1. REX 恐竜物語
リタリンとイソミタールを ODしまくった楳図かずおが 左手で描いた『のび太の恐竜』 [ビデオ(邦画)] 0点(2006-05-03 17:35:51)(笑:1票) |
2. 日本一のゴマすり男
品行方正なお坊ちゃま体質の東宝では、やはり植木等の無責任キャラは社内でも抵抗があったのだろう。ピカレスクロマンの様相を呈していた無責任男のキャラが、「日本一のホラ吹き男」辺りから「有言実行のスーパーサラリーマン」に変貌していく。この「日本一の男」シリーズでは、他のクレイジーのメンバーの出演も減っていき、本作ではラストエンディングでの谷啓の客演が光る程度。シリーズの実質的なバイプレイヤーは、人見明や藤田まことが担っていくことになる。物語としては「ゴマスリ」という、本来小市民的なセコイ行為に、植木のキャラで豪快に展開させる事でスケール感をかもし出しているのはお見事。 [ビデオ(字幕)] 6点(2005-08-07 20:24:56) |
3. 大冒険
脚本は穴だらけ。構成も滅茶苦茶。挙句の果てには「神戸のホテル」という設定のホテルの外観に、堂々と「赤坂プリンスホテル」の文字。 普通に考えればクソ映画の条件は全て満たしているが、これぞクレイジー映画の決定版である。息をもつかせぬスピード感。合成や特撮を駆使した植木等のスーパーアクションの数々は、当時ピークだった古澤健吾監督の豪快演出と相まって、批判を恐れぬ圧倒的な存在感を放っている。「殺すなら一思いにピストルでやってくれ」と、悪漢に懇願する谷啓に、「フカに食われた方が味があるんだぞ」と言い放つ植木。「いつ死んだって同じ事。同じ事なら、死にたくないね♪」は名言。余談だけど、港のバイクアクションで植木の乗るバイクが派手に転倒するシーンがあるが、これで実際にバイクに乗っていたのは、当時植木の付き人だった小松政夫だというのは有名な話。 [ビデオ(字幕)] 10点(2005-08-07 20:09:10) |
4. クレージー作戦 先手必勝
後の「大作戦」「大冒険」に連なる、クレイジーキャッツ総出演の「作戦」シリーズ第一弾。クレイジー映画はこの「作戦」シリーズと、植木等の魅力を抽出した「日本一の男」シリーズに大別されるのだけど、正直本作はまだまだの感は強い。クレイジーメンバーの個性が全員分発揮されたとは言えず、ヒロイン中尾ミエを抱き合わせで売りたい渡邊プロのスケベ心なんかも見え隠れして、完成度はちょこっと低めの印象強し。むしろ注目のしどころは、脚本の池田一郎かもしれない。この見慣れない脚本家、実は時代小説等で有名な、故・隆慶一郎氏のペンネーム。そう考えると植木等の、常識に縛られない豪放磊落かつ破天荒なキャラクターは、隆氏の「花の慶次」の主人公などと共通しないだろうか?メンバーが集まって一つの商売を設立させ、その成功までのプロセスを描くというメインコンセプトは、むしろ「前進」「冒険」等の、後のドリフターズ映画に継承されていく。 [ビデオ(字幕)] 5点(2005-08-07 20:02:38) |
5. ニッポン無責任時代
強烈なギャグと古澤監督のイケイケ演出や、植木等キャラのインパクト。 なにはなくとも青嶋&萩原コンビの名曲の数々についつい「軽いコメディ」と判を押したくなるが、ちょっと待てよ?と。 これは60年代後半当時に一世代を風靡した、ピカレスクロマンの映画ではないのか? 「組織にも良識にも縛られない一人の天才が、己の能力一つで、『コツコツ努力良識派』を尻目に、社会通念を超越した方法論でのし上がって行く物語」 だと捉えれば、一連の大藪春彦の「野獣死すべし」や「蘇る金狼」にも通ずる部分だと思うのだが。 これは作成当時、シナリオを読んだ青嶋幸男が「これはアメリカのハードボイルドだ」と評したところからも伺えるのではないだろうか? [ビデオ(字幕)] 10点(2005-08-07 19:54:56) |
6. ヨコハマBJブルース
