1. ロミオとジュリエット(1954)
《ネタバレ》 世界一有名な恋物語『ロミオとジュリエット』を見てみようの第三弾、レナート・カステラーニ監督版(1954)を鑑賞した。 1936年版や1968年版と比較して、ジュリエットの住むお屋敷の造りが厳かで美しい。 階段一つをとってもすごい。 その他の面においても芸術性が高く、この1954年版はコミカルな部分や人間臭い部分は削ぎ落とされているように思う。 さてロミオとジュリエットを三連続で見たことになるが、さすがに最後は飽きがきた。 またいつもの映画生活に戻ることにする。 さようなら、ロミオとジュリエット。 [DVD(字幕)] 6点(2025-07-13 19:38:35) |
2. ロミオとジュリエット(1968)
《ネタバレ》 世界一有名な恋物語『ロミオとジュリエット』を見てみようの第二弾、フランコ・ゼフィレッリ監督版(1968)を鑑賞した。 1936年版と比べると、ロミオもジュリエットも見た目の美しさが格段に向上している。 1936年版は特にロミオの方のビジュアルに問題があった。 ストーリーは不思議なくらいにほぼ同じだが、この1968年版はラストがより分かりやすくシンプルに仕上がっている。 [インターネット(字幕)] 6点(2025-07-13 12:39:48) |
3. ロミオとジュリエット(1936)
《ネタバレ》 世界一有名な恋物語『ロミオとジュリエット』を見てみようの第一弾、ジョージ・キューカー監督版(1936)を鑑賞した。 独特のセリフ回しで拒否反応は出たが、さすがは名作と呼ばれるだけあって危なげのない盤石のストーリーだった。 [インターネット(字幕)] 5点(2025-07-12 19:47:34) |
4. 6時間 (2019)
《ネタバレ》 自ら6時間土の中に埋まるという話なんだけど、アイデアの勝利だね。 確かにそのアイデアだけで映画は撮れそうだ。 ロシアのどこか分からないが、まず日本ではお目にかかれないであろう荘厳な景色が素敵だ。 こんな寒々しい場所で、しかも夜中に土の中に埋まるのは自分なら絶対にできないと断言する。 それだけ厳しいチャレンジだ。 そりゃあ泣くわな。 もう少し家の近くで穴を掘るとか考えないのかな。 それだとチャレンジの意味がないか。 あと凍死しそうな気がする。 あとはストローで息が出来るほど浅いなら、一人で簡単に穴から出られると思う。 とまあ、色々疑問はあるものの、企画自体は斬新ではあるのでそこら辺は問わないのがよろしいかと。 それと生きて帰れたら、生きてる有り難みとかも感じられる気はする。 (補記) ホテルで妹のいる部屋と隣の部屋を外から並べて撮影しているシーン、完全にジャック・タチの「プレイタイム」だ。 [インターネット(字幕)] 6点(2025-04-29 22:28:32) |
5. ローマ11時
《ネタバレ》 事務所のタイピスト求人に大量の女性が殺到し、そこで揉め事が起きて、古い階段が崩落してしまう。 この事故の責任は誰にあるのか? 結局、誰の責任にすべきかは明示されないまま「FINE」の文字。 実際の事故を元に作られた作品らしい。 こういった事故で誰が責任を負うべきか?そのルール作り、法整備の必要性を世に訴えた作品だったのかもしれない。 [DVD(字幕)] 4点(2022-11-13 16:41:12) |
6. ロマンス(2015)
《ネタバレ》 日本映画らしい、何だか気持ちがほんわかする作品。 大島優子もなかなか魅力的。 ラストシーン、お互い連絡先を交換する事もなく別れる。 これが映画的で実にいい。 [インターネット(邦画)] 7点(2022-10-08 00:08:52) |
7. ロイドの要心無用
《ネタバレ》 最後は冷や冷やして、心臓に悪い。 コメディというよりスリラー! サイレントにしては比較的、見やすい部類。 とりあえずはロイドの映画を見る事ができて満足。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2022-08-15 11:07:30)(良:1票) |
8. ロスト・イン・トランスレーション
