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プロフィール
コメント数 284
性別 男性
ホームページ http://ameblo.jp/wunderlich/
年齢 42歳
自己紹介 気になった映画をつまみ食い的に見ています。
うだうだと考えるのが趣味です。

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1.  ロスト・イン・トランスレーション 《ネタバレ》 
この映画の2人の主人公の間にはいくつかの大きな断絶がある。まず年齢の断絶。そのためなのか、おそらく最後まで二人は互いを性的な存在として意識しなかったと思う。それと身長の差。シャーロットの背が低すぎるというハリスの言葉どおり、傍から見ても二人はかなり不似合いである。もちろん、互いに既婚者という制度的な制約もある。あとは時間の制約。二人とも東京にいつまでもいる訳ではない。帰国すればお互いに別々の場所に住んでいる。ハリスは大人だから、シャーロットは哲学畑の人だから、あらゆることに距離をもって接することに慣れている。二人の間の断絶は、一瞬だけ乗り越えられ、再びその断固とした姿を現わす。この監督はその一瞬を鮮やかに映している。二人が一瞬放つ光の後ろには、完全に個々の人格の匂いを消され背景化した日本人たちが闇として群がっている。 この映画はいろいろなことを聞かせてくれた。
[ビデオ(字幕)] 7点(2005-05-03 11:48:09)(良:1票)
2.  ロング・ウォーク・ホーム
「正義」やら「権利」は、初めからこの世にあったのではない。重力がニュートンに発見されるまでなかったように、遺伝子がメンデルに発見されるまでなかったように。「正義」や「権利」は多くの人々によって「発見」され「勝ち取られる」まで、この世に存在しなかった。つまり、「正義」や「権利」はその性格上、人為的・人工的な側面をもっているのだ。白人と黒人は、同じ前提を共有しながら違う結論をもっているのではなく、違う前提を互いにもっているから違う結論に至ったに過ぎない。そしてこの映画が描くのは、黒人の側の前提が勝利へと進む瞬間である。抑圧されていた黒人(ある意味敗者)が勝者へと変わり、勝者となった黒人の立場が道徳的に「正義」となる。僕たちはこの道徳の一揆が成功した後の世界に住んでいるのだ。ニーチェの洞察は恐ろしいほどにあたっている。体罰にたいし「基本的人権」を訴える人は、「基本的人権」を既成概念にするためにどのような戦いがあったのか、この映画を見て考えてみては?
7点(2004-09-14 12:24:33)
3.  ロボコン
「理系の青春」というが、「理系」らしい部分が、ロボット部品の加工シーンと、出場校紹介の時の一発ギャグだけというのでは…。せめて、ロボットのアイデアを皆で考えるシーンとか入れて欲しかったような…。それを除けば、さわやかで、コミカルで、俳優陣はこれからビックになりそうで、あらゆる点でひろいものだった。「理系」ではないが、「映画」としては面白い。
6点(2004-06-04 21:57:24)(良:1票)
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