1. 老人と海(1958)
原作に完璧に負けてしまってました。あまりにも有名な原作なので、その通りに映像化しようとしたのが敗因でしょうか。でも、原作のほうがよっぽど映画的です。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2008-02-22 19:59:40) |
2. ロミオとジュリエット(1968)
これはストーリーや登場人物中心に観る映画ではないと思います。舞台演出の雰囲気を保ちつつ、かつ、舞台では表現できない映画ならではの奥行きのある動きを使って、今やベタとしか言いようのない単純な物語を、まさに映画的に表現することに成功していると思います。バルコニーのシーンの上下の移動や、毒を飲むシーンのアップの使い方なんかに監督の工夫が強く出ていて、それだけでも楽しめます。出会いの舞踏会のシーンで、カメラ中心にぐるぐる回るカットもおもしろいし、ずっと後になって、「タイタニック」のダンスシーンに使われていて、ちょっとうれしかったです。 [地上波(字幕)] 9点(2007-11-11 09:10:36) |
3. ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還
たいくつな映画(以下、2作目に同じ)。想像してたとおり(またはそれより微妙に安っぽい)映像を延々と観させられるだけで、エピソード間に有機的なつながりがないのでは、雰囲気に酔うことすらできませんでした。気が付くとサムがいつの間にか主人公扱いになってるのも、製作側の迷いが出ていて、苦笑させられます。 [DVD(字幕)] 0点(2007-06-03 02:13:48) |
4. ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔
たいくつな映画でしたね。異形のキャラクタが次々登場すれば、わくわくできる観客ばかりではないということでしょうか。決して、ファンタジーが嫌いなわけじゃないので、そういうお約束的なファンタジーの要素ばかりに頼らずに、もう少し工夫があれば、もっとずっと魅力的な映画にすることはできたと思います。主人公チームが、大した理由もなく、めちゃめちゃ強くて、どんな場面も全くピンチのように感じられない展開が、子供向けのマンガみたいなのも、ちょっと鑑賞に耐えませんでした。 [DVD(字幕)] 0点(2007-06-03 02:04:36) |
5. ロード・オブ・ザ・リング
典型的な「あばたもえくぼ」映画でした。何の前提も思い入れもなく観ると、単なるベタベタ特撮実写版RPG映画以外の何ものでもなく、古典の本格的な映像化をしたことのほかに「あばた」でないところを見つけるのは難しそうです。特に、旅のシーンが、あまりにもロケっぽすぎて、長旅のイメージが全く演出できてないところがひどい。…と思っていたら、続編を観て、この1作目がまだましだったことに気づくわけですが。 [DVD(字幕)] 2点(2007-06-03 01:46:02) |