1. ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還 - スペシャル・エクステンデッド・エディション -
《ネタバレ》 観終わった!いや、やっぱ長いよ、これは。長すぎて、結局何が言いたいのかよく分からない話だったが、アラゴルンがかっこいいのはよく分かった。アルウェン命なのがニクい。正直、ガラドリエルも狙えると思う。アルウェンは幸せ者だ。一方で、エオウィンが意外とあっさりファラミアになびいたのにはびっくりした。おいおいって感じなのだが、そのポジティブな態度には好感も持てた。あと、この作品ではガンダルフがわりとまともでがっかり。この人の魅力は周りを一切顧みない暴走にあると思うのに。前の二編に比べて、少し話が分かる人になっていて、がっかりした。どうせなら鬼の形相でサルマンさんをやっつけに塔をよじ登って欲しかった。それにしても、前編から応援しているサルマンさんは最後までサウロンに忠誠を誓って偉い。グリマの奴がサルマンさんの活躍の場を奪ったのは許せない。メリーかピピンを血祭りに上げるか何かで、最後に一矢報いて欲しかったところ。 指輪を捨てに行く三人のシーンはスメアゴルの独壇場。最優秀男優賞をあげたいくらい魅力に溢れている。欲しくてたまらないものを手に入れるため四苦八苦する様子は最高にキュートである。一方で、フロドから帰れといわれて帰ろうとするサムには正直どうかと思った。外に立ってろと言われても、普通ならちゃんと授業を受けようとするでしょうに。フロドご主人の意志の弱さも相変わらず。火山で駄々をこねるシーンには、思わず失笑してしまった。ここまで来てそれか! 結局この映画は、世の中には色々な人がいて、みんな弱点を持ってるけど頑張って生きていこうねって言いたかったのだろうか。金、権力、愛。欲の対象は様々だが、僕もあんまり執着せずに生きていきたい。 [DVD(字幕)] 6点(2011-09-18 21:24:00) |
2. ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔 - スペシャル・エクステンデッド・エディション -
《ネタバレ》 1がガンダルフなら2はスメアゴルとサルマンの映画。何百歳になっても元気すぎるスメアゴルは虐待を受けてもなんのそのなのだが、フロドとサム(特にサム)の人権意識が低すぎるのは、率直に主役としてどうかと思いますよ。二重人格描写が可愛いので、スメアゴルには同情しっぱなしでした。何だい!みんな指輪欲に関しては、スメアゴルと対して変わらないくせに偉そうにしやがってさあ。葛藤を素直に見せるスメアゴルは大好きです。 そして、サルマン先生ね!ダム決壊で浸水しまくったアイゼンガルドを眼下に、塔の中でうろうろおろおろしているんです、このおじいちゃんったら。その貧弱な様が、とっても可愛いんです。ガンダルフはちょっと調子こいてきたから、次作はサルマンさんを応援しようと思います!まあ、たぶん負けるんだろうけど。 [DVD(字幕)] 6点(2011-08-28 22:19:26) |
3. ロード・オブ・ザ・リング - スペシャル・エクステンデッド・エディション -
ファンタジーとしては面白いほうなんだろうが、あまり観ないジャンルなので、どうしても点が辛くなってしまう。こういう映画には慣れていない。ただし、ニュージーランドというのはこんなにも風光明媚であったのかと驚いた。大自然の中を駆け回る登場人物たちをダイナミックな空撮を多用して映しだすのは、物語の壮大さを表現する方法としてよく出来ていると感じた。ただし、シーンがぷつぷつ切れるのに違和感が残った。もう少しシーンの流れに連続性が持たせられなかったか。 登場人物の中ではガンダルフが魅力的。はっきり言って、すごい我儘ジジイなのだ。突然ぶち切れるし、仲間のことをけっこう口汚く罵ったりもする。何よりも驚いたのは、モリア坑道の入り口でガンダルフが入り口を開ける合言葉を忘れていたこと。そこで開き直るガンダルフには恐ろしさすら感じた。時間にもかなりルーズらしいし、なぜ尊敬を勝ち得ているのか理解しにくいが、それは「かわいい」からではないかと推論してみる。人間味が溢れ出しすぎてただのおじいちゃんに見えてきてしまい、それが逆に「萌え」を誘っているのかと。 最後に、あえて言わせてもらう。長い。無駄なシーンがあるわけじゃないし、原作自体が長いのだから仕方が無いのだが、「映画」として観るのには限界を感じる。ただし、観だしたからには最後まで観るしかない。と、レビューをきっかけに決意を新たにする。 [DVD(字幕)] 6点(2011-08-28 22:03:14) |