《ネタバレ》 東京の夜の面白さは大好きだが、主演の二人もそんな東京の夜を楽しんでいる。 嘘くさいお店も出てくるけど、それもまた外国映画っぽくて面白い。 スカーレット・ヨハンソンが奇跡的に美しい。 特に髪の毛と肌が健康的で、まるで芸術品のようだ。 ビル・マーレイとの旅先限定での出会いと別れ、切なすぎて美しすぎて、感極まった。 プラトニックなのも、これまた素敵。 音楽もとても印象的。 映像も素晴らしい。 何度も見てみたいと思える稀有な映画。 [インターネット(字幕)] 10点(2021-08-17 00:34:21) |
9. ロッキー
《ネタバレ》 最初から最後まで通しで見たことがなかったので、今更ながら鑑賞。 試合内容よりも、それまでに至る人間ドラマが主体だったのが意外で、たっぷり堪能できた。 スタローンの身体能力の高さは本物だった。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-03-21 20:20:09) |
10. ロリータ(1962)
《ネタバレ》 モノクロ映像がとても美しい。 内容はというと、どこか物哀しく、そして滑稽でいてスリリングでもある。 あらためてキューブリックの才能を感じた。 それにしても日記の内容に爆笑! アザラシ呼ばわり! そらぁ、あんな盛りのついたおばちゃんより、可憐な少女の方がよかろうもん。 正直でよろしい。 この作品の何が凄いって、ユーモアを交えながらも、中年の悲哀を描いているところ。 デブなアザラシが事故死した直後に、バスルームで喜びを押し殺すオッサン。 人生の悲喜こもごもがギッシリ詰まった逸品であります! [CS・衛星(字幕)] 8点(2020-12-08 23:04:45) |
11. ろくでなし稼業
《ネタバレ》 さすがにこれはヒドいよ、いくら娯楽映画とはいえどもヒドい。 都合よく話が展開し過ぎ! 吉永小百合の可愛さに免じて3点! にしても二谷英明は老けすぎだろ。 当時31歳とは到底思えない。 [インターネット(邦画)] 3点(2020-11-26 01:13:41) |
12. ローリング
シュールでエロティックでコメディ。 ごった煮の映画。 こういうの好きな人は好きなんだろなぁ。 自分はダメだった。 見る前は勝手にシリアスな恋愛モノだと思い込んでいた。 完全なる勘違い。 [インターネット(邦画)] 3点(2020-08-21 00:30:42) |
13. ロビンソンの庭
廃墟好きには堪らない作品。 調べて分かったが、舞台になっているこの廃墟、杉並区の蚕糸工場跡地のようだ。 この場所をロケ地に選んだ時点で、既に映画として成り立つ、そういう意味ではロケ地選びの勝利。 内容はほぼゼロに等しいが、この舞台を活かすという意味で、余計なストーリーは要らないのかもしれない。 主演の女性が、これまたキモい。 これは映像として堪えうるものではない。 カルト的な味わいを出す上では意味があったかもしれないが、個人的にはNG。 [DVD(邦画)] 5点(2016-06-30 01:08:44) |
14. ロンゲスト・ヤード(1974)
試合が始まる前半部分までが普通に面白くて、肝心の試合が始まった以降はよく分からない。 試合はむしろ要らなかったんじゃないかと思わせる内容。 アメフトのルールを知らないのが原因か、それとも作り方の問題か。 それすら分からないまま、よく分からない大円団を迎えさせられた。 ヘタな謎解き映画より、解読が難しい。 [ビデオ(字幕)] 4点(2016-03-28 01:31:23) |
15. ロスト・イン・北京
中国映画というと、重厚で歴史的なイメージがあったが、本作はその全く逆。 現代的で、テーマもかなり“下世話”的。 これはまさに中国が劇的に変化していることの象徴だろう。 中国の激変ぶりが、映画にも反映しているように思う。 中国が急激な経済成長を遂げている最中に作られた映画で、激動する中国都会部に暮らす人々を生々しく描いている点が、非常に興味深い。 都会暮らしの人間が一歩間違えたら陥るであろう、泥沼的なトラブルを、分かりやすく具体的に描く。 リアル過ぎて、芸術性は低いが、現代中国の病巣を鋭く分かりやすく表現している点を評価したい。 レオン・カーファイの演技力も抜群。 ファン・ビンビンの、運命に翻弄される女性像、アンニュイな雰囲気も良い。 傑作とは言い難いが、激動する中国の真っただ中をリアルタイムに切り出し、的確に描いたという点において、後世に残すべき作品かもしれない。 [DVD(字幕)] 7点(2015-03-09 02:23:12) |
