1. ロッキー・ザ・ファイナル
《ネタバレ》 そこまで過去の名シーンを取り入れる事はないのでは(特に亡き妻エイドリアンの描写)とも思ってしまうが、「ロッキー」シリーズに思い入れのある私はよくあそこまで捻じ曲がってしまったシリーズの流れをまともな物に戻してくれた、と感謝の念でいっぱいである。2~4まではある意味熱い話だったが「強いアメリカ」みたいで燃える感情は無かったし、5作目はロッキーの頑張りが見えずに尻すぼみであった。が、この話はまさに1作目の「自分の進むべき道を、愚直でも突き進み困難に向かう」主人公の想いが溢れたストーリーに原点回帰しており彼の老成も加わって胸にグッと来てしまう。そしてそれが周りの人々まで(ボクサーとして行き詰まっている対戦相手の無敗のチャンプにも)生きていく希望や活力を与えてゆくという展開に泣けてしまうのだ。そして主人公の頑張りを生み出すのは亡き妻への愛。感動するではないですか!最後にこの映画はフィラデルフィア市民への感謝に溢れたお礼状であった、ともいえる。おじさん方、スクリーンへ急げ! [映画館(字幕)] 6点(2007-04-28 23:15:52) |