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1.  ローカル・ヒーロー/夢に生きた男
なんかこう、すごく緩い感じ。コメディ風のストーリーとして緩いのはいいのですが、描写そのもののネジが緩んでいるというか、何を言いたいのかよくわからないシーンがしばしば。 ト書きによれば「外から来た買収者に対して地元民は反対どころか大賛成」とのことでしたが、これを事前に知っていなければ、地元民の言動からは理解できなかったかもしれません。それらしいセリフはありましたが、なぜ彼らはそれほど地元を捨てたいのか、カネが欲しいのか、よくわからず。 それから「老人1人が反対」とのことでしたが、その老人の存在も実に中途半端。チマチマ喋ってはいましたが、説得力を感じません。あるいは常にバイクで疾走する人とか、上空を飛ぶ戦闘機とか、意味ありげながら特にストーリーには絡まず。全体として、演出にもう少しメリハリのようなものがあってもよかったんじゃないかと思います。 で結局、「ローカル・ヒーロー」って誰のこと? たしかに景色は見事でしたけどね。
[インターネット(字幕)] 3点(2024-07-31 02:39:16)
2.  64/ロクヨン 後編 《ネタバレ》 
前編はそれなりのリアリティを持って進行していたのに、後編は急に安っぽくなっちゃいました。登場人物それぞれが奇跡的な行動を易々とこなし、はい皆さんがんばったでしょ、意外な結末でしょ、感動したでしょ、と押しつけられている感じ。記者代表の瑛太は最後までカラ回りでしたが。 佐藤浩市の最後の立ち回りは、今風に言えば私人逮捕ってことになるんですかね。警察官ではなく事務方なので。
[CS・衛星(邦画)] 4点(2024-01-25 23:55:16)
3.  64/ロクヨン 前編
見たことのある顔がゴロゴロ出ていて熱意は感じますが、どうにも不明ながいくつか。 そもそも地方(群馬県?)の県警の記者クラブに、あんな大人数の記者が常駐しているものなんでしょうか。全国紙・地方紙・通信社・NHKと民放ぐらいがせいぜいだと思うのですが、多すぎませんかね。町内会誌とか学生新聞とかにも門戸を開いているのかな。それに交通事故の加害者名ぐらい、自分の足で調べようと思えば調べられるんじゃないでしょうか。むしろそれが記者の本来の仕事ではないかと。瑛太以下がやたら意気がっていましたが、親鳥からのエサを待つ雛鳥の集団のよう。それが主な仕事だとしたら、ずいぶんラクな商売ですね。 佐藤浩市が中盤で永瀬正敏の前で泣き崩れる意味もよくわからないし、終盤に記者まがいの仕事をするのも妙。結局、ものすごく内輪の話をしているに過ぎないんじゃないかと。まあ熱意は感じたし、登場人物が多いわりによくまとまっているとは思いますが。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2024-01-23 23:38:44)
4.  ロスト・イン・ラ・マンチャ
ドキュメンタリーとしてきわめて面白い。出来上がった映画のメイキング映像はよくありますが、出来上がらなかった映画の顛末を追う映像というのは、なかなかお目にかかれません。 あらためて、映画製作って大変なんだなと。あれだけ大人数が短期間に一箇所に集まって作業するわけで、当然足並みが揃わなければ、全体がズルズルと遅れていくわけで。監督はもちろんですが、どんなポジションでも胃が痛くなりそう。よほど映画が好きで、なおかつポジティブな精神力や臨機応変の対応力がなければ務まらないでしょう。 もう1つ面白いのは、しばしば生々しいカネの話が出てきたところ。たしかに莫大な借金をして製作を進めるわけで、当然スポンサーにも気を遣わないといけないし、頓挫したら責任問題や賠償問題が発生するはず。あらためて、映画はギャンブル性の高いビジネスなんだと気づかされました。 今までのほほんと映画を見てきましたが、その1本1本がいろいろな苦難を乗り越えて世に出てきたのでしょう。見る側としてケチをつけるのはもう控えようかとも思いましたが、ケチをつけるのもまた、楽しいんですよねぇ。
[インターネット(字幕)] 9点(2023-08-14 02:28:19)
5.  ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク 《ネタバレ》 
