1. ロスト・ハイウェイ
《ネタバレ》 無い話はいらんなぁ。出先でメフィストみたいな怪しい人物が目前でささやく、「俺今おまえの家に忍び込んでいる、嘘だと思うなら電話しろ・・・な、ほんとだろ」、これには倒れ込むほどの恐怖がある。この辺で十分で、あとはいらんなぁ。 [ビデオ(字幕)] 5点(2015-11-18 22:33:52) |
2. ローラ殺人事件
《ネタバレ》 美しきローラの肖像画をバックに眠りに落ちた警部の前に、死んだ筈のローラが現れる、となると以下はユメかウツツかという曖昧さで引っ張りたいが、あっさりウツツで、これでは恐怖のダメ出し監督プレミンジャーにこそダメ出ししたいではないか。名高いほどでは残念ながら、ない。 [ビデオ(字幕)] 5点(2015-07-01 17:35:27) |
3. ロッキー
《ネタバレ》 これはなんとも甘口なストーリーだ。形式面でも『ランボー』には視線のテーマ(追われるランボーが画面から消えて、有利な戦いをする面白さ)があるが、『ロッキー』にはそれもない。 [DVD(字幕)] 4点(2014-03-14 20:24:48) |
4. ロボコップ(1987)
《ネタバレ》 無機ロボットに襲撃されて、サイボーグ有機体である(が「人権」はない)ロボコップ危うしというとき、そこは階段で、追いかけて来た無機ロボットは階段に対応できずあえなく階段落ち。階段という繋ぎの領域で無能なのが無機的なもの。それとは逆に有機的なものは繋ぐが必ずしもその「人権」は保障されていない。ナショナリズムという冷酷な有機体主義を連想させる『ロボコップ』。 [DVD(字幕)] 6点(2013-04-29 10:28:08)(良:1票) |
5. ロング・グッドバイ
《ネタバレ》 カラーのフィルム・ノワールがいい、夜のシーンが多くて黒っぽいがそれもいい。フィルム・ノワールらしく長回しでそれこそタバコの煙ばかりで、とぼけた味もあっていいのだが、主人公が突然自分の判断で人を殺すのには驚く(これもフィルム・ノワール的な常識か、死刑廃止的な観点から見ているとびっくりすることになる、銃社会アメリカ)。アルトマン好き、なんだけど、少々登場する暴力シーンの重さは、かつてのフィルム・ノワール(40~50年代)では回避されたのである。 [DVD(字幕)] 7点(2012-04-06 22:51:45) |
6. ろくでなし(1960)
この「噂の名作」を映画館で観るのに時間がかかった、かつては。ついに観ることができたときにはほんとうに興奮した。世間に追従するだけではない「若者」の映画、映画は若者のための野心的なジャンルとなったのだった。若者表現において吉田には小津との有名な確執があったし、これも日本映画史の貴重なひとこまである。 [映画館(邦画)] 10点(2011-03-25 22:40:58) |