1. ロスト・イン・トランスレーション
《ネタバレ》 これほどまでに日本を客観的に正しく描いた外国映画は他にはなかなか無い。なんか「日本を馬鹿にしてる!」とか目くじら立てて怒ってらっしゃる方もおられますが、ゲーセンとかカラオケとかパチンコとか選挙カーとか、実際に馬鹿みたいな文化なんだから言われてもしょうがないでしょ。日本人の描写も、保守的で神経質で無愛想な所を良くわかっていてなかなか面白いと思った。狭いのに人ゴミで溢れていてレベルの低い娯楽が賑わう街東京…生粋のイエローモンキーの俺でも、そんな東京の排他的な所は孤独感や刹那さを語るにはうってつけの街だと思うんだけど、なんつーかこの映画、舞台が東京である意味があまりないと思う。東京「らしさ」が中途半端。これなら極東の都市ならどこだって外人はこの程度の同じような感情になるでしょうな。その上メイン二人の感情描写も中途半端でストーリーもマッタリしているから映画としてじぇんじぇん面白くない。ラストのシーンがめちゃくちゃイイのに感動も何もしなかったよ。でも興味深い所なのがマシュー南が出演しているシーン。これはそれまでのミニスカポリスとかの流れと一緒で、作中のマシューは「下らない西洋人ギミックの日本人TVMC」という役割なんだけど、これってマシューからして見れば「日本語のわからない外人をおちょくって笑いを取る」といういつもの芸風なワケで、この部分だけは逆に馬鹿にされているのに気づいていない米人のことを想像するととても微笑ましい気持ちになってしまいました。つまりこの映画は欧米人だけが観てりゃイイっつー事だ。あとヴァージン・スーサイズの時から思ってたけど、ソフィア・コッポラはやっぱりバイだと思う。女性キャスト選びとその表現・演出がすばらしく良い。そしてエロい。ネガティブ思考の女の子の心理描写だったら右に出る監督はいないね。天才。 6点(2005-02-05 13:53:48) |
2. ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔
前作を上回る壮大なスケールの映像美、圧倒的な迫力の合戦シーンなど見所はありますが、正直飽きました!すまん。三作目は観ないかもしれません。ストーリーが単純なんだからもっと心理的な駆け引きがあったり人間たちの心の葛藤が描けていたら面白かったのに。様々な登場人物が出てきてイイんだけど全てにおいて説明不足だから中途半端で感動できない。3時間もあるんだからよぉ。合戦しか覚えてねーよ。主人公が別行動だったのもおいしくない。映画館で観たほうが全然面白いってのはよーくわかったんだけどね・・・。 5点(2004-03-04 02:25:15) |
3. ロード・オブ・ザ・リング
原作の「指輪物語」を知らない為、世界背景や人物描写など前書き部分の不親切さと序盤30分のタルタル感に挫折して2回程観るのを途中でやめちゃいました。指輪の存在価値とか敵が弱いとかツッコミ要素も多々あったけど、9人で旅を始めてからの展開が非常にわかりやすいアクションアドベンチャーなのに加え、キャラも立ち始めて感情移入ができるようになるので、とても観やすくなって純粋に画面に惹きつけられました。CGのショボさが少し気になるが、風景画が本当に美しく抜群の迫力で出来ているので、これは絶対に映画館で観た方が印象が良い作品だと思う。小人と人間との対比も違和感が無くて絶妙。文句なしに面白い子供向け映画。ただ「マトリックス」と同様、続編の出来によっては許しませんけど。 6点(2004-02-29 20:12:05) |
4. ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ
ラストで一気スピードアップする展開と、幾つものあらぬどんでん返しの後の結末が爽快。でもやっぱり誰が誰だかわからん。中断してネットで予習してから観たおかげで理解できることが出来た。話のスケールも小さいし、会話もそれほど面白くない。クール?スタイリッシュ?どこがじゃ。 6点(2004-02-08 23:21:31) |