1. スーパーマン リターンズ
《ネタバレ》 抑えた作りの映像は好感が持てる。一見ただのリメイクにも感じるが前シリーズに敬意を払ったストーリー展開にも、よく似た役者を揃えた事にも不満はない。ただ、過去を引き摺るスーパーマンの恋愛感情が未練がましく鬱陶しく感じる。CGで表現するスーパーマンの能力が超人的に描き過ぎる事と、苦手なはずの鉱物クリプトナイトと水晶で出来た増殖する島を持ち上げられる部分で減点します。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2008-10-05 17:39:36) |
2. アイ・スパイ
《ネタバレ》 エディ・マーフィを見て笑えたのはもう過去のこと。オーエン・ウィルソンは魅力に欠けるし誰と組んでも足を引っ張っているように感じます。雑な作りといい加減な展開で作品としても評価が低くなるのは仕方のないことですね。つまらないギャグよりユーモアが欲しい。人を笑わせるには綿密な計算と技術が必要。 [地上波(吹替)] 4点(2008-10-05 17:03:48) |
3. アメリカの影
《ネタバレ》 即興演出とやらのせいでしょうか、素人器用にしては台詞や演技が自然なのはいいのですが、話の繋がりや人物関係がなかなか頭に入ってきませんでした。アメリカの影=人種問題とは結構ベタなテーマを取り上げているけど「みんなで考えてみましょう」的な提起も感じられません。内容よりも実験映画としての方法論で評価された映画なのだと思います。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-08-17 08:49:08)(良:1票) |
4. 雨あがる
《ネタバレ》 この映画を「黒澤明に捧ぐ」と出たので期待して観たのですが、やっぱり6点ぐらいの出来でしょう。黒澤監督ならそんなカメラの動かし方は絶対しないだろうと素人でも思うのに気がつかないのだろうか。自然なセリフにこだわりベテランの役者にさえ何度も叱咤を繰り返していた黒澤監督がこれを見たら安眠できない事でしょう。寺尾聡は自分の役柄をよく理解してただひとりいい演技をしていたと思う。役人に面と向かって木偶の坊発言はないと思うが宮崎淑子は何とか及第点。三船史郎と吉岡秀隆はもう一度演技の勉強をやり直しましょう。もうひと山あるのかなと思ったら意外に短い映画でしたね。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2008-08-16 18:25:32) |
5. さらば冬のかもめ
《ネタバレ》 100歩譲って、8年もムショ暮らしをするんだからその前に筆おろしをさせてやろうという気持ちはまだ許せる。でも、理由なく陸軍兵士を殴る事、どんちゃん騒ぎをして予定の列車に乗り遅れる無計画さ、注文した食事を作りなおさせる事や、バーの店員を罵る事、こんな事ばかりを未成年の部下に経験させてこれが楽しい生き方なんだと言わんばかりに行動するバダスキーに共感など出来ようはずもない。窃盗癖はあるけれどまじめな青年を間違った道へと先導しているだけだ。「こんなことで奴の8年が楽しいものになるのか?」と冷静な言葉を吐いていたミュール(マルホール)の考え方には賛成出来ていたが、結局はバダスキーのペースに合わせてしまうのが残念だった。よく言われるニューシネマの雄だのヒューマンドラマの佳作だとは全く思えません。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2008-08-15 17:51:53) |
6. かもめ食堂
《ネタバレ》 この3人で今まで数々のドラマや映画が作られているが、演技やセリフがどうも不自然に感じて好きになれないし、淡々とした作風の映画としての良さもそれほどの物とは思えない。固定カメラできちっとした安定感のある映像が、おにぎりの試食のときだけ手持ちになってぐらぐらと揺れているのはなぜだろう。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-08-15 12:55:49) |
7. ピンクの豹
《ネタバレ》 映画の前半部分はお話の内容と人物関係がよく理解できずかなり退屈で、こけるとぶつかるだけのピーター・セラーズはちっとも笑えません。中盤からはクルーゾーの部屋での卿とジョージのかくれんぼ・金庫を開ける二人のゴリラ・夜の広場でのカーチェイスを達観する爺さんの3つの場面は面白い。これはドリフのコントの元ネタになってるなと感じるシーンも多かった。王女役のCCが加賀真理子に見える。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2008-08-15 09:59:05) |
8. 続・猿の惑星
ヒット作となった一作目の設定を利用すればいろんな続作品が作れると思うけど、脚本に凝り過ぎたのか娯楽として映画を楽しもうと考える人には多分に理解しづらいお話になってしまったようです。核爆弾を崇める宗教集団は2000年の間生き延びた人間達なのでしょうか。容姿や行動が生理的に受け入れられませんでした。理解できる人には深い意味がたくさんありそうな映画ですが一般受けはしないと思います。 [CS・衛星(吹替)] 4点(2008-07-21 16:55:29) |
9. 日本沈没(2006)
《ネタバレ》 どこかで拾ってきたような下手な情緒話があちこちにばら撒いてあるけどそんなのもう見飽きてるんだよ。草彅が残したメモを見て柴咲が追いかけていくところは要らない。どうせなら一緒にわだつみに乗り込んで2人とも死んでしまえ。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2007-08-18 08:10:43) |
10. プロデューサーズ(1968)
《ネタバレ》 メル・ブルックスは嫌いではないのですが、公演を失敗して大儲けする仕組みが理解出来なかったので、何が嬉しくて何が悲しいのかさっぱり伝わってきませんでした。あとジーン・ワイルダー以外の登場人物がみんな気持ち悪い。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2007-08-15 23:37:27) |
11. フライトプラン
《ネタバレ》 他の乗客の迷惑を顧みず居なくなった娘を探す母親の必死の姿、それは夫を失ったショックから起こる妄想なのか、さらにハイジャック犯の登場へと進んでいく展開がうまくどんどん惹き込まれて行く。母親と機長や乗客とのやり取りも心理描写はとても良い。ところが棺桶にはX線を通さない事から、航空機の構造に詳しい女の夫を選んで殺すところなど用意周到な計画性を持つ犯人の割りに機内ではジョディ・フォスターにあっさりとやられてしまい最後が全く盛り上がらない。犯人とのアクションで賭け引きする場面がもう少し長くあったほうが方が良かった。救いは娘が実在したことでラストでは幾分気が晴れる。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-08-15 17:56:40) |
12. ピンクパンサー
カーテンに無闇な空手チョップなどピーター・セラーズを真似ようとすればするほど違和感を感じてせっかくの羽間道夫氏の吹き替えがもったいないし、笑いのセンスは洗練度が不足気味でピンクパンサーシリーズよりもMr.ビーンのジョニーイングリッシュのリメイクと言った方が近い。オリジナルを良く知る人には不向きでS・マーティンのファンなら楽しめるかもしれない。 ジャン・レノの顔がビタミンウォーターを飲む前の速水もこみちのように間延びして見える。 [CS・衛星(吹替)] 6点(2007-08-15 14:26:09) |
13. 大冒険
40年前に観ていたらきっと大笑いをしていただろうと思う。平成の世になっても同じようなギャグが繰り返し真似をされているのでオリジナルを見ても衝撃を感じることが出来ないのは不幸だが仕方ない。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2007-08-15 12:11:53) |
14. コアラ課長
《ネタバレ》 この映画を見た・・・なんて迂闊にも人に言うのがはばかれる、出来れば黙っておきたい、記憶から消したい、本当に劇場公開されたなんて信じられない程のC級映画です。サスペンス風ですがストーリーを追って行くと後悔します。中盤は不思議とあの「エンゼルハート」を思い起こさせるような展開もあるけれど「蘇生術」の文字を画面いっぱいに出すだけで死んだ人間が生き返ったとする掟破りな手法で観る人を納得させようなんていう監督の図太い神経に呆れてしまった。 [CS・衛星(邦画)] 2点(2007-08-14 23:45:35) |
15. 2つの頭脳を持つ男
《ネタバレ》 空回りが続く寒いギャグを最後まで見ているのは少しばかりの忍耐力が必要でした。ただし恋した脳に合う死体探しに奔走して次第に狂気じみて来る所では、かのフランケンシュタイン博士が乗り移ったような面白味を感じていくぶん救われます。あと彼女はなぜ太っちょになっちゃったんでしょうかねえ。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-11-11 15:22:07) |
16. おかしなおかしな石器人
目が見えないはずのおじいさんが目の前の枝を振り払ったりしっかり岩をつかんで歩いていたりと細かな演出や設定、はたまた時代考証なんかはとんでもなくデタラメな映画だけど気にせずに楽しめるコメディ作品です。手作業でひとコマづつ動かしながら撮影した恐竜との合成が実写の人間の動きとぴったり合っていて最近のCG一辺倒の映画よりも高い技術に唸るほど見応えがあります。リンゴ・スター側に集まってくる人達が黒人あり東洋人ありで、まだ国境の無い時代に「人類みな兄弟」なんて言葉まで思い出したりなんかして。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-11-09 21:12:50) |
17. サボテン・ブラザース
極悪人を目の前にして戦う恐怖や危機一髪のスリルやこれは実は映画じゃなかったという驚きや緊張感など全く表現されずにお気楽なテンションのままニコニコ笑顔のアミーゴ達に一笑することも無くラストまで流れるように進んでそして終わる。私にはちょっと合わなかったようです。残念。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2006-10-24 22:59:39) |
18. ジェイコブス・ラダー(1990)
《ネタバレ》 苦悩する帰還兵の姿を通して追体験させる反戦映画は好きな方です。いや違うぞ。隠された軍の陰謀を暴くサスペンス作品かと思いきや、なんじゃこの終わり方は?偶然乗ったタクシーの運転手が実は自分を刺したかつての同士だったと思わせる部分やラダーの開発者との密会と彼の吐露話もすべては主人公がいまわの際に見た絵空事だったとは。衝撃のラストと言うより映画って何でもありなのかと2時間近く見てきたものが意味の無いものに感じてしまった。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2006-10-09 08:45:31)(良:1票) |
19. 十二人の怒れる男(1957)
1対11が12対0へと進んでいくまでの工程には「その推理の積み重ねは本当に正しいのか」と疑問を持つ事象も一つ二つ存在するし、脚本的にうまく強引に進めすぎる嫌いも強いのだが・・・。 反対の意見を持つ人間が多数だとしても自分の考えをしっかりと持ち、如何に正確にかつ簡潔な言葉で示して見せて相手を納得させていくか。この主人公の知に満ちた話術に魅力を感じると同時に家庭内でまた社会の中において人前で話をするときの自分に置き換えてみればこれほど勉強になる映画は他に無い。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-09-09 17:42:35) |
20. 天国の本屋~恋火
天国なのか現世なのか、ピアノなのか花火なのか、どこを中心にして見せたいのか全然伝わってこない。二役やってる竹内結子の区別も分かりづらいし、一番いけないのは竹内をはじめ原田芳雄までもみんな台詞が下手すぎる。これでOKを出した監督が信じられない。こんな映画を撮っているから日本はダメなんだ。 [CS・衛星(邦画)] 2点(2006-08-14 20:55:53) |