やたらIQの高い恐竜と人間の追いかけっこということで。それ以上でも以下でもありません。パニック映画とかサスペンス映画とかで何度となく見てきたシーンを、性懲りもなく繰り返しているだけという感じ。終盤にアッテンボローがもっともらしい講釈を垂れていましたが、人工的に生産された〝時間的外来種〟を島に野放しするほうが、よほど無責任じゃないかと。残念ながら島の在来種は全滅でしょうねぇ。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2022-02-02 23:42:38)
6.  ロスト・バケーション
痛そうなシーンを除き、なーんにも考えずに楽しめました。損得とか名誉とか恥とか怒りとか色恋とかという社会性から切り離され、1体の動物として生還するか食われるかという話なので、おそらく万人が感情移入しやすいのではないでしょうか。 しかしサメの生態はよく知りませんが、本当にあんなにしつこいんですかね。もう人体ばかり3体も食っているんだから、そろそろ飽きそうなものですが。まるで悪意を持っているかのように周回するサメと、終盤の〝決着〟のシーンはいささか作為的な感じ。 とはいえ主人公が女性で良かった。たまたま少し前に「キャスト・アウェイ」を見たのですが、もし本作の主役が海パン一丁のトム・ハンクスだったとしたら、興味は大幅に削がれていたことでしょう。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2020-11-03 23:38:50)
7.  ロープ 戦場の生命線
これは傑作。いわゆる戦争もの風のヒヤヒヤするシーンはなく、むしろ全編にわたってユーモアと皮肉が散りばめられています。しかし締めるところはピシッと締めて、特に少年にまつわる数々のエピソードはグッと来ます。 「ボーダーライン」におけるニコリともしないベニチオ・デル・トロもカッコいいですが、本作のように硬軟いろいろあって表情豊かな様子も魅力的。またその他全員のキャラもしっかり立っているところがすばらしい。それぞれに見せ場があって、1人欠けてもダメという感じがします。 そして圧巻はラスト。ここまでのストーリーをすべて回収する「雨」と、「花はどこへ行った」がきわめて印象的。見ている人は多くないようですが、ぜひ誰かに勧めたい。
[インターネット(字幕)] 9点(2020-10-26 01:19:28)(良:1票)
8.  ロケットマン
これは傑作。だいたいミュージカル的な映画というと、それまでふつうに喋っていた役者が突然歌い出したりして、どうしても違和感がつきまといます。しかしこの作品は、歌とストーリーと情感が見事に融和していました。だから違和感はないし、テンポもいいし、何よりネガティブな話でも暗くならないところがいい。聞き覚えのある数々のヒット曲も、この作品のために書いたんじゃないかと思えるほどです。 で、あらためてエルトン・ジョンが稀代の才能の持ち主であると気づかされます。そういう子供に愛情を注げない両親というのが、なんとも皮肉というか運命のいたずらというか。天は二物を与えず、ということでしょうか。
[インターネット(字幕)] 8点(2020-08-05 01:24:40)
9.  老人と海(1958)
映画というより、イメージ映像付き朗読劇という感じ。時代が時代だし、大海原が舞台なので、これは仕方ないところ。原作を読むのが面倒という人には、ちょうどいいと思います。 老人には家族もない。財産もない。この歳にして粗末な小屋のような家と小舟があるだけ。一般的な価値観に照らせば、明らかに〝負け組〟です。しかし逆に言えば、家族のゴタゴタに煩わされることなく、財産を奪われる心配をすることもなく、悠々自適。少年という理解者もいて、何より生涯を賭けて挑める夢がある。実は非常に贅沢な暮らしをしているような気がします。まあ真似したいとまでは思いませんが、こういう高齢者が現実にもっと多くいてもいいかなと。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-07-21 01:45:25)
10.  ロンドン・ブルバード -LAST BODYGUARD- 《ネタバレ》 
