫真の演技も素晴らしかった。いろいろ考えさせられる映画だが、実際の映像を元にしたドキュメント映画でも良かったかなと言うのが正直な感想。エンドロールで、実際にオイルで助かった人たちの姿を流すシーンはさわやかな感動を呼ぶ。 6点(2003-03-12 09:12:37) |
4. ロスト・ハイウェイ
ここまでくると、デビッド・リンチの世界観はサスペンス(難解=サスペンスではない)というカテゴリーでは収まらない。どんなに頭をひねっても、筋の通った答えは見いだせない。またそれが、D.リンチの狙いとも思える。理屈がどうのではなく、感覚で楽しむ映画。最後に謎が解決して、すっきり見終わるのがサスペンス映画の醍醐味と考える者としては、映画単体で多くの謎を残す作りは好みではない。 5点(2003-02-15 17:57:11)(良:1票) |
5. ローラーとバイオリン
タルコフスキーの初期短編映画で鑑賞した方はタルコフスキー通かと思われる。人間の心理を映像で表現するあたり、後の傑作を生み出す片鱗が伺える。所々、ユーモアの所もあり、後の作品には見られない明るさがある。 6点(2003-02-09 10:27:32) |