1. ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ
《ネタバレ》 この映画も年取ってから観ると印象変わるね。それにしても長いのがちょち辛いのは相変わらず。でも音楽は心地よいのだ。あと言葉と心の裏腹感、目や表情だけの演技、行間を読ませるようなタメとか、そのへんの妙に後引く余韻がイイ。それとなんていうか回想場面での若さゆえのすっとこどっこいぶりを観ていて、思わず己のことを思い出し密かに赤面してしまったり。下世話な部分の描き方は北野武作品と共通してる気がするね。他の女に対してデボラを別格に置いてるのもなんか切なくていい。変わらず綺麗でいてくれる女ってのはプライスレスだよな。個人的にはペギーみたいなのもざっくばらんでいいけどね。でも肝心のストーリィがねぇ…途中までは良かったのにな…。デボラの楽屋に会いに行ったあたりまではいい感じだったんだけど、あのオチには急転直下一気に評価下がりました。ここまで観てきた3時間をドブに捨ててるみたいでもったいないですね。それこそゴッドファザー並のグレードを期待してただけにちょっと違和感。あのオチのあたりを切り落として未完の作品として出してたらむしろ評価は高かったかも。 [DVD(吹替)] 7点(2007-01-06 22:52:16) |