キーラ・ナイトレイって、他の作品ではすごく美人に見えたのですが、この作品ではそうでもない。アゴが出っ張っていて、むしろ男っぽく見えます。唯一の楽しみが失われたので、もう見る価値はないかなと。 ストーリーはわりとどうでもいい感じ。大方の予想どおりの結末を迎えます。やたら大物ぶって登場するボスが、後半に行くにしたがって小物ぶりを発揮するあたり、作品の残念ぶりを助長しています。
[インターネット(字幕)] 3点(2020-05-23 02:03:08)
11.  ロビン・フッド(2010)
似たような作品を、かつて何度も見てきたような気がします(それらの主人公は「ロビン・フッド」ではなかったはず)。アングロサクソンの場合、王族vs貧しい庶民、あるいは封建制vs自由と民主主義みたいな構図は、歴史ものの黄金パターンなのでしょう。 似ているといえば、最後の海岸線での戦いは、これまたかつて映画や実録で何度も見てきた「ノルマンジー上陸作戦」とよく似ていました。攻める方向も勝負の行方もまったく逆ですが、砂浜のすぐ近くまで断崖絶壁が迫っていたり、小型船の前部がパタッと開いて兵士が上陸したり、そこを目がけて弓矢(弾丸)が雨あられと降り注いだり。中世のロビン・フッドは、20世紀のノルマンジーの戦い方を参考にしたんですかね。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2019-12-16 02:20:23)
12.  ロスト・イン・トランスレーション
いきなりスカーレット・ヨハンソンの尻のアップから始まるというサービスぶり(替え玉ではないと信じたい)。しかも舞台は見慣れた新宿。期待は高まります。 が、映画というより、NHKスペシャルとかでちょっと気取ってやりそうな、ドキュメントとフィクションを混ぜた「映像詩」風です。「スカヨハが退屈しのぎに見て回った東京(ちょっとだけ京都)」という感じ。 ストーリーとしては退屈ですが(それが狙いかもしれませんが)、やかましい選挙運動とか、低俗なテレビ番組とか、区別のつかないメニューとか、なかなか痛いところを突いています。 そして最後に、ニヒルでクールだった主人公がようやく熱くなります。なんとなく、サマセット・モームの「雨」を思い出しました。東京ってそんなに奇異な街ですかねぇ。 
[CS・衛星(字幕)] 8点(2017-12-17 03:36:54)
13.  浪人街(1990)
杉田かおるが「掃き溜めの鶴」として登場するあたり、隔世の感があります。それを差し引いても、十分おもしろい。汗臭くて、貧乏たらしくて、悪役が極端なほど悪役で、いかにもひと昔前の時代劇の王道という感じ。 圧巻はやっぱりラストでしょう。奉行所どころか藩士総出かと思えるほどの大集団vs.浪士3人というわけのわからない構図。なかなか痛快でした。 ただし勝新の扱いは微妙。「必殺シリーズ」における中村主水の役回りで、最後に見せ場が待っているかと思いきや、ずいぶんあっさり(しかもびっくり)な描き方でした。そういえば長門裕之とのシーンも、存在理由がよくわかりません。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2016-08-07 23:56:54)
14.  ローグ アサシン
ストーリーよりも、やっぱり日本の会社(ヤクザ)の描き方が面白い。米全土に進出して久しいであろうトヨタ・ホンダ・ニッサンのディーラーも、米国人の眼にはこういう組織として映っているのでしょうか。黒船来航時ならともかく、21世紀に入ってなおこの状態というのは、いささか心配です。いかに米国人が日本に関心を持っていないかがわかりますね。 ハリウッド映画や米ドラマにおける日本に対する誤解・偏見は、昔から凄まじいものがありますが、その方向性はだいたい共通している気がします。誰がこういう妙な〝Japan〟を作ったのか、源流を知りたいところです。
[インターネット(字幕)] 5点(2015-07-04 21:07:21)
15.  ロッキー・ザ・ファイナル 《ネタバレ》 