4. ロビン・フッド(2010)
うーん、歴史アクション大作とすれば文句は無い出来なんですが、やっぱりロビンフッドには義賊的な立ち回りを求めてしまいます。一部の登場人物以外、脚本はすべてフィクションなので、腹も立たないのですが、ロビンがイギリスの未来を担ってフランス軍と戦っちゃうような展開は正直期待していなかったです。やっぱり緑の衣装に身を包んで敏捷に森の中を駆け巡り、愉快な仲間達と共に弓矢で悪代官を悩ませる昔ながらのロビンフッドが観たかった。まあ、だとしたらごっつい体のラッセル・クロウは絶対にはまり役じゃないですけど(この映画でははまり役!)。 キャストでは誰が良かったかって、やっぱりケイト・ブランシェットでしょうか。この年でツンデレして許されるのは世界広しといえども彼女くらいでしょう。可愛すぎ。彼女の出演作をもう一度きちんと観直してみたいと思います。他には悪役のマーク・ストロングとジョン王のオスカー・アイザックも良かった。 それにしてもこの監督は相変わらずズレた独裁者を描くのが好きですね。「グラディエーター」の皇帝とジョン王のキャラが被りすぎじゃないかと思いました。 [映画館(字幕)] 6点(2010-12-21 22:12:42)(良:2票) |
5. ローラーガールズ・ダイアリー
もう何というかエレン・ペイジがかわいいかどうかにかかっている映画なのだが、これがかわいいのだからこの映画は勝ち組なのだ(と思う)。彼女の不思議な魅力は「JUNO」でも遺憾なく発揮されているが、それを超える圧倒的なキュートさで完全にノックアウトされた。同性にも異性にも好まれるタイプであるところがまたすごい。決して絶世の美女でもないし、ナイスバディでもないのだが、一家に一台欲しいような小動物的なかわいさだ。「絶対に勝ってやる!」と気合を入れるところとか彼氏をプールに誘うところとか、特にかわいすぎる!観てしばらく経った現在のほうが、観る前よりも、さらに観たくなっているという状況だから、これは最早恋に近いのかもしれない。 と、ひとしきりエレン・ペイジを絶賛した後で言うのもなんだが、映画の脚本や演出ももちろん悪くない。若干ストーリーが陳腐で、シーンごとの繋がりに唐突感がある部分もあるなど編集の粗さも残るが、それ以上に心に一服の清涼感を残す快作。印象的なシーンを積み重ねて、確かな選曲でまとめたドリュー・バリモアの才能に拍手!自分も楽しそうに脇役を演じているのがまた良いね! [映画館(字幕)] 8点(2010-08-26 00:39:38)(良:4票) |
6. ロード・オブ・ウォー
《ネタバレ》 高校の頃観たら、「最高にクール」と感じたのだろうけど、もう大人なので、そこまでは言えません。ある意味で、ビンラディンより悪い奴かもしれない。理想論とは分かっていますが、こんな状況が打開されることを願って止みません。でも、一サラリーマンとして言わせていただければ、彼の仕事ぶりには惚れ惚れしますね。台詞まわしがまたイカしてる。映画としての出来は素晴らしく、予告編の期待を裏切らない良作かと存じます。 [DVD(字幕)] 8点(2007-06-03 23:57:53) |
7. ローマの休日
《ネタバレ》 僕は初対面の人と会うと、趣味の話をします。映画か本か音楽の話をします。本と音楽に関しては、趣味が合わないのもしょうがないかなと思います。しかし、映画だけは。少なくとも、この映画だけは、嫌いだという人とは友達になれない気がします。それ以上何について、どういう風に話せばいいか分からないからです。この映画を好きか嫌いかということは、それくらい僕にとっては重要です。人間の愛と成長をこれほどまでに美しく、そして楽しく切り取った作品を、僕は他に知りません。 「Rome, by all means, Rome!」。ペックと共に呆然。そして涙。 <追記>念願の映画館で鑑賞!オードリーが美しすぎて、ストーリーが楽しすぎて、ラストが感動的すぎて泣きました。何回観てもこのラストシーンは大好きです。 [DVD(字幕)] 10点(2007-05-21 00:18:45)(良:2票) |