《ネタバレ》 なんというか、丸山昇一と松田優作の共犯性ここに極まれりといった感じがすごく心地良い。 とかなんとか言いつつ、松田優作と工藤栄一監督が目指したのは『傷だらけの天使』最終回の再現。 財津キビシーフィクサーの息子が死んだ後、風呂に入れてやりグラビアを貼り付けてあげる辺りは、まさに水谷豊の死に際した萩原健一アニキの再現そのまま。 そういえばこの映画の主題歌「ブラザーソング」を、数年後仲村トオルがTVの警官物ドラマ「俺たちルーキーコップ」のEDで歌ってたのを思い出してみたり。 [映画館(字幕)] 9点(2005-08-06 17:54:47) |
7. 白昼の死角
《ネタバレ》 村川透監督の犯罪映画は、松田優作作品などもそうだけど、そのテンポの良さと歯切れの良さで、矛盾を感じさせない辺りが面白い。物語は戦後犯罪史上で有名な「光クラブ事件」を元に、一人の野獣青年が辿った戦後の闇を描いているが、天知茂扮する敏腕検事とのコンゲームとしても秀逸。劇中での西田敏行や藤岡琢也の使い方もレトリックとして面白く、最期まであきさせない秀作になっている。賛否両論ある角川映画だけれど、それまでの映画システムでは絶対企画には上がらなかったであろう小説作品に映像化の機会を与えただけでも、評価されるべき点は多いと思う。 [映画館(字幕)] 8点(2005-07-30 10:26:24) |
8. ウルトラQ ザ・ムービー 星の伝説
《ネタバレ》 公開直後は散々な言われ方をされた映画である。 「これはウルトラQじゃなく怪奇大作戦だ」 「ナギラはいったいなんだったんだ。」 等々。 そもそも企画の推移の中に「金子監督や河崎実監督を起用して、オムニバスのウルトラQを」というのがあったから、一般ウルトラファンはそれを期待してしまったであろう(ちなみにこの企画自体は年月を経て、テレビ「ウルトラQダークファンタジー」に帰結する。) しかしこの作品は、一部のウルトラファンには大きな思い入れがあるのだ。 80年代初頭、実相寺監督と脚本の佐々木守が企画した「ウルトラマン 怪獣聖書」と言う作品が、ATGで企画されていた。その内容は鮮烈にして繊細で、かつメッセージ性とダイナミズムに溢れた傑作であったが、やはりATGとウルトラマンというのはソリが合わなかったのだろう、企画は流れてしまった。 その「ウルトラマン 怪獣聖書」を換骨奪胎したのが本作だったのだ。 当時企画断念に至った経緯を知った者の、本作への思い入れは大きく、そしてまた期待を裏切らない出来であった。 実相寺式ナルシズムや映像美への偏り、物語の歯切れの悪さや怪獣の扱い等で、評価を悪くされる方も多いかもしれない・ ただ「ウルトラQ」という存在の本質(何かのバランスが崩れ、そこで社会の裏面に隔離されていた真実が顔を覗かせる)を思うとき、この作品が「ウルトラQを唯一無比代表する映画」なのではなく、2004年に放映された「ウルトラQダークファンタジー」等と併せて観れば、その意義や存在感がまた見えてくるのではないかと提唱しておく。 [映画館(字幕)] 8点(2005-07-30 10:24:48) |
9. 劇場版 仮面ライダー剣 MISSING ACE
《ネタバレ》 少なくとも公開前は「テレビの最終回から4年後の世界」と謳っておいて、実際半年後に製作されたテレビの最終回とは全く矛盾しかない場当たり的な最低の構成。 中途半端に堤幸彦監督を意識した序盤のカット割りも、中盤以降の陳腐なミステリー仕立ても半端すぎて観るのも不快になってくる。 死亡した二人の持っていたカードが「4」と「J」なので、犯人は志村純一って……死んだ二人は互いの持っていたダイイングメッセージカードの内容をしらないはずだし。 物語の鍵を握るアルビノジョーカーとやらの存在も謎。 バトルファイトとやらの構図の中でなぜ存在していたのかが全く描かれていない。 また、各キャラも映画制作時のテレビ内でのキャラの延長上として描かれている為に、全くテレビのその後の成長が繁栄されていなく、(最終回との)内容の矛盾も併せて、その場しのぎ感が強すぎる。 ただ、新世紀ライダーのアクションはそれなりにスピーディで見ごたえがあったので2点。 それ以外は-1点。 [映画館(字幕)] 1点(2005-07-30 10:13:20) |
10. 北京原人 Who are you?
