3. ロッキー
《ネタバレ》 リバイバル上映があり劇場で鑑賞。あまりにも有名な作品のため、きちんと観てなくても観た気になっていました。まず思ったのは、アポロとの試合に割り当てられた時間が意外と短いということ。2時間の上映時間のうち20分もないのではないでしょうか。1作目はボクシング映画ではなく人間ドラマだったんですね(2作目以降はボクシングの形をとったアクション映画になるわけですが)。スタローンの演技(とくに滑舌)はすごくいいというわけではないのですが、それが恋愛や他人との関わりに不器用なロッキーというキャラクターに上手くマッチしています。演出もわかりやすく(例えば最初はフィラデルフィア美術館の階段をゼーゼー言いながら登っていたのに、最後では全速力で息も切らさず駆け登るなど)、そんなに複雑なことはしていませんが、タリア・シャイヤ(エイドリアン)やバート・ヤング(エイドリアンの兄・ポーリー)の演技がいい味を出しています。特に、タリア・シャイアの作中での変身ぶり(ロッキーに恋した後は別人のように美人になる)には驚かされます。 あと、イタリアの種馬というニックネームですが、昔はなぜこんな田舎くさいニックネームを付けたのだと思っていましたが、英語ではItalian Stallionと、ちゃんと韻を踏んでいることが今回わかり、ロッキーにしてはちゃんと考えているんだなと、ちょっと感心しました。 [映画館(字幕)] 9点(2013-06-07 23:15:17) |