16. 666号室<TVM>
何人もの著名な監督に対し、「映画の危機」についてインタビューを試みたドキュメンタリー。 監督は、ヴィム・ヴェンダース。 中でもミケランジェロ・アントニオーニとヴェルナー・ヘルツォークのインタビューが心に残った。 アントニオーニは、おそらくこの作品の出演者の中で一番の高齢であるのに、何度も「時代に対応する」という言葉を発していたのが、非常に興味深い。 まるで今のデジタル化時代をも見通していたかのような発言には、ドキっとさせられた。 いつまでも若さを保っていた秘訣を、そこに感じた気がする。 ヘルツォークは、断じて「映画の衰退など在り得ない!」と主張。 まるで叫ぶがごとく、彼のスピリッツを感じた。 このヘルツォークの盲目たる自信は、彼の作品からも十分に感じとることができる。 一人あたりのインタビュー尺は短いので、それほど重厚なつくりのドキュメンタリーではないが、様々な成功者たちの心の内が聞けて、非常にためになる作品だった。 最後に、「目先のことばかり考えないで、永遠と続く将来のことを考えよう」という言葉。 誰が言ったかわからなかった(名前が表示されないので)が、これもまた心に残る言葉だった。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-11-19 20:05:01) |
17. ロング・グッドバイ
ハードボイルドな雰囲気たっぷりの主人公がかっこよい。 ただ、最初から最後まで何だか置いてきぼりをくった感じ。 良く言えば、二転三転するストーリーなのだが。 ところで、主人公が住んでいるマンションのロケーションと構造が凄い! 専用のエレベーターに、あの住まい、そしてあの隣人たち。 こんなのを作ってみせたロバート・アルトマンのセンスに脱帽。 [DVD(字幕)] 6点(2012-04-01 17:37:00) |
18. ロベール=ウーダン劇場における婦人の雲隠れ
これもまた、ジョルジュ・メリエスによる映像マジック。 そしてまた、骸骨! メリエスは、ほんとマジックと骸骨がお好き! 題名を「メリエスは骸骨がお好き!」に変えた方がいいかもしれない。 [インターネット(字幕)] 3点(2010-05-04 04:32:07) |
19. ロシュフォールの恋人たち
色の使い方がとっても素敵! 女性たちの衣装、そして部屋の装飾。 それらの色合いを見ているだけでも楽しめてしまう映画。 カラー作品初期に特有の、コントラストのはっきりした色使いに心奪われた。 しかし疑問なのは、ミュージカルという体裁を取り、前半から終盤近くまで踊りと歌で見せていくものの、話の筋が大詰めとなるラスト付近では、それらがすっかりなりを潜め、非ミュージカルな普通の映画になるところだ。 私はミュージカルを苦手としているので、非ミュージカルなラスト付近が一番楽しめたわけだが、この点から考えると、極端なはなし、非ミュージカルで最初から最後まで通してくれた方が、もっと良い作品に仕上がったのではないかということだ。 いずれにしても、幸せになれる、ハッピー心に満ち溢れた作品であることは間違いない。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-02-14 00:44:13) |
20. 路傍の石(1938)
原作は二度読んだことがあるだけに、ストーリーはよく理解できた。 母親の内職を手伝おうとしたが、うまく行かずいじける吾一。 その吾一を「吾一が悪いんじゃない、こんなことをやらせようとした私が悪いんだよ」と慰める母子のシーンが原作同様印象的だった。 ラストで、吾一が一人去っていくシーン。 これだけ辛い過去を早くも体験した吾一なら、きっとこの先逞しく生きていける、そんな気持ちにさせてくれる吾一の頼もしい後姿だった。 [ビデオ(邦画)] 5点(2010-02-12 01:05:36) |