4. ロスト・イン・トランスレーション
《ネタバレ》 他の人も言われているように「外国人向け東京ガイド」といった感じがあり、実在するものを使っており、番組まで実在の番組を使ってました。マシュー南はいつもどおりのハイテンションで、いつもと違い?スベってました(笑)スベってくれという指示が出てたのか、それともリアルでスベったかは不明。あの空気ならスベって当然か。そんなことは置いといて、ただの東京ガイドではなくストーリーの方も捨てたもんじゃなかったです。自分を見失ったような喪失感を抱いた2人が異国の地で惹かれあう、これは異国ならではでしょう。母国なら、そういう喪失感に自分でも気づかず生活し、相手のことも敏感に察することはないでしょう。あの二人が交わるには「異国」という舞台が必要だったと思います。それが東京である必然性には疑問があるんですけどね。そういう交わることがない2人が一瞬交わり、離れてそれぞれの日常に帰っていく。そして、もう2度と交わることはないだろうし、交わらない方が幸福だろう。ラストも爽やかで、とても後味の良い作品でした。 [DVD(字幕)] 7点(2005-04-28 20:58:56) |