スポ根ものというより、もはや「スーパーマン」「スパイダーマン」の領域かと。「ファイナル」と銘打っているのは邦題だけなので、次回作は「ロッキーマン」って感じですかね。60~70歳の爺さんになってなお、現役チャンピオンに挑みそうで怖い。もっとも、ボクシングだから絵になるのも事実でしょう。仮に野球に置き換えるなら、原辰徳が現役復帰し、オールスター戦でダルビッシュとガチンコ勝負をして、意外にファウルで粘った挙げ句に三振するようなもの。想像するだけでショボいですね。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2013-05-14 20:16:59)
16.  ロンゲスト・ヤード(1974) 《ネタバレ》 
名前だけは知っていた「バート・レイノルズ」を初めて見ましたが、どこに魅力があるのかわかりません。作品としては可もなく不可もなくという感じ。特に爽快感はありませんが、「どうせこうなるんだろうなぁ」という安心感はありました(スポ根ものとしては致命的かも)。刑務所内でありながら、閉塞感や緊張感はまるでゼロ。けっこうダーティな試合だったのに、最後の最後で看守長がけっこうイイ奴になっちゃったのも残念。「ロンゲスト・ヤード」には、「これから刑期が長くなるぞ」という意味も含まれているのかな。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2012-02-03 18:39:39)
17.  ロープ 《ネタバレ》 
あまり硬いことを言うのも野暮ですが、この作品はいただけません。はっきり言って、吐き気がしました。動機不明のまま人を殺すだけならまだしも、その遺体の上に燭台と料理を並べ、被害者の親や婚約者まで呼んでパーティを開き、あろうことか凶器のロープをその親に渡すなど、とても正気の沙汰とは思えません。自称エリートの精神異常者を見ていても、気分が悪くなるだけ。ついミヤザキとかサカキバラとかを想起してしまったのは、私だけでしょうか。
[CS・衛星(字幕)] 2点(2012-01-20 14:50:35)
18.  ロード・オブ・ウォー
まずはテーマの勝利でしょう。こういう職業にスポットライトを当てた段階で、成功はほぼ約束されたと思います(興業成績は知りませんが)。ただ、きわめて興味深い話なのに、特に前半は駆け足でポイントだけをまとめた感じでした。主人公の“語り”の多さが、その証左です。おかげで、ずっと予告編を観ているようでした。一つ一つの話を、もっとじっくり観たかった気がします。
[DVD(字幕)] 7点(2006-10-29 17:42:58)
19.  ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔 - スペシャル・エクステンデッド・エディション -
もともと映画館で観るには値しないと思っていたし、レンタル代を払うのも惜しかったので、永久にスルーするつもりでした。たまたまBSでやっていたので「タダならいいか」と思って観たのですが、タダで正解でした。いかにもハリウッド的で、「スターウォーズ」の焼き直しでしかありません。いったいいつまで同じパターンを繰り返すのでしょうか。重厚度ゼロ、感情移入度ゼロ、敵味方がゴロゴロ死んでも痛み感覚ゼロ。最後まで観通した自分に1点。
[地上波(吹替)] 1点(2005-05-14 16:40:12)
20.  ロード・トゥ・パーディション
これが「感動巨編」ねぇ……。映像はきれいだったけど、ストーリーはほぼ見え透いているし、久しぶりに見たP・ニューマンも妙に影が薄い。どこで感動しろと言うのでしょうか。ただ唯一、興味の惹かれたのは、ジュード・ロウがコインを指先でクルクル転がすところ。あれができたら、けっこう頭の回転が早くなりそう。映画を見ながら10円玉で挑戦したけど、私には無理でした。ちょっと小さすぎたかな。今度は500円玉でチャレンジしてみます。この作品、収穫はそれだけです。
4点(2005-01-16 19:28:50)
040.31%
1120.92%
2483.69%
31128.60%
415211.67%
520415.67%
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723518.05%
821216.28%
9594.53%
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