映画館公開で見てからずうううっとぼんやり抱えていた疑問。 蘇えった原始人って、これクローン再生だよね?タイムスリップとはちゃうんよね? つまり例えるなら、江戸時代の妊婦をタイムスリップさせて、こっちの時代で生ませた子供みたいなもんだよね?そしたら(母体はともかく)その子はこっちで育てれば別に「拙者~ござる」とかは言わんよね?っていうか、いきなり成体でクローンっていうのはどういう事? もう一つの疑問。 なんでオイラ、こんな映画の事で十年近く悩んでるんだ?自覚ないまま心に大きな病でも抱えているのか? [映画館(字幕)] 0点(2005-07-16 23:27:28)(笑:2票) |
11. 三大怪獣地球最大の決戦
これを観てずっと気になっていた事。 冒頭、王女が飛行機にのっていて、宇宙から来た物体と飛行機が衝突するも、超能力を持った存在として、物語でキィパーソンになる。 これって(執事の登場も併せて)漫画版「幻魔大戦」の始まりと全く一緒なんだよね? 偶然の一致なのか?30年来の謎。 [ビデオ(字幕)] 6点(2005-07-16 01:27:41) |
12. 劇場版ウルトラマンコスモス2 THE BLUE PLANET
旧作の初代ウルトラマンを製作したスタッフが関わった「ウルトラマンコスモス」劇場版1への、平成ウルトラシリーズからのアンサー作品。 とは言っても実力の違いは明らかで、テレビ版がいかに飯島監督のコスモスを消化継承できていなかったかが露呈してしまった結果となった。 相手は現場を離れて管理職背広組になって久しいロートルおじいちゃん監督だぞ?情けないことこの上ない。 前作の感動をぶち壊すような、何も考えてないあっけらかんとしたチビバルタンのカメオ出演もマイナス要因。版権の都合か大人の事情か解らないけど、チームアイズが駆けつけたシーンでワンダバが流れないのもマイナス要因。 ただ、前半で異星人の女の子が一人でシャンパンシャワーを真似ていたシーンは、心にしみる物があったのでそのシーンだけで2点。残りの2点はそれ以外の総合評価。 [DVD(字幕)] 4点(2005-07-16 00:48:27) |
13. ゴジラVSキングギドラ
大森監督はしゃぎすぎ。チャックウィルソン走りすぎ。俺は情けなくて泣きすぎ。 [DVD(字幕)] 1点(2005-07-16 00:39:41) |
14. ゴジラVSメカゴジラ
「手足を持った怪獣型ロボット」と「二足直立歩行する怪獣」とのバトルを描くのに「格闘プロレスは嫌いだからさせない」と公言して憚らない特撮監督。 「怪獣も生き物だから、建造物は避けて通るはず」と、中途半端な考証を持ち出した結果、「ただただ不愉快そうな顔をした巨大な黒トカゲが、狭苦しそうにうろつくだけの画」が羅列する。 脚本のあざとさ、ベビーゴジラの照準理解不能な方向性の可愛さ、ラドン合体のハラホロヒレハレ、どれをとっても観客置いてきぼり。 頭のおかしい奇行ばかりを繰り返す高嶋兄のキャラ設定は、企画段階で監督が提案した「ゴジラと無責任男を闘わせよう!」から来ているらしいが、そりゃあんたゴジラにも植木等さんにも失礼この上ないだろ。 60年代黄金期の「日本一シリーズ」の植木等キャラと、モスラやキングギドラと戦っていた頃のゴジラが競演だったら観てみたかったけどね。 [DVD(字幕)] 1点(2005-07-16 00:36:32) |
15. ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘
ゴジラ映画として異質である、不満が多いというのはある。 ただこの映画、成立過程がゴジラ映画ではなかったのだよね。 当時東宝がキングコングの映画化権をレンタルしていて、それゆえ「キングコング対ゴジラ」「キングコングの逆襲」そしてテレビアニメ「キングコング」が製作、または放映されたのだけれども、この「南海の大決戦」も、本来はキングコング映画として企画され、脚本段階まではコングで描かれていた。 それがクランクイン直前でゴジラに差し替えられた経緯がある。 そういう前提で観れば、ゴジラの数々の奇行も納得がいくはず。 「南海冒険青春物」として見た場合、東宝の黄金シリーズクラッシャーの異名を欲しいままにしてきた福田監督としては、佳作の範疇に入る。 [ビデオ(字幕)] 5点(2005-07-16 00:25:34) |
16. モーニング娘。新春!LOVEストーリーズ<TVM>
これはアレだアレ。元になった映画と比較して納得した。これは、元映画が「ウルトラマン」とか「ウルトラセブン」だとすれば「ウルトラファイト」なのだ。 [地上波(字幕)] 0点(2005-07-15 18:14:33) |
17. 女優霊(1996)
いや。 ここだけの話なんですけどね? 最後の女優霊が爆笑するカット。 あれ山崎邦正に見えてしょうがないんですがどうですか? [地上波(字幕)] 0点(2005-07-15 05:59:44) |
18. スケバン刑事(1987)
内容に関しては皆さんのおっしゃる通り。 冒頭のバス激突やヘリコプター等で「ホラ!お金かけてるでしょう!?」を(東映的には)」さりげなくアピール。 そもそもテレビのスケバン刑事は、当時宇宙刑事や戦隊が好評だった東映が、フジのゴールデン枠で「漫画原作のアクションを」と意気込んで枠を勝ち取ったのが始まり。 当初は実写版「ゲゲゲの鬼太郎」が企画され、パイロットフィルムまで作られたが、諸般の事情で鬼太郎はアニメ製作となり、「スケバン刑事」が選ばれた。 ちなみに製作されたパイロットの「実写版 鬼太郎」は、当時月曜ドラマランドで放映されていたので、観た人もいるはず(ねずみ男を竹中直人が、子泣き爺を赤星昇一郎が演じたやつ) [ビデオ(字幕)] 5点(2005-07-15 05:46:35) |
19. プレデター
この作品でマクティアナン監督の名前を覚えた。戦争映画の前半と、クリーチャーバトル映画の中半以降の切替が見事。ところで「フレディVSジェイソン」に先立つ事数年。アメコミの世界では「エイリアンVSプレデター」が既に作られているが、これの映画企画も上がっては立ち消えあがっては立ち消え……。早く映画版を見てみたいもんである。 7点(2003-10-08 23:18:19) |
20. ブレア・ウィッチ・プロジェクト
語る気力もないので、ここは一つ「キングコング対ゴジラ」の多胡部長(有島一郎)に私の気持ちを代弁してもらおうと思います。それでは部長!一言どうぞ!「くだらん!」 0点(2003-10-08 23:09:05)(笑:3票) |