2. ロッタちゃんと赤いじてんしゃ
他人に連れられて観にいったんですけど、正直言って全然期待してませんでした。始まってしばらく経ち、ロッタちゃんの一挙手一投足に『かわいい~』を連発する連れを横目に、「なんなんだ、このクソガキは。。。」と、ひとりで憤っていました。もともと子供嫌いの私にとって、ロッタちゃんなる女児は単なるワガママな幼児にしか見えませんでした。そんなこんなで映画は終わり、他の鑑賞者の満足げな表情に疑問を抱きつつ、映画館を後にしました。その後2、3日はなんともなかったのですが、一週間くらい経つと、なんとなくロッタちゃんが心に残っていることに気づきました。自分にとって嫌な思い出ほど心に残るのだろう、と勝手に解釈していましたがそれは違いました。ロッタちゃんは『居たらいたでうるさく、いなくなると変にさびしくなる』タイプの人間であることに気づいたのです。そう、それは鑑別所における矢吹ジョーのような存在だったのです(わかりづらいかも)。そのことに気づいたとき、この映画の製作者たちはこれを狙っていたのか、と疑問が浮かび、一人で「なるほど」と思いました。で、その思いを前述の『連れ』に話したところ、ロッタちゃんの映画がシリーズ化されていて、他の作品もあまり変わりのないことを知り、自分の考えすぎだったのかと思いました。まあ、結果的に強い印象を与えてくれたことで7点とさせていただきます。たぶん、他のシリーズを見ても「クソガキ」にしか見えないのでしょうが(笑)。 7点(2001-06-05 13:45:08) |