1. ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還 - スペシャル・エクステンデッド・エディション -
「ナルニア国物語」が予想通りイマイチだった事で、口直し代わりに見るのを先延ばししていた本作を見たのだが、完全に指輪の虜になってしまった。SEE版ということで細かい人物描写が増え、展開がスムーズかつ丁寧になっている。これまで1作目はRPG、2作目は中世軍記物という印象を受けたが、本作は正しく超大作、叙事詩と呼びたい。セオデン王の士気高揚、ミナス・ティリスの戦い、そしてラストの灰色港は感動のシーンの数々として胸に残っている。ペレンノール野の戦いも含めて、本作は21世紀だからこそ撮れた映画だろう。レゴラスの優雅すぎる動きは例外としても、オリファントやゴラムの動きは前作以上のリアルさである。さらにオログ・ハイやフェルビーストも大量に登場するなど、サービス満点なのも嬉しかった。こういう風にCGを惜しみなく使うのはB級映画出身の監督ならではだろう(スティーブン・ソマーズ監督など)。ちなみに追加シーンでサルマンの最期以外に印象に残ったシーンはアングマールの魔王のシーン。出番は少ないながらも圧倒的な存在感である。 [DVD(字幕)] 10点(2006-04-25 23:53:49) |
2. ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔 - スペシャル・エクステンデッド・エディション -
(2005年最後のレビューになりそうです)1作目と比べると点を低くせざるを得ない。前半が少々ダレ気味な上にキャラが分かれたことでフロドたちの印象が薄くなってしまっているからだ。架空生物が多く登場したことで全体的にCG臭いのもマイナス点。だが、それを除けばやはり素晴らしい出来。規模が大きくなり、中世軍記物の雰囲気を漂わせてもいるが、避難民やヘルム峡谷の落城の雰囲気が非常によく出来ている。ウルク・ハイたちの長槍も絵として最高。それにしても、ゴラムの悲壮感漂う設定には同情させられてしまう・・・ [DVD(字幕)] 8点(2005-12-31 23:59:17) |
3. ロード・オブ・ザ・リング - スペシャル・エクステンデッド・エディション -
恥ずかしながら劇場版も含め今までコメントするのを忘れていた。やはり、この映画の魅力は原作の世界観を支える見事なデザインと映像技術、カメラワーク、そしてBGMだろう。一貫した光の幻想的な使い方に監督のこだわりが感じられる。1番気に入ったのは裂け谷のエルフ荘とダンジョンのようなモリアである。ただ、役者たちの演技はどれも素晴らしいが、ヴィゴ・モーテンセンとリブ・タイラーにはちょっと違和感が・・・ [DVD(字幕)] 9点(2005-12-18 21:37:58) |
4. ロボコップ3
ガキの頃に見たときはなぜかまんざらでもなかったんだよなぁ。こんな風に1世代にだけ受ける映画って、ある意味すごいと思う。何がいけないかというと、中途半端に硬派に作っている割にはとにかくデザインがダサい。飛ぶロボコップしかり、オートモしかり、ただのモヒカン軍団のリハップ隊しかり。おまけに、今回はドラマの作りもいい加減。はっきり言って、本作は「ロボコップ」3ではないと言いたい。「シン・シティ」で本領発揮したとはいえ、この頃はまだ映画界で散々な扱いを受けていたんですなぁ。そんなF・ミラーが不憫なので1点おまけして4点。 [地上波(吹替)] 4点(2005-07-31 17:46:53) |
5. ロボコップ(1987)
いや、ほんとにラストシーンを見たときは唸らされました。官僚主義をものの見事に皮肉っているだけでなく、どんでん返しのような爽快感のあるオチに絶句。個人的にはあれを超えるオチはなかなか見つかりません。おまけにこの1作を見ただけで続編が駄作になって言った理由が良くわかります。サイボーグ警官という材料を既にとことん料理し尽くしちゃってるんですね。中盤のサイボーグとしての活躍の数々は、「こいつ本当にターミネーターより強いんじゃないの?」なんて思わせる妙技の数々です。おかげで3作目じゃついに空を飛んじゃったし。個人的には監督独特のブラック・ユーモアも楽しかったですけど(核戦争ゲームネタが最高)。そしてロボ・コップが次第にマーフィとしての自覚を取り戻す過程も見事でした。全体的に脚本の出来のよさに感心させられた1作です。 [地上波(吹替)] 8点(2005-07-26 22:54:13) |
6. ロミオ・マスト・ダイ
ジェット・リーのアクションがCGやワイヤーアクションに「毒」された最初の作品。とくにラストの対決はクライマックスであるはずなのに思った以上に面白みがない。おまけに主役がなかなか本筋に絡まないので非常に存在感が薄い。リーのカジュアルな姿はある意味芸域を広げているが、逆に全体的にだらけた感じのある凡作アクションに成り果てている。アクションは脇においてギャング映画として作れば少しはマシだったと思うのだが。 [地上波(吹替)] 5点(2005-06-03 22:35:23) |
7. ロッタちゃんと赤いじてんしゃ
最近見た中では珍しいほのぼのした映画でした。スウェーデンの映画って子どもの映画が多いけど、どれも本当に子どもの世界を描くのがうまい。でも、ちょっと辛口の「マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ」に比べてこちらはかなり暖かいお話。内容的にはテレビドラマでやってそうなノリだけど、それでもきちんと子どもたちを視点の映画に出来ている演出には注目すべきだと思います。親の立場の人には賛否両論でしょうが、子どもが好きな人には是非見てほしい映画です(子ども嫌いは見なくていいです)。それにしても、親や兄弟に甘えたり、あまり泣いたりする事がない彼女って結構大物になれるんじゃないでしょうか? [CS・衛星(吹替)] 7点(2004-12-29 12:37:18) |
8. ローマの休日
残念な事に私は皆さんほどオードリーの魅力にハマれたわけではないので、皆さんより点は低くなります。それでもストーリーはラブ・コメディの王道とも言える内容でちっとも退屈させらることはありませんでした。個人的にはグレゴリー・ペックが出てきてから俄然面白くなった感じがします(特に友人とのやり取り)。ラストの締めくくりも非常に印象に残る素晴らしいものでした。それでもオードリーには何も感じられなかったんですよね。この映画以来オスカーに恵まれなかったオードリーに同情はするんですが。 [ビデオ(字幕)] 8点(2004-12-28 03